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原発再稼働は、思考停止・問題先送り by藻谷浩介氏

2014年11月29日 | 脱原発
一つ前の記事で、ミキコ様より頂いたコメントです。

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もうひとつ恐ろしいのは (ミキコ)
2014-11-27 19:25:58
今回の長野県北部地震の震源地の近くを糸魚川静岡構造線があります。その末端に何があるかというと浜岡原発があるんですよ。今は止まっているとはいえ、恐ろしい…。

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そうなんですよね。浜岡は止まっている。だけど、使用済み核燃料プールは、そこにあるわけで、巨大地震や大津波に襲われたら、実は危険に変わりはないのですね。

少し前、11月7日の報道ステーションに出演した、里山資本主義の藻谷浩介氏の言葉に強い説得力がありました。以下、川内原発再稼働に対しての意見です。文字起こししてみました。


■原発再稼働、目先の小さな得と近い将来の大きな損




津波が来たり、火山が噴火したりすれば、使用済み核燃料がそこにおいてありますので、稼働してもしなくても福島第1原発4号機、稼働していなかったけれどもいろんな問題があったように、稼働するしないで実は、安全性を大きく変えるわけではないんです。
 
(古舘:燃料プールには使用済み核燃料が眠ってますからね)

そうなんです。
稼働しないでほっておけば、大丈夫なんてことはまったくありません。稼働すれば、もちろん安全性が増すわけでもありませんが。
ですが、稼働すれば誰がどのように得をするのか?
どのみち、使用済み核燃料プールがだんだん埋まっていきます。川内は、日本ではよく残っている方です、あと10年位と言われていますね。

(古舘:満杯になるのがですね)

ええ、そうですね。ほかの原発も稼働すれば、もっと短く満杯になる。これをさらに引き受ける六ヶ所は、稼働なかなかしません。
さらに言うと、燃やしてしまった燃料というのは、燃やす前と違って、さらに後始末にお金のかかるものになります。
原発、いずれ30年たって廃炉にしていったあと、さらに作ればまた廃炉にする原発が増えるとさらにお金がかかる。つまり全体的にこれを回せば回すほど、将来的にお金がかかるわけなんです。
さらに避難計画を真面目に作らないといけないし、そうなるとさらにお金や手間がかかりますね。

(古舘:はい。)

ですから、再稼働して喜んでいる場合なのかな、と。
たしかに1~2年、燃料を燃やすことによって、電気代が少し安くなるとか、上げるのをとりあえずあと送りできる、かも知れないですが、それで喜んでいるだけだとすると、とりあえず国債を発行して景気対策しましたと同じ話で、あんまり喜ぶような話ではない。


(古舘:抜本的な対策になってない?)

国全体として、げんにそこにある使用済み核燃料をどうするのか。止めていても動かしていても、津波が来れば危ないわけですから、それをまじめに考えなくてはいけないのに、とりあえず再稼働するとなんとなくことが解決するようなことに向かっているような、「気がする」というところに大きな問題があります。
地元の経済も、もちろん今、いいかもしれないけれど、いずれ10年20年30年した時に、廃炉にしてゆかないとならない。その時この経済、どうするのでしょうか?

(古舘:マンションは、トイレがなきゃ始まらない、という根本的なところですね。)

そうです。
これは地元というよりは、国全体として、日本人全体として、この話にどう決着を着けるのか、を考えないと。今とりあえずこれで何とか安心になった、動いたというふうに僕には感じられない。
思考を止めて問題を先送りしているように見えるんですね。



藻谷さんの言うとおり。困難な問題なのはわかっています。すっきり解決なんて無理かもしれないし、大変なことだけれど、政治家ならば、大人ならば、ごまかさないで逃げないで、なんとか最悪を避けるように努力して欲しいですよ。
・・・安倍政権は、逃げてごまかしてばっかりですけどね。(もしかしたら、体調も悪いし、もうお手上げなので、逃亡したくて解散したんじゃないかって思ったりしますわ。


藻谷浩介:622p

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