心ある日本人なら、自国で起こっている原発事故対応、海へ流れる汚染水、貯蔵タンクから漏れる汚染水の対応の甘さに、歯がゆさも感じ、心を痛めているだろう。
レベル3の事故と引き上げられたにもかかわらず、東電はいつもと同じ泥縄対応で、安倍政権は、口先ばかりで何も実行に移せない。
マスコミも、もっと時間をさいて伝えるべきだと思うが、相も変わらず・・・24時間テレビやるなら24時間、福島を報道してみてよ、と言いたくなる。
海外のメディアのほうがよほど、汚染水問題を厳しく指摘している。
以下、東京新聞こちら特報部 2013年8月27日より
>海外メディアの強い懸念と、諸課題のひとつと捉える政府の対応の温度差は拡大する一方だ。
最後の一行は、海外メディアだけでなく、同じ懸念を持つ福島県民や心ある国民にとっても同じこと。
あの世紀の大災害、安倍氏が大事故を単に政局の道具に矮小化し、当時の政権の誹謗中傷やデマを率先してばらまけたのも、今から思えば、このような認識の甘さ、当事者意識のなさがあったからだろう。
そして、東電の泥縄対応も相変わらずで、当時は、お手上げ状態になった途端、撤退すら考えていた。しかし、そんなことをしたら、国がたちゆかなくなってしまうのは当然、国土と国民を守るために菅さんが、「逃げようと思っても逃げきれないぞ」と、強く叱るのも当然だったのに、自分達の非をごまかし、原発を存続させるために原子力ムラを上げての政権批判。
はからずも、事故当時の激しい菅バッシングの影に隠れていた自民党と東電の本質(意識レベル)が、今回の汚染水問題でわかりやすく表に出てきたっていうだけのことなのだろう。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_gaan.gif)
脱原発に、かじを切れなかったなら、この先も核に依存するなら、原発事故は長引き、ほかの場所でも様々なトラブルが続くだろう。
世界に先駆けて人々が嫌というほど、核の恐ろしさを知ること、それが日本という国の役割なのか。
日本で起こった事故で、ドイツはじめ原発を手放す国がいくつも出てきたのだから。しかし、肝心の日本の政権与党である自民党及び原子力ムラは、まだ、それが理解できていない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/pen.gif)
心ある国民の気持ちを代弁してくれている、東京新聞「本音のコラム」から、山口二郎さんと斎藤美奈子さんの言葉を抜粋します。
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原発汚染水たれ流し 故・吉田元所長の“遺言”を無視した東電の大罪(dot.) - goo ニュース
レベル3の事故と引き上げられたにもかかわらず、東電はいつもと同じ泥縄対応で、安倍政権は、口先ばかりで何も実行に移せない。
マスコミも、もっと時間をさいて伝えるべきだと思うが、相も変わらず・・・24時間テレビやるなら24時間、福島を報道してみてよ、と言いたくなる。
海外のメディアのほうがよほど、汚染水問題を厳しく指摘している。
以下、東京新聞こちら特報部 2013年8月27日より
世界が注目 政府と落差 汚染水の海外報道
「五輪の東京招致には影響はないと考えている」─。福島原発事故での汚染水漏れで、菅義偉官房長官は26日、こうコメントした。五輪招致のみならず、政府は原発輸出を成長戦略のひとつに位置付けているが、海外メディアの視線は対策が見通せない汚染水漏れと東電、政府の事故対応に注がれている。(小倉貞俊、林啓太)
「日本国民の怒りを再び呼び起こしたのみならず、海外諸国からも憂慮されている。」21日付英紙ガーディアンは、汚染水問題についてこう記し、世界的に関心が集まっていることを伝えた。
汚染水問題では今月7日、政府が「汚染された地下水への海への流出量は、1日300トンに上る」との試算を発表した。さらに汚染水タンクからの漏れも発覚。原子力規制委員会は事故の深刻度を表す国際的な事故評価尺度(INES)で、「重大な異常事象」であるレベル3への引き上げを検討している。抜本的な解決策は見いだせていない。
英BBC「認識よりはるかに危ない」
英BBC放送は22日、「2年前にメルトダウン(炉心溶融)が起きて以来の深刻な状況」と表現。「複数の原子力専門家たちは東京電力や日本政府が認めたいと思っているレベルより、はるかに危ない状況と懸念している」と論じている。
英紙インディペンデントも20日付で「日本政府は原発閉鎖の費用や複雑さを過小評価し、東電も問題を組織的に隠してきた」という専門家の言葉を紹介した。
米紙ウォールストリート・ジャーナルは22日付で「汚染水漏えいの背景には、もっと深刻な問題がある。東電は原発内の冷却水の流れを制御できなくなり、状況が悪化している」と指摘。事故以来、最悪の危機に直面しているとした。
米誌ネーションは19日付で「最初に問題を否定し、対応が遅れる。その末に事実を認めて謝罪する。こうした東電の対応はよくあることになってしまった」と指摘。「汚染水漏れが続く福島原発が心配の種であることは容易に忘れ去られる。現場の映像がほとんど提供されないことなどが原因で、関連報道がほとんど注目されていない」
独紙「また東電うそ暴かれた」
脱原発の方針を決めているドイツはどうか。7日付の独紙フランクフルター・アルゲマイネは、「東電は6月、外国人ジャーナリスト向けの現地説明で『原発事故は管理下にあり、まったく危険はない』と言っていた。しかし、放射能に汚染された水が太平洋に流れ込んでいた。東電はこれまでもうそをついては暴かれた。一体、何を学んできたのか」と非難。
「東電のうそが、原発政策を進めようとする安倍首相を苦境に立たせている」と論評した。
25日付の韓国紙の中央日報は「日本の食品恐怖に積極的に対応すべきだ」と題した社説を掲載。韓国内で日本からの輸入食品への不安が膨らみ、「ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)では放射能怪談が絶えない」と報じた。
韓国政府に対しては「徹底した検疫を通じ、国民の不安感を解消するべきだ」「日本政府が事故情報を隠し、縮小していなかったか、細かく確かめ対策を促さなければいけない」と訴えた。
海外メディアの強い懸念と、諸課題のひとつと捉える政府の対応の温度差は拡大する一方だ。
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「五輪の東京招致には影響はないと考えている」─。福島原発事故での汚染水漏れで、菅義偉官房長官は26日、こうコメントした。五輪招致のみならず、政府は原発輸出を成長戦略のひとつに位置付けているが、海外メディアの視線は対策が見通せない汚染水漏れと東電、政府の事故対応に注がれている。(小倉貞俊、林啓太)
「日本国民の怒りを再び呼び起こしたのみならず、海外諸国からも憂慮されている。」21日付英紙ガーディアンは、汚染水問題についてこう記し、世界的に関心が集まっていることを伝えた。
汚染水問題では今月7日、政府が「汚染された地下水への海への流出量は、1日300トンに上る」との試算を発表した。さらに汚染水タンクからの漏れも発覚。原子力規制委員会は事故の深刻度を表す国際的な事故評価尺度(INES)で、「重大な異常事象」であるレベル3への引き上げを検討している。抜本的な解決策は見いだせていない。
英BBC「認識よりはるかに危ない」
英BBC放送は22日、「2年前にメルトダウン(炉心溶融)が起きて以来の深刻な状況」と表現。「複数の原子力専門家たちは東京電力や日本政府が認めたいと思っているレベルより、はるかに危ない状況と懸念している」と論じている。
英紙インディペンデントも20日付で「日本政府は原発閉鎖の費用や複雑さを過小評価し、東電も問題を組織的に隠してきた」という専門家の言葉を紹介した。
米紙ウォールストリート・ジャーナルは22日付で「汚染水漏えいの背景には、もっと深刻な問題がある。東電は原発内の冷却水の流れを制御できなくなり、状況が悪化している」と指摘。事故以来、最悪の危機に直面しているとした。
米誌ネーションは19日付で「最初に問題を否定し、対応が遅れる。その末に事実を認めて謝罪する。こうした東電の対応はよくあることになってしまった」と指摘。「汚染水漏れが続く福島原発が心配の種であることは容易に忘れ去られる。現場の映像がほとんど提供されないことなどが原因で、関連報道がほとんど注目されていない」
独紙「また東電うそ暴かれた」
脱原発の方針を決めているドイツはどうか。7日付の独紙フランクフルター・アルゲマイネは、「東電は6月、外国人ジャーナリスト向けの現地説明で『原発事故は管理下にあり、まったく危険はない』と言っていた。しかし、放射能に汚染された水が太平洋に流れ込んでいた。東電はこれまでもうそをついては暴かれた。一体、何を学んできたのか」と非難。
「東電のうそが、原発政策を進めようとする安倍首相を苦境に立たせている」と論評した。
25日付の韓国紙の中央日報は「日本の食品恐怖に積極的に対応すべきだ」と題した社説を掲載。韓国内で日本からの輸入食品への不安が膨らみ、「ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)では放射能怪談が絶えない」と報じた。
韓国政府に対しては「徹底した検疫を通じ、国民の不安感を解消するべきだ」「日本政府が事故情報を隠し、縮小していなかったか、細かく確かめ対策を促さなければいけない」と訴えた。
海外メディアの強い懸念と、諸課題のひとつと捉える政府の対応の温度差は拡大する一方だ。
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>海外メディアの強い懸念と、諸課題のひとつと捉える政府の対応の温度差は拡大する一方だ。
最後の一行は、海外メディアだけでなく、同じ懸念を持つ福島県民や心ある国民にとっても同じこと。
あの世紀の大災害、安倍氏が大事故を単に政局の道具に矮小化し、当時の政権の誹謗中傷やデマを率先してばらまけたのも、今から思えば、このような認識の甘さ、当事者意識のなさがあったからだろう。
そして、東電の泥縄対応も相変わらずで、当時は、お手上げ状態になった途端、撤退すら考えていた。しかし、そんなことをしたら、国がたちゆかなくなってしまうのは当然、国土と国民を守るために菅さんが、「逃げようと思っても逃げきれないぞ」と、強く叱るのも当然だったのに、自分達の非をごまかし、原発を存続させるために原子力ムラを上げての政権批判。
はからずも、事故当時の激しい菅バッシングの影に隠れていた自民党と東電の本質(意識レベル)が、今回の汚染水問題でわかりやすく表に出てきたっていうだけのことなのだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_gaan.gif)
脱原発に、かじを切れなかったなら、この先も核に依存するなら、原発事故は長引き、ほかの場所でも様々なトラブルが続くだろう。
世界に先駆けて人々が嫌というほど、核の恐ろしさを知ること、それが日本という国の役割なのか。
日本で起こった事故で、ドイツはじめ原発を手放す国がいくつも出てきたのだから。しかし、肝心の日本の政権与党である自民党及び原子力ムラは、まだ、それが理解できていない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/pen.gif)
心ある国民の気持ちを代弁してくれている、東京新聞「本音のコラム」から、山口二郎さんと斎藤美奈子さんの言葉を抜粋します。
「恥を知るべし」 山口二郎
福島第一原発から高濃度の放射性物質汚染水が大量に太平洋に流出していることが明らかになったが、日本人は事の重大さを理解していない。民族の誇りだの伝統的美風などと世迷いごとを言っている場合ではない。放射性物質を垂れ流す日本は、もはや地球全体の迷惑者である。まして、太平洋を破壊している張本人が他国に原発を売り歩くなど、狂気の沙汰である。
日本人が名誉と責任を重んじるなら、汚染流出を食い止めるためにあらゆる手段をとるべきである。政府や東電の無為無策を傍観しているわれわれも、他国から見れば恥知らずの民族である。本来の意味での恥を知り、世界に迷惑をかけないよう身を処することが、日本人の取るべき節義である。
「壊れたトイレ」 斎藤美奈子
レベル3(重大な異常事象)の認定が検討中の今の福島第一原発は壊れたトイレにちかい。汚水が便器からあふれだし、バケツを集めて次々ためるもバケツも破損。汚水は床にたまり、トイレの外に浸出し、このままだと家中の床はおろか玄関から外にでて隣家にも影響しかねぬ状況だ。
それなのに、この家の主は「うちで五輪を開こうぜ」なぞとはしゃいでいる。私には壊れたトイレを放置して、友人をパーティーに招こうとしているようにみえる。まともな友人なら、「順番が違う」と思うだろう。
汚染水漏れは「五輪に直接関係しない」と語った猪瀬直樹東京都知事。同じく「影響はない」と述べた菅義偉官房長官。このセンスが事態を悪化させる。
福島第一原発から高濃度の放射性物質汚染水が大量に太平洋に流出していることが明らかになったが、日本人は事の重大さを理解していない。民族の誇りだの伝統的美風などと世迷いごとを言っている場合ではない。放射性物質を垂れ流す日本は、もはや地球全体の迷惑者である。まして、太平洋を破壊している張本人が他国に原発を売り歩くなど、狂気の沙汰である。
日本人が名誉と責任を重んじるなら、汚染流出を食い止めるためにあらゆる手段をとるべきである。政府や東電の無為無策を傍観しているわれわれも、他国から見れば恥知らずの民族である。本来の意味での恥を知り、世界に迷惑をかけないよう身を処することが、日本人の取るべき節義である。
「壊れたトイレ」 斎藤美奈子
レベル3(重大な異常事象)の認定が検討中の今の福島第一原発は壊れたトイレにちかい。汚水が便器からあふれだし、バケツを集めて次々ためるもバケツも破損。汚水は床にたまり、トイレの外に浸出し、このままだと家中の床はおろか玄関から外にでて隣家にも影響しかねぬ状況だ。
それなのに、この家の主は「うちで五輪を開こうぜ」なぞとはしゃいでいる。私には壊れたトイレを放置して、友人をパーティーに招こうとしているようにみえる。まともな友人なら、「順番が違う」と思うだろう。
汚染水漏れは「五輪に直接関係しない」と語った猪瀬直樹東京都知事。同じく「影響はない」と述べた菅義偉官房長官。このセンスが事態を悪化させる。
★関連ニュース
原発汚染水たれ流し 故・吉田元所長の“遺言”を無視した東電の大罪(dot.) - goo ニュース
そうですよね。
菅さんがやめ、吉田所長がいなくなり、細野さんが去り、
福島の事故に体を張って、責任をもって対応しようとする人が、いなくなってしまいました。
事故当初の廃炉へのロードマップでは、水が入ってこないように、四方囲い込みがあったといいますが・・・
それがなされていなかった。
やはり、東電だけでは資金も人材も無理。
安倍政権は、支持できませんが、それでもこの原発対応だけは、しっかりして、と頼るしかない。
一刻も早く、オールジャパンで取り組んでほしいです。
(いま8月30日10:15頃です)
東電は当事者能力を失っています。
福島に行ったとき聞いたのですが、東電社員は福島には
いられなくて、新潟県の柏崎に転居したしたひとが多いそうです。
そんな東電に後処理を押し付けていた安倍政権。
自分たちが原発を押し付けていたことなど、まるで忘れている。
細野さんが原発相としていたら、菅さんがいうように原発部門の完全国有化にしていたらこんなことには絶対ならなかったでしょう。
それにしても日本国民のノー天気さ。
僕の含めて海外からみたら、どうしようもないですね。
原発といい、外交といい、恥ずかしくてしかたない。
でも、少しでも声を上げなければと思います。