ちょうど一週間前、お迎えさんが引っ越してきた。
翌日、ローズティを持って挨拶に来られた。
お向かえさんはとても若い、たぶん24~5才のとても素直そうな声の大きい女の子。
良さそうな子が引っ越してきて良かった、と喜んでいた。
日曜日、ワインをいっぱい飲んでフラフラ寸前になっていた時、
「ピンポ~~ン」
出てみるとお向かえさん。
「ガスレンジ(の火)が付かないんですぅ」
トロ~ンとしていた目を思い切り見開き、「どうなさったんですか?」と受け答えする。
お向かえさん宅のガスレンジを前に正気に戻る。
「あ~~~、ガスは出てるんですね。」という私の言葉にかぶせるように
「そうなんです。ライターとかマッチとかあればいいんですけれど…」ウルウル
「あ、うちあるから持って来ます。」この言葉にまたまたかぶせるように
「ありがとうございます。」
「・・・いえいえ、ちょっと待っててね」とマッチを持ってきて無事事なきを得た。
そして「何かあったら何でも言ってね。」と玄関ドアを閉めた。
月曜日、、「のだめカンタービレ」の最終回。
河原で千秋先輩がのだめを後ろから抱きしめているシーン。
のだめが「メリークリスマス」といったところで
「ピンポ~~ン」
出てみるとお向かえさん。
「お湯が出なくてどうしたらいいのか・・・」ウルウル
「大阪ガスにも電話したんですが、遅いので録音アナウンスばっかりだし、ガス工事したところに電話したけれど、私携帯しか持っていなくて、途中で電池が切れてしまって・・・」
「うちの電話、貸してあげましょか」と言う私の言葉にかぶせるように
「ありがとうございます。」
「・・・どうぞ。」と電話を貸してあげた。
「私、昨日もお風呂入っていないんですよね。」というお向かえさん。
ここで「うちのお風呂に入ります?」と聞くとすかさず「ハイ」と言いかねないお向かえさん。
「ごめんね。うちのお風呂に入れてあげればいいんだけれど、うちは息子がいるから・・・ごめんね。近くに銭湯があるから」とわけのわからない理由で銭湯を勧める。
そして「何かあったら何でも言ってね。」と玄関ドアを閉めた。
うちに帰ると福毛兄が「一人ミッチーとヨシリンやな。」
ミッチーとヨシリンってクレヨンしんちゃん宅のとても無邪気で厚かましいお隣さん。
うん、言えてる!
火曜日ロンブーの格付け女子十二楽坊の時、
「ピンポ~~ン」
出てみるとお向かえさん。
「いつもすみません。ガスの元栓が回らないんです。」
はいはいと元栓を回しに言ったが動かない。
するとお向かえさん、「男の方の力でないと回らないと思うんです。」
その言葉に「主人を呼びましょか?」という私の言葉にかぶせるように
「お願いします。」
ほんま一人ミッチーとヨシリン ふっふっふ・・・
結局主人やインド汁が出てきて回そうとしたがダメだった。
「ガスのことやから業者さんに頼んで下さい」と言うと
「はい、明日来るんです。」
・・・・・・
「ごめんなさいね。お役に立てなくて。また何かあったら何でも言ってね。」と言って玄関ドアを閉めた。
そして今日、これを書いている途中で
「ピンポ~~ン」
出てみるとお向かえさん。
「こないだからお騒がせして申し訳ありません。
昨日はご主人様や息子さんにまでご迷惑かけてしまって・・・
つまらないものですが・・・」と言ってお菓子を持ってきてくれた。
なかなかエエ子や
今日は思い切りの笑顔で
「何かあったら何でも言ってね」ルン