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国内に使用済みMOX燃料127トン処理未定

2015年02月09日 | 脱原発
高度経済成長期、原子力や科学を過信するあまり、見切り発車で国は取り返しのつかないことをしてしまったと思う。
その取り返しのつかなさは、お江戸日本橋の上にかかった高速道路の比ではない。
危険な使用済み核燃料や、それを再処理したさらに危険なMOX燃料の処理方法は、いまだに決まっていない。
原子力関係者の皆様に聞きたいのは、なぜこの事実に目をそむけて、原発依存を続けるのかということ。目をそらせば、存在しないことになる、なんて思っているのだろうか。
再稼働なんて言っている場合ではない。

(同じように、リニア新幹線も未来に禍根を残すのではないかと危惧しています。




使用済みMOX127トン超=処理未定、原発で保管-再稼働なら増加・原子力機構
(時事ドットコム)

原発の使用済み核燃料を再処理したウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料のうち、各地の原発などで既に使った分が国内に少なくとも127トン保管されていることが7日、日本原子力研究開発機構や電力各社への取材などで分かった。使用済みのMOX燃料は強い放射線を出すが、処理方法は具体的に決まっていない。

 通常の使用済み燃料からMOX燃料を作り出した後の高レベル放射性廃棄物は、最終処分場の選定が難航している。使用済みMOXも各原発などで長期保管せざるを得ない状況で、再稼働が進めばさらに増える可能性がある。(2015/02/07-19:24)

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原発銀座の福井県は、使用済みMOX保管量も、総量の約半分、半端ないですね。
前に、福井県は幸福度が日本一というような情報があったのですが、もし仮にそれが原発によって、金銭的な保証があってもたらされた幸福であるならば、危うい幸せじゃないかなあって思います。

なお、8日の東京新聞にMOX燃料について、続きがでていたので、以下メモのために掲載。


高い毒性5倍 半減期は長く ウランより課題多い燃料

 原発などで使われたMOX燃料は、通常の使用済みウラン燃料に比べ、毒性の高い放射性物質が5倍以上発生する。放射性物質が半分に減るまでの期間(半減期)も長く、使用済み燃料から出る高レベル放射性廃棄物の処分でも課題となっている。
毒性が高いとされる放射性物質はネプツニウムやアメリシウム、キュウリウムなど。マイナーアクチノイド(MA)とも呼ばれ、体内に取り入れた場合の影響が大きい。半減期は長いもので数千年から数百万年に及ぶ。
 日本原子力機構によると、ウラン燃料1トンを加圧水型軽水炉で燃焼させ、取り出し後5年間冷却した場合のMA発生量は1キロ。一方同じ条件で、MOX燃料を1トンを燃やした場合の発生量は5キロになる。
 国内の原発から出た使用済みウラン燃料はフランスなどで処理され、MOX燃料と高レベル放射性廃棄物に分けて返還されてきた。廃棄物は青森県六ケ所村の日本原燃の施設に運ばれるが、処分先が問題になる。
 高レベル放射性廃棄物は、放射線の影響が天然ウランと同程度になるまで万年単位の時間がかかる。その大きな原因がMAで、国が目指す地中処分でも長期にわたって安全性が確保できるか疑問視され、候補地を選定できない状態が続いている。
 原子力機構はMAに中性子をぶつけ、半減期の短い別の放射性物質に返還させる研究に取り組んでいるが、技術的に難しく実用化のめどは立っていない。

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地中処分の候補地を選定できない状態、といいますが、はっきり無理だと日本学術会議が言っていましたけれどね。

 →核のごみ地層処分ムリ by 日本学術会議

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