愛ーエステ

長年のエステティシャンとしての経験を生かし正しいスキンケアをお伝えします。

猫に小判

2019年01月18日 | 美容

先日、衣替えをしている時に衣装ケースの奥の方に、いや~な思い出満載の服が出て来た。

 

 

私は衝動買いは、滅多にしない性格だけれど、一度だけ、バカげたことで、お金をドブに捨てた事がある。

 

 

 

何のパーティだったか、忘れてしまったけれど、友人を会場に車で送って行った。

 

 

その時の私の恰好は、ゴムぞうりに自分でハサミで裾を切ったジーンズに男物の黒いセーターを着ていた。

 

 

 

会場の玄関で友達を降ろすと、私の知り合いの某化粧品メーカーの偉いさんが立っていて、手を引っ張って、中に入れとしつこく言う。

 

 

 

「こんな恰好じゃぁ」と思い、8時くらいだったろうか、河原町通りを走って開いている店に飛び込んだ。

 

 

 

一番先にマネキンの着ているスーツを脱がせ、その下の黒いセーターを出させ、試着室で汚いものを次々と足で踏んで着替えた。

 

 

「ねぇ、黒いストッキングある?」「黒い靴ある?」

 

 

全部あったので偉い店だと思った。

 

 

お金を持っていなかったのでカードを出した。

 

 

 

えっ?えっ?・・・三万九千円は安いが三十九万円?ってことがあるか?

 

 

私は、じぃーーーっと数字を見た。

 

 

私はブランドというものを知らなかった。

 

開いていた店はマックスマーラというブランドの店だったのだ。

 

 

 

ちっとも似合わなかったが友人の間で「花ちゃんのマックスマーラ」という笑い話はできた。

 

 

あれから一度も39万円を着ていない。

 

 

当時は、まだ結婚していたので私の呼び名は「花ちゃん」だった。

 

 

今年も、マックスマーラを見て、「あ~あ」とため息まじりに、奥にしまい込んだ。

 

 

これが本当の「猫に小判」

 

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