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やればできる・再生エネ95%のウルグアイに学べ

2016年03月19日 | 脱原発
またまた、編集画面の下書きに入れたまま放置していた記事を発掘するシリーズ。
2015年の12月9日の東京新聞の記事だから、そんなに古くはありませんよ(笑)



前ウルグアイ大統領 ホセ・ムヒカ氏


昨年12月パリ郊外で開かれたCOP21で、にわかに注目を集めた国。それは、あの世界で一番貧しい大統領、ムヒカ善大統領の国、南米ウルグアイです。ウルグアイでは、電力供給の約95%が再生可能可能エネルギーであるということです。
本当に「やればできる」を実践してくれたのですね。

ウルグアイ大使館のHPによると2012年には、

2012年のエネルギー国内供給割合は,石油等が59.3%,バイオマス(薪,籾殻,木くず等)が28.6%,水力が9.5%,天然ガスが1.1%,風力が0.2%,輸入電力が1.3%と石油に大きく依存。エネルギー自給率は38%。

と書かれているので、ほんの数年前、2012年には、化石燃料である石油への依存が最も高かった。それが、3年で再生エネ95%!
この急激は変化はなぜ出来たのか。


以下、東京新聞 2015年12月9日「こちら特報部」より。


「やればできる」ウルグアイに学べ 電力供給 再生エネ95%!!

 「電力供給の94.5%が再生可能エネルギー」。今月3日、英紙ガーディアン(電子版)がそう報じ、ウルグアイの劇的な転換が世界で話題になった。
 もちろん、原発を建設したことなどない。水力発電所も過去20年間、造っていないが、太陽光や風力、バイオマスなどの発電所を積極的に増やした。結果、二酸化炭素(CO2)の排出量が大幅に減ったという。

■COP21で注目 CO2、88%削減を目標

 COP21では、CO2を大幅に排出する日本や米国、中国を尻目に、2017年に09~13年平均と比べて88%を削減するという大胆な目標を示した。各国の中で、「最も高い志の一つ」と評価され、ガーディアンは「COP21の列席者は、地球温暖化対策には、強い意志こそが重要だと学ぶべきだ」と指摘した。

 今年(注2015年)2月までウルグアイ大統領だったホセ・ムヒカ氏が、09年からの任期中に、気候変動政策にも熱心に取り組んだ影響が大きい。ムヒカ氏は私利私欲に走らず、「世界で最も貧しい大統領」と呼ばれたことでも有名だ。

 それにしても、電力供給の95%が再生エネとはびっくりだが、ウルグアイ大使館に問い合わせると、「間違いない」。
 政府はとりわけ風力発電に力を入れている。発電に適した風が国内各地で吹いているといい、ドイツやフランスなど各国の企業が事業に加わっている。
 日本からも、風力発電大手のユーラスエナジー(東京)が2ヶ所の風力発電事業に資本参加している。
今年(注2015年)1月、14基の風車を持つ発電所(総出力42000キロワット)が稼働し、来年中(注2016年)には新たに別の発電所が稼働し始める予定だという。

 環境NGO「気候変動ネットワーク」の田浦健朗事務局長はウルグアイの取り組みを歓迎する。「風力は発電予測をつけやすいので、削減目標の達成も困難ではない」と言う。

 実は、ウルグアイの他にも、再生エネに積極的に取り組む国はある。火山国のアイスランドが地熱などの自然エネルギーで電力100%を達成し、中南米のコスタリカやパラグアイも9割を超える。

 田浦氏は「熱心な国々と対照的なのが日本だ。その志の低さは、世界で批判の的になっている。13年比で26%という目標設定は、世界の中でもレベルが低く、50年までに80%削減という長期目標と比べても相当に低い」と嘆く。

 市民電力連絡会の竹村英明会長は「小さな国と比べ、電力需要の大きい日本が再生エネに転換することは困難だ。それでも、再生エネの供給見通しが低すぎる」と批判する。

 確かに、ウルグアイは人口約340万人で、日本と規模が異なるが、「風力発電の高い潜在能力があるのに、日本は全く伸ばす気がないとしか思えない」と指摘。
淡々と取り組めば、再生エネだけで電力供給を実現できることを証明している。夢でなく、日本もやればできる
と見習うよう求めた。

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地震国、津波国、台風国、火山国の日本で、危険な原発に固執し、もともと潜在的能力が高い自然エネルギーを押さえつけようとする、その自公政治の姿勢はブラックジョーク過ぎて笑えもしない。
昨今、外国人が日本をほめてくれるようなテレビ番組がやけに跋扈していて鼻白んでしまうこともある。世界から批判されている事もあるのに、自画自賛も度が過ぎれば、国民への目眩ましのためかと思えてくる。おごる平家は久しからず。


★関連記事
 世界の再生エネ・開発加速、発電容量が過去最高に
 「貧乏とは無限の欲がある人のこと」byムヒカ前大統領

★関連サイト
 "世界一貧しい大統領"は言う「金持ちは政治家になってはいけない」(The Huffington Post)

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5 コメント

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まさに!ですよね (ひろみ)
2016-03-21 07:41:05
ウルグアイ、ほんと、すばらしいですね!
ムヒカ善大統領は、命を大切にする、宇宙の法則、魂の法則に矛盾しない、言動一致の本物の政治家ですね!

偶然なのですが、今朝、この記事と関連すると感じる夢を見ました。

今朝の夢(会議と花壇)
http://blogs.yahoo.co.jp/shihihaida/14316848.html

今日、目についた記事もシンクロしてました。
スウェーデンでゴミの「99%」を有効利用する「リサイクル革命」が起きている(動画)
http://www.huffingtonpost.jp/2014/09/10/99-per-cent-of-swedens-garbage-is-now-recycled_n_5795356.html

シェーナウの想い~自然エネルギー社会を子どもたちに~
https://youtu.be/KD_2CAAA9gs


返信する
追記です (ひろみ)
2016-03-21 19:35:47
全編、日本語字幕つきがYoutubeにアップされているのを見つけました!

ドキュメンタリー「シェーナウの想い」(原題:Das Schönauer Gefühl)
https://www.youtube.com/watch?v=g7FUorP4wAo&feature=youtu.be

自然の力を利用した地域発電で、電力の地産地消が広がったら、素敵ですよね!
返信する
ひろみさんへ (金木犀)
2016-03-21 21:15:17
いろいろリンクなどもありがとうございます。

ムヒカ前大統領を見ていると、善大統領!って声を掛けたくなりますよね。
国民から愛される理由もわかりますが、先進国と言われている国は、その国の既得権益と持った人やすでに出来上がったシステムで、身動きとれないほど固められていて、
パワーの人がリーダーになって変化させようとしても、それらが足を引っ張ってネガキャンが起こり、国民が評価できくなる・・なんていうことが歯がゆいものです。
国民が、人任せじゃなくて、もっと賢くなれるように、今の政権が試練を与えてくれているのかも。。

日本でも、地域によるかもしれませんが、ゴミの分別はここ20年位で画期的に進んでいますよ。
うちの近所でも、ゴミの焼却によって出た熱で、温水プールが運営されていたりします。

再生エネによる発電の地産地消は、理想ですよね。
電力の再生エネの普及は小さい国のほうがより、うまく機能するようなので、こういうところにこそ、地方の創生といいますか、地域発電が進んでいくといいなと、心から思います。
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ムヒカ氏初来日 (ミキコ)
2016-04-07 08:00:49
ムヒカ氏初来日で今日の4月7日、東京外国語大学で、池上彰さんとの対談も含めた講演会が午後4時30分からあるそうですね。席は在学生のみではありますが、野外スクリーンで一般の方も聴講可能だそうです。明日の池上彰さんの番組にも出てくると思います。
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ミキコさんへ (金木犀)
2016-04-07 12:37:43
初来日されましたね!!
さすが情報が早いですね。
講演会は見られませんが、池上さんの番組を楽しみにします。
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