三頭山 1531m 2009.12.13

 

 

　　三頭山の南東側一帯は、都民の森となっていて

　　「探鳥の路」「かおりの路」「回廊の路」など

　　遊歩道が整備されています。

　　夕方から予定のあった日曜日に

　　軽いハイキングに出かけました。

 

　３３号線を、桧原村役場の先で 三頭山方面へ左折すると

　道は それまでにも増して くねくねと山間をぬって高度をあげ、やがて 都民の森駐車場に着きました。

　奥多摩湖へ続く　奥多摩周遊道路は 時間規制（１８：００－９：００）されていて

　すぐ先のゲートから 数台の車が並んでいました。

 

 

 

　　森林館、木材工芸センターの先を

　　鞘口峠へと登ると

　　葉を落とした梢の間から

　　雪化粧した山が見えました。

 

　

　急登を少しだけ頑張ると、穏やかな登りとなり

　「ブナの路」と名づけられた散策路には、名前の記されたプレートを 誇らしげに掲げた木々が

　青空に向かって枝を伸ばしています。

 

　ひとつひとつのプレートを

　「フゥーン 」、「ヘェー 」　と確認しながら

　思いのほか 暖かい日射しの路を、のんびりのんびり・・・

 

　やがて、ブナの大木が見られるようになりました。

　奥多摩にまとまって残るブナ林は、ここ三頭山と日原川流域にしかないのだそうです。　

 

　

　　　　姿勢のいい木もあります。

　　　

 

　三頭山にはその名の通り、東峰・中央峰・西峰と三つのピークがあります。

　東峰（１５２７．５ｍ）にある展望台からは

　御前山から大岳山・馬頭刈山などの山々と、その先のあきる野市が一望でき

　双眼鏡では埼玉ドームなども見えたそうです。

 

　

 

　　

 

　東峰のすぐ先に展望のない中央峰（１５３１ｍ）

　下って登り返した西峰（１５２４．５ｍ）は山梨との県境で、山頂標もそれぞれにあり

　富士山や道志の山が見えるはずでしたが、今日は残念ながら 厚い灰色の雲の中でした。

 

 

　青空だった 鷹ノ巣山から雲取山、飛龍山の上空にも

　すっかり雲が広がってしまいました。

 

　

 

 

 

 

　帰りは、ムシカリ峠から沢沿いの道を

　三頭大滝へと下ります。

　時折、左手上方から「チチッ・・」と　　鳴き声が聞こえるほかは

　カサコソと落ち葉を踏む音と、沢を流れる水音だけ

　冬枯れのこんな道も、静かでいいものです。

　イタヤメイゲツやシオジ、サワグルミなどの大木は、沢沿いのためか苔むしています。

　

 

　　そして、フィナーレを飾るのは

　　落差３３ｍの三頭大滝です。

　　滝を見るために橋が架けられていて

　　新緑や紅葉のころは素晴しい景観ですが

　

　

　木々が葉を落としたこの時期は、こんなふうに、遠くからでも眺められます。

　大滝からは、ウッドチップの敷き詰められた遊歩道を

　「次は双眼鏡を持って、じっくり野鳥観察をしてみたいね・・・」などと話しながら

　森林館、駐車場へと戻りました。

 

　　都民の森駐車場ー鞘口峠ー東峰ー中央峰ー西峰ームシカリ峠ー三頭大滝ー駐車場