先日、もう着なくなった洋服とかありませんか?あったら買い取りしますよ。っていう電話があった。
ちょっと酔っ払ってガードが甘くなっていた私は、
あります!あります!
って電話口で叫んだ。
さらに
着なくなった、というより、
一度も着てない服があるんです。
と続けた。
「では是非売ってください。」
「是非買ってください。」ということで、◯◯屋さんの訪問となった。
すみません、これなんですけど…
現れた◯◯屋の青年に見せると、
「あぁ、これ…」
と困った顔。
「いくらぐらいになります?」と聞くと、その青年、言いにくそうに
「これは……値段がつきませんわ」
ん?どういうこと?
買った時はものすごく高かったもの。
結婚前だけど。
値段がつけられないほど高いということなのか?
「どういうことかな?」
「これだけ型が古いと、買い取ることができませんわ」
「えーーーっ!!!」
ここから大阪のおばちゃん力発揮。
「なんとかならへんの?」
「なんともなりませんわ、すみません」
「買った時、物凄く高かったのに~」
「ほんま、すみません。」
と丁寧にかえされた。
「ほかに、何かアクセサリーとかありませんか?」
「あぁ、くさりの切れたネックレスがあるわ」
と、もうすることのないネックレスを出す。ついでに、もうすることのないブレスレットも。
二つとも、人からもらったものだから、売れたら儲け物。
「これはいいですよ。二つ合わせて1万6千円…」
「を?色つけてくれはるんやろね」
「勿論ですよ。1万7千円というとこでいかがでしょう?」
「え~!2万円やったらええよ」
「奥さん、それは困りますわ」
「いやいや、私の方が困りますわ」
「1万7千円以上はむりですよ~」
「ほんならまけて、1万9千円ではどうよ?」
「勘弁してくださいよ~」
あんまり言っても買ってもらえなくても困るので、このへんで
「しゃあないな」と折れた。
「すみませんねぇ」
とカバンからお金を出そうとして、ハッとした顔になる。
「すみません、お釣り、3千円ありませんか?」
えっ⁉
財布の中を見ると千円札1枚しかない。
「千円しかないわ。な、2万円にしときなさい、ってことや」
「いやいや、ほんまにないですか?」
「ないわ。もう、まけといたろ。1万9千円にしといたるわ」
「困りますって。僕、会社から怒られますわ」
もう、おちょくるのもこれくらいにしといて、千円札を探したら、千円札が何枚か出てきた。
どうしようかと思ったけど、
「あと一枚だけあったわ」
「あざーす。1万8千円にさせていただきます。」
「なんか、悪いねぇ。」
「いえ、こちらが悪いんですから、かえってすみません。」
ふふふ、と苦笑いしながら書類に名前と年齢を書くと
「奥さん、この年には見えないですね。若いです。」
「いやいや、そんなこと…うふふ
なんも出ぇへんで」
「いや、ほんまに。うちの母親くらいかな、と思ってました」
ガクッ
ちなみにその青年の母親は41歳でした。
ちょっと酔っ払ってガードが甘くなっていた私は、
あります!あります!
って電話口で叫んだ。
さらに
着なくなった、というより、
一度も着てない服があるんです。
と続けた。
「では是非売ってください。」
「是非買ってください。」ということで、◯◯屋さんの訪問となった。
すみません、これなんですけど…
現れた◯◯屋の青年に見せると、
「あぁ、これ…」
と困った顔。
「いくらぐらいになります?」と聞くと、その青年、言いにくそうに
「これは……値段がつきませんわ」
ん?どういうこと?
買った時はものすごく高かったもの。
結婚前だけど。
値段がつけられないほど高いということなのか?
「どういうことかな?」
「これだけ型が古いと、買い取ることができませんわ」
「えーーーっ!!!」
ここから大阪のおばちゃん力発揮。
「なんとかならへんの?」
「なんともなりませんわ、すみません」
「買った時、物凄く高かったのに~」
「ほんま、すみません。」
と丁寧にかえされた。
「ほかに、何かアクセサリーとかありませんか?」
「あぁ、くさりの切れたネックレスがあるわ」
と、もうすることのないネックレスを出す。ついでに、もうすることのないブレスレットも。
二つとも、人からもらったものだから、売れたら儲け物。
「これはいいですよ。二つ合わせて1万6千円…」
「を?色つけてくれはるんやろね」
「勿論ですよ。1万7千円というとこでいかがでしょう?」
「え~!2万円やったらええよ」
「奥さん、それは困りますわ」
「いやいや、私の方が困りますわ」
「1万7千円以上はむりですよ~」
「ほんならまけて、1万9千円ではどうよ?」
「勘弁してくださいよ~」
あんまり言っても買ってもらえなくても困るので、このへんで
「しゃあないな」と折れた。
「すみませんねぇ」
とカバンからお金を出そうとして、ハッとした顔になる。
「すみません、お釣り、3千円ありませんか?」
えっ⁉
財布の中を見ると千円札1枚しかない。
「千円しかないわ。な、2万円にしときなさい、ってことや」
「いやいや、ほんまにないですか?」
「ないわ。もう、まけといたろ。1万9千円にしといたるわ」
「困りますって。僕、会社から怒られますわ」
もう、おちょくるのもこれくらいにしといて、千円札を探したら、千円札が何枚か出てきた。
どうしようかと思ったけど、
「あと一枚だけあったわ」
「あざーす。1万8千円にさせていただきます。」
「なんか、悪いねぇ。」
「いえ、こちらが悪いんですから、かえってすみません。」
ふふふ、と苦笑いしながら書類に名前と年齢を書くと
「奥さん、この年には見えないですね。若いです。」
「いやいや、そんなこと…うふふ
なんも出ぇへんで」
「いや、ほんまに。うちの母親くらいかな、と思ってました」
ガクッ
ちなみにその青年の母親は41歳でした。