虹色オリハルコン

命にエネルギーを与えるパワーの力

命からエネルギーを奪うフォースの力

どちらを選ぶかは自分次第

冷戦時代、米ノースカロライナ州に水爆落下、大惨事寸前だった

2013年10月01日 | 脱原発
ちょっと前に読んだニュースなんだけど、本当にびっくりしてしまったのが、これです。東京新聞9月22日の朝刊より。

水爆落下 大惨事寸前 61年、米南部飛行中のB52から

    

【ロンドン=石川保典】米ノースカロライナ州で一九六一年、B52爆撃機から水素爆弾が地上に落下し、爆発寸前だったことが分かった。米ジャーナリストが機密指定が解かれた公文書情報公開法で入手した文書で明らかになった。二十一日付の英紙ガーディアンが伝えた。

 この水爆は広島型原爆の二百六十倍の威力があり、爆発していれば首都ワシントンやフィラデルフィア、ニューヨークなど広範囲に死の灰が降り、数百万人の命が危険にさらされる大惨事になっていた可能性があるという。

 公文書は事故の八年後に核兵器の安全管理に関する技術者が作成した。それによると、六一年一月二十三日、ノースカロライナ州ゴールズボロの空軍基地を飛び立ったB52が空中できりもみ状態となって墜落し、二個の水爆が空中で外れて牧草地などに落下した。

 うち一個は落下の衝撃で起爆装置が作動。四つある安全装置は三つまでが機能しなかったが、最後の「低電圧の単純な」スイッチが残り、かろうじて爆発を免れた。そのスイッチも「電気ショックで簡単にショートしやすく、そうなれば核爆発に至るところだった」として、安全装置の問題点を指摘した。

 冷戦時代の当時、米政府は全面的な核戦争に備え、複数のB52爆撃機を常に飛ばす「戦略パトロール」を実施。共産圏からの核攻撃に対していつでも報復できる態勢を整えていた。

 事故が起きたのは、ケネディ大統領の就任三日後。事故の存在が知られるようになっても、米政府は一貫して深刻な事故ではなかったと説明してきた。

 公文書を入手したジャーナリストのエリック・シュローサー氏によると、五〇~六八年の間に核兵器に関する「重大な事故」は少なくとも七百件あったことが分かったといい、同氏は「核爆弾が事故で爆発する可能性はないと政府から聞かされてきた国民は、核に関する情報から意図的に遠ざけられている」と話している。

-----------------------------


国家戦略のために、真実は隠されていた、アメリカのそういう時代。
事なきを得たとはいえ、アメリカ大陸に、広島型原爆の260倍の水爆が落下した。紙一重で爆発しなかったのは、幸運だった以外の何物でもないですね。
しかも、核兵器に関する重大な事故は少なくとも700件もあったとは・・・

核保有大国であるアメリカならではですが、アメリカのみならず、自爆の危険は核保有国すべてに可能性のあること。
とてもじゃないけれど、核を持つことが平和への抑止力なんて、頭だけで考えた理想論であって、現実は自分で自分を攻撃してしまう恐ろしいリスクのあるものだと、あらためて感じます。
レベル7の原発事故の起こったこの国で、こりもせず、原発を手放せない理由に、核保有国でありたいという、現政権の思惑を感じますが、核を甘く見たらとんでもないことになります。

人類は、早急に、核も原発も手放さなければならない、と思う2013年の秋です。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「あまちゃん」のテーマでセ... | トップ | 「あまちゃん」はパワーなド... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

脱原発」カテゴリの最新記事