仕事をしていても家事をしていても、外を歩いていても何をしていてもお婆ちゃんコーラスで歌っているうたが絶えず頭の中でグルグル回っている。
そしてその後、何考えてんねん と腹を立てる。
そういう毎日が続いている。
またまたお婆ちゃんコーラスのこと。
今度の演奏会はうちのコーラスグループだけではなく、
指揮の先生の持っているもう一つのグループとのジョイントコンサートである。
先日合同練習があったが、朝集まったみんなは両グループともに暗~~い顔。
勿論私も暗い顔。
「なんか楽しくないね~~」
「練習来るの、足取りが重たかったわ~~」
みんなが私と同じ気持ち。
だいたいこの演奏会、みんなが演奏会をしたい!と希望して決まったものではなく、先生が「やりましょう!」と一人で決めてしまったもの。
一応、私たちも了承したんだが・・・
でも有無を言わさない先生の態度ではあった。
日にちも会場もすべて先生が私達に相談無しに決めていく。
それはそれで楽かもしれないが、こういうことが重なると 先生に振り回されている感がある。
そして私達はヘトヘトになる
歌えば先生に怒られる。それも感情的に
私達は「なんでこんなこと言われなあかんの?」と
情けなくなってしまうような怒り方で・・・
この間の練習の時ももう一人のソロの人に「なにをボンヤリしてる!!」怒鳴って、それを見て聞いている私達はもう気分が悪くなる。
私も次は私の番、と固くなってしまう。
休憩のとき、ピアノの先生が怒鳴られていたソロの人のところに行って「気にすることないよ」と慰めていた。
ますますその先生が好きになった。
休み時間が終わり、次はミサの練習。
ミサは私のソロがある。
はじめからすごい力んで歌っている
それが自分ではわかっているのだが、直せない。
先生はコーラスしている私たちに言う。
「あなたたち楽譜を見ているんだから私が「ハイ!」と言ったり拍子を数えたりしなくてもいいでしょ。」
そりゃそうだ。別にそんなことを言ってもらわなくてもいい。
ちゃんと指揮で合図をしてくれれば私たちは出るところで出る。
合図がなかったら出るところであっても出ない。
ちゃんと指揮を見ているのだ。
でも先生は 何も言わないし、合図もなしだ。
あぁ、この先生は自分で拍子を数えて歌わなくてはいけなかったんだ!!
「どうして出ない!!」
と怒られたところで思い出した。
でも、こんなことなら
指揮なんていらない。
伴奏の先生だけでいい。
本当は「先生、合図ぐらいしていただけますか?」と言いたかった。
でもソロがうまく歌えなかった場合、先生の私に対する怒りは倍増するに違いない、と思うと何も言えなかった。
そう思うとますます力んでくる。
結局ソロを歌って力んでいることを先生に指摘され、自分に腹が立つやら情けないやら
私たちの憂鬱はまだまだ続く。
果たしてこのおばあちゃんコーラス、演奏会後も存続するか、謎である。