硫黄岳山荘に泊まった翌日は
横岳、赤岳と 歩きました。
* * * * * * (1) からの続きです。
夏山の 朝です
特別 赤くはならなかったものの、さわやかな朝焼けの空でした。
昨夜は ほどほどの混み具合で、お布団一枚に ゆったりと寝ることができました。
体調は万全ではないものの、朝食は 少し食べることができて 一安心
涼しいうちに歩きましょうと、6時前に出発しました。( 少しも 早くはないですけど・ )
← 硫黄岳山荘前の駒草神社と
↓ 白いコマクサ(横岳への途中にて)
今朝は高曇りで
雲海の上に 中央アルプスや御嶽山、北アルブスも 後立山もすっかり見渡せます。
稜線には 冷たい風が吹き上げてきていましたが、それも途中で止み
台座ノ頭を過ぎたあたりで
雲海に浮かぶ エレガントな富士山が 見えました。
振り返れば、今 歩いてきた道と 硫黄岳
黒く見える 砂礫地には、ちょうど見頃の コマクサがたくさん咲いていて
少し離れたところに、白花も 一株 見ることができました。
この頃には 日があたるようになってきていて
朝の稜線は、清々しくて とてもいい気持ちです。
横岳へ向かっていくと
岩陰に
咲き残りのウルップソウがありました。
昨日は 枯れてしまったものばかりだったので
これには ニコニコ
もし ここを下っていたとしたら
おそらくは見つけられない場所でしたから
こちらから登って正解でした。
(逆に 見落としたお花があるかもしれませんが )
難所といわれる クサリ場を越えると
横岳 奥ノ院で
ここは 朝のラッシュ中でした。
赤岳、中岳、阿弥陀岳と、後ろに権現岳、編笠山
その先には、北岳や甲斐駒もくっきり見えています。
登ってきた側
もちろん、私も 自然と笑顔になるほど嬉しいけれど
ここが初めての N さんに この景色を見てもらえてよかった
ゆっくりと眺望を楽しんでから
三叉峰へ向かいます。
クサリや梯子で やや渋滞しながらも進んでいくと、終盤のお花畑が広がっていました。
あと 一週間早ければ
盛りのお花たちに出会えたことでしょう。
けなげに咲いているお花たちを前にして
素通りすることができない私たちは
今日もやっぱり ノロノロ歩きに。
その後、岩場を何度か
お花畑がまた出現して
フレッシュなお花が 見られるようになりました。
チシマゼキショウ/ミヤマオダマキ/チョウノスケソウ
ムシトリスミレ/ハクサンイチゲ/ミヤマキンバイ
ミヤマツメクサ/ホソバツメクサ/クモマナズナ
イブキジャコウソウ/クロクモソウ/イワベンケイ
イワオウギ/リシリオウギ/オヤマノエンドウ
赤岳が大きく見えてきた 日ノ岳では
嬉しい嬉しい、なでしこジャパン W杯初優勝 のニュースがもたらされ
居合わせたみなさんから、おめでとう と、一斉に拍手と歓声が起きました。
さらに気を良くして、また岩場をくだっていきます。
途中には、またお花たち
チシマギキョウ/ヤツガタケキスミレ/ムカゴトラノオ
タカネサギソウ/ハクサンチドリ/タカネニガナ
地蔵分岐を過ぎ
ようやく、赤岳天望荘へ
横岳から およそ 2時間
コースタイムの二倍以上をかけて
フラワーロードを満喫したのでした。
天望荘前のベンチからは
北アルプスが まだきれいに見えていて
今度は、ここに泊まるのもいいなぁ 。
行者小屋への下りは
まだ歩いたことのない 地蔵尾根に決め
赤岳山頂へは、空身でピストンします。
荷物がないって なんて楽ちんなんでしょう
斜度はあっても 大きな岩はないし
クサリも付いているので、スイスイです。
( ちょっと言い過ぎかも・ )
そして、赤岳頂上小屋の建つ 北峰を経て
赤岳山頂に到着しました。
雲の湧く 権現岳と
阿弥陀岳
高山に雲が湧く様は、いつまでも見飽きることはありませんが
北峰から 今日の足跡を振り返り
天望荘へと戻ります。
ミヤマダイコンソウ/タカネシオガマ/クチバシシオガマ
そして、地蔵尾根の下りは
少し気を付けて
途中に ずるずる滑る 要注意箇所もありますが、大きな石を積んで 階段にしてある場所もあり
整備してくださる方々に感謝しつつ
お花がなければ コースタイム内では 歩けるわよね、私たち・・・
などと、自慢にもならないことを言いながら、行者小屋まで下りてきました。
ゆっくり休憩して
南沢を 美濃戸へと向かいます。
針葉樹帯を行くこちらは、お花が少なく
アブも北沢よりは少ない気がしました。
真夏の青空 満喫 というわけにはいかない 夏山はじめ でしたが
高曇りのおかげで、素晴らしい眺望を楽しみ、ゆっくりお花を愛でることができた 2日間でした。
一日目
美濃戸口7:00-美濃戸7:55-9:50赤岳鉱泉10:10-11:50赤岩ノ頭12:00-12:15硫黄岳
13:00-13:30硫黄岳山荘
二日目
硫黄岳山荘5:50-6:45横岳7:00-8:50天望荘9:15-9:45赤岳10:15-10:35天望荘
10:40-地蔵分岐10:45-11:25行者小屋11:50-13:30美濃戸13:40-14:25美濃戸口
あれは辛いですよね。
私は余程体調がよくない限りは2600位から出てしまいます。
でも翌日は元気になられたようで、お花も眺望もたっぷり楽しめたようですね。
横岳周辺のお花の多さには感激ですよね。
はなねこさんがコースタイムで歩けないのよく判ります♪
以前は 硫黄岳山荘の植物園の中に咲いてただけだったけど
今年は 登山道脇に咲いていたんだぁ?
今更のように はなねこさんのレポート読んで
夏の八ヶ岳 花の多さにビックリ!
やっぱり 一度 真夏の八ヶ岳にも行ってみたくなってきた。
(。-_-)ん?
昨年 お盆に行った時は もう花の時期には遅かったから
7月が 1番いいのかも・・・・。
硫黄岳から眺める横岳~赤岳~阿弥陀岳が大好きです。
硫黄岳山荘へ向かう緩やかにカーブする馬の背も・・・
あぁ~また行きたいな~赤岳♪
それと季節がすこ~し過ぎたと言っても
さすが横岳、お花畑が綺麗ですね~(*^o^*)
未だに横岳の鎖場が怖くて二の足踏んで行けてない私ですけれど。。。
こんなお花たちを見せられちゃったら歩く勇気がむくむく湧いてきます。
来年、チャレンジしてみようかなぁ?ふふ
実際自分の足で踏んで眺めた訳ではないけど
日ノ岳から望む赤岳の凛々しいお姿が大好きであります(〃∇〃) ☆
それにしても沢山のお花が咲いていたものですね☆
この画像を見ながら復習してしまいました。
と言うのも…
はなねこさんの記事を読んでいたら、やはり居ても立っても居られず、
今日、八ヶ岳へ歩きに出かけちゃいました。
はなねこさんほど、お花の種類を見つけることが出来ませんでしたが、
白いコマクサは見つけましたよ!同じコマクサかな?
ただ、眺望はゼロ…硫黄岳からの景色が見たかったのにな。
でも、この記事の素晴しい景色を見られて満足です♪
twin-t さんもですよね。
私も、2600mあたりから怪しくなります。
血圧が低いのも、少しは影響しているのかなぁ・とも思いますが
夏山に向けて、対策考えないとですね。
私、八ヶ岳もあまり行ったことがなくて
ぐるっと歩いたのは初めてでしたが、お花が多くて嬉しかったです (^-^)
今年はコマクサの開花が遅れたようで
硫黄岳山荘の白いコマクサは、まだみられませんでした。
台座ノ頭を巻いているあたりで、下の方にありました。
チシマギキョウは蕾が多くて、これからいいかもですが
全体としては、7月の初旬がいいのでしょうね。
でも、お天気にも恵まれたので、まずまずでした。v(^-^)
あの眺めは、何度見てもいいですよね。
八ヶ岳は割と行きやすいし、短時間で高山気分を味わえるし
いいところですよね。
横岳のクサリは、言われているほどではありませんよ。
来年はぜひに♪
赤岳の雄姿、私も大好きですよ (^-^*)
えっ!! もう行ってこられたのですか?
さすがに素早いですね (^-^)
白いコマクサもありましたか。
ピンクのコマクサは可愛いですが、白花は気高いですよね。
見られてよかったです。
台風の去った後、お天気が何だか変ですね。
すかっと晴れた青い空の下、稜線歩きを楽しみたいですね♪
おはようございます。
私、3連休ということで早とちりしていたのですが、一日日付がずれていて
16日に行者小屋テント場、17日に赤岳~横岳~天狗岳方面へ縦走だったので
はなねこさんが、美濃戸から赤岳鉱泉へ向かっていらっしゃる頃に
硫黄岳を通過していたようです。
私も硫黄岳に向かう稜線で白いコマクサ見ました。
(写真はダメダメで載せられるシロモノではありませんでしたが・・・)
よい2日間でしたね。
当然花いっぱいだし。
はなねこさんが具合が悪くなるなんて珍しいけど
すぐに回復してしまうのはさすが。
もちろん、花がなければコースタイムより
はるかに速いですよ。
花のないところにはご一緒できません(笑)。