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千葉県旭市の津波被害の教訓

2011年12月21日 | 脱原発

津波の被害は東北3県ばかりクローズアップされがちだけれど、茨城県を越えて千葉県旭市飯岡地区でもたくさんの方々が犠牲になりました。
この地域の「遠浅の海底が沖につきだす地形構造」によって、津波のエネルギーが集中しやすく被害の起きやすい場所であったことが理由です。
(トップの写真、私が撮ったもので、画像がわかりにくくてすみません。)

そして、同じような地形が全国に4か所あることなど、以下の18日の東京新聞の記事で知りました。

■遠浅で増幅 旭の大津波 首都圏で唯一死者多数
 発生から九カ月余を迎えた東日本大震災で、千葉県旭市飯岡地区は首都圏で唯一津波により多数の死者が出た。犬吠埼の南西に隠れ、一見津波とは無縁に見えるこの地区だけになぜ、大津波が押し寄せたのか。理由は遠浅の海底地形にあることが、東大地震研究所の都司嘉宣(つじよしのぶ)准教授(地震学)の調査で分かった。同様に津波が増幅する可能性のある地点は、中部電力浜岡原子力発電所がある静岡県御前崎沖を含め全国に少なくとも四カ所ある。 (宇田薫)


ウェブ版では、その場所が静岡県の御前崎沖しか出ていないので、気になる他の3か所もケチらずに記しておきましょう。



北海道奥尻島青苗
静岡県下田市
静岡県御前崎市
和歌山県御坊市


そうでした!
北海道の奥尻島は、1993年の地震と巨大津波による被害で、海側が壊滅的な状況になったことを覚えています。



(画像:毎日新聞


東大地震研究所の都司嘉宣(つじよしのぶ)准教授(地震学)によると、この4か所のうち原発のある御前崎沖は、浜岡原発の前に周囲より浅い海がこぶ状につきだして広がっており、御前崎東西沿岸に寄せる津波は、左右に曲線を描きながら浜岡原発に集中する可能性があると・・・

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3・11を経験した2011年は、日本人には忘れられない年となりましたが、同様にこの災害を教訓として、私たちの国自体が何も変わることができないなら、犠牲になられた方々に申し訳が立ちません。

都司准教授の指摘にあるように、浜岡原発を有する御前崎はもちろんのこと、その他の地域も、街づくりを根底から見直すなどの対策が必要だろうと思います。
私などに言われなくても、関係の皆様には、十分ご承知のことだと思いますけれど。

この地震国日本の国土で、原発という選択肢は、危険すぎる。
たとえどんなに少ない確率であっても、起ってしまえば取り返しがつかなくなるものは、作ってはいけないものだった。ましてやそれに頼る社会なんて、あってはならないことだった。
今になると、自分も含めて日本人全体、なんてバカだったんだろうと思うばかりです。

脱原発は感情論ではありません。現実的な安全・安心への選択です。
多くの国民はとっくに気づいているとは思いますが、責任の取り方もわからないのに、まだ原発が必要だと固執する人たちは、頭によほど厚い霞がかかっているのでしょう。

菅前総理は、「自然エネルギーの割合を、2020年代のできるだけ早い時期に少なくとも20%を超える水準となるよう高めたい、そしてそれは難しいことではない」とはっきり述べてくれました。
これからの10年は、変化のためのとても大切な10年だと感じます。
野田総理も、どうかどうか菅さんの意思を忘れないでほしいと願っています。
足踏みしている場合ではないのです。次の大きな天災が来てからでは、遅いのだから。


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