九鬼山 970m 2009.04.12

 

 

　　　スミレ探しに 九鬼山へ行ってきました。

 

　　　以前  ５月に　この山を訪れた際

　　　登山道を埋め尽くす お花の多さに

　　　びっくりしたものでしたが

 

　この時期の 九鬼山には スミレがたくさん咲くことを知り、 訪れてみました。

 

　

　　　富士急の禾生駅から車道を歩き

　　　落合橋を渡って右折、登山道へ入っていきます。

 

　　　このあたりでも ソメイヨシノは もうほとんどが散り

　　　代わって大島桜の白い花が辺りを彩っています。

 

　見上げる山肌は、すっかり春の柔らか色

　ウグイスが鳴き、蝶が舞い、カエルも姿を見せています。

　出かける頃 曇っていた空には、いつの間にか太陽が顔を出していて、今日も暑くなりそうです。

 

　　　　 

　　　空き地では、すっかり背丈の伸びたカキドオシ

　　　カラスノエンドウ、クサノオウ

　　　ムラサキケマンやシロヤブケマンも咲いています。

　　　近頃見かけなくなった オドリコソウ（左）がありました。

　　　　　（ ヒメオドリコソウは、元気に絨毯を広げていますが）

 

　熊注意の看板がある 薄暗い杉山新道の入り口を進むと すぐに

　マルバスミレ（左下）やエイザンスミレ（右下）がお出迎えです。

 

　

 

　ジュウニヒトエ（下）やミミガタテンナンショウは、多く見かけました。

　

 

　イカリソウ（下）も今日たくさん見たお花のひとつです。

　葉が出ていたり いなかったり、色も濃い色 薄い色。

　

 

　たったひとつ咲いていたチゴユリと、大勢で並んでいたヒトリシズカ。

　

 

　咲き始めのアケボノスミレと 

　  　　

　　お久しぶりですね ゲンジさん

　

 

　ゲンジスミレは 実際に見ると、その名にふさわしい高貴な雰囲気を漂わせています。

　そして、今まで葉っぱばかりだった ヒナスミレが

　とうとう姿をみせてくれました。

　

 

　葉に斑が入った 可愛いタイプ、その名もフイリヒナスミレ（右）。

　乾燥して、ザラザラと土が零れ落ちている斜面で、けなげに咲いていました。

 

　次は、ヒゴスミレ

　

 

 

　やがて尾根に乗り、右折していくと

　リニアの見晴らし台に着きます。

　

　　　高川山を貫いたリニア実験線は

　　　ここ九鬼山の下も通っているのです。

 

 

　　　

　そろそろ おなかもすいてきたけれど、この前の場所で、山椒摘みもしなければ・・・

　富士見平では、すっかり霞んでしまった富士山が正面に見えました。

　九鬼山では、初めてお目にかかりましたね。　

 

　コースタイムのほぼ２倍の時間をかけて、ようやく山頂に着きました。

　

 

　すっかり遅くなった昼食の後は、富士見平から田野倉駅へ下ります。

　

　急坂を下っていくと

　こちらでも、ヒナスミレ（左）と、アカネスミレ（右）が咲いていて、またまた時間がかかります。

　 

　

　アカフタチツボスミレ（左上）や、フデリンドウ（右上）、キジムシロも。

 

　やがて 登山口が近くなると、ヤマエンゴサク（下）の登場です。

　今年は会えないかと思ってた・・・

　

 

　沢を渡り、札金峠からの道に合流し、田野倉駅まで民家の間の道を歩きます。

　石の割れ目から生えているのは

　園芸種のフイリゲンジスミレ！？　

　

 

　田野倉駅で 富士急電車を待っていると

　やってきたのは、残念ながら トーマス号ではありませんでした。

 

　

 

　　　期待していたお花は、一部見られなかったけれど

　　　今日も、お花三昧の楽しい山歩きでした。

 

 

 

 

　　　　禾生駅ー九鬼山ー田野倉駅

　　　　　標準ＣＴは、３時間５分です。