先週のコーラスから一週間たってもモヤモヤがおさまらないので書いてみる。
火曜日のコーラス 『コール・マル』
でもこれって文化教室の中の一講座。
その講座名は「コーラス上級」
私はこの講座が始まったときからいるが、その講座が始まるときの募集要項が
・正確な音感
・正確なリズム感
・正しい発声 こんな感じだったと思う。
だから講座初めての日なんかは「私みたい何でもやっていけるのかしら・・・?」と
ドキドキもので行ったものだ。
実際、この講座に集まってきた面々は相当な実力者達だった。
でも、こんな募集要項で集まる人間は多くなく、
いつ講座が打ち切られるかヒヤヒヤものだった。
だから・・・たぶん、だから先生は今までの募集要項をはぶき、もっと門戸を広くした。
それでもコーラス上級なので入ってくる人はそれなりの人が入ってくる。
そんな時 彼女はやって来た。自信満々で・・・
私はほかのところでも歌っております。
そこの先生が「あなたはここで歌っているのはもったいない」とおっしゃって、
こんなところ(コーラス上級)があると紹介されました。
それに私は音大を出ております。
ピアノを専攻しておりましたが声楽も習いました。
そのときの先生が「あなたの声はソプラノだ」とおっしゃいました。
いやいや、こんな風にしゃべらない、あの人は。
もっと庶民的でとっても気のいいおばさん。
でも私にはこんな風に聞こえた
彼女が歌い出す。
非常に力強い
声帯を力まかせにこすりあわせて歌う
そして音楽センスが全くない
美しい曲でも演歌か浪花節になってしまう。
フォーレを歌っていても一人「逃~~げたぁ 女房にやぁ~~」というような声が聞こえる。
隣で歌っている人は制御不能
まるで魔の三角海域に入った船のよう。
みんなげっそりとした顔をする。
たまらん!!とコーラスをやめていく人もいる。(これだけが原因だけではないけれど)
それでもほめて伸ばす信条の先生は「ベリーグッ!」とほめる。
あんだんてさんの第九の先生のようにちょっと辛口をいってもいいようなものだが・・・
はじめはソプラノだった彼女もさすがの先生もちょっと・・・と思ったのか
(実はパート替えを先生に直訴した)
今はメゾ。これもなかなか無理がある。
といってアルトにいっても無理があるが。
練習にはいつも遅刻せずにくるとっても熱心な方。
この点は尊敬。
何だかんだいって彼女がコーラス上級に入ってもう一年・・・?二年・・・?
とにかく長い月日がたってしまった。
そして来年、先生は演奏会をするとおしゃった。
当然、みんな「無理!無理!」の大合唱。
でも、私はこう思う。
無理無理といって何もやらなかったら今のまま。
演奏会をすることが決まると、先生も決して今のままでいいとは思ってはいないはず。
きっと「ベリーグッ!」ではすまないはず。
それにあの人も少しずつ少しずつましになっていっている。
それに問題はあの人ことだけではない。
私たちだっていつも歌の同じところで止められて、同じ注意を受ける。
これってどうかと思う。
先生はこういう私たちの練習態度にも喝!を入れたいのではないのだろうか?
私たちのコーラスの上達を望むなら演奏会は必要なことではないの??
無理!!と言っていては上達はないと思うんだけど・・・
今している曲についても「あの曲をこの人数で歌うの?絶対無理よ!!」とある人は言う。
私は心の中とは裏腹に曖昧な笑みを浮かべて「そうですね・・・」と言う。
演奏会の話が出るたびの「無理!」という大合唱に私はちょっとお疲れモードだ。