大雪山(3) からの続きです。
ついに 降られてしまいました。
大雪山2日目
お花と展望のトレッキングを終え、黒岳山頂下にある 石室に着きました。
宿泊手続きをし(宿泊は2000円) 石室に入ると
この日も意外に空いていて
上下2段に分けられた室内は
まだまだ余裕がありました。
小屋の外では 大勢の人がくつろいでいて
私たちも テーブルが空くのを待って、早い夕食の準備にかかります。
お日様は夕方になっても 元気いっぱい 山の上とも思えない暑さです。
水はポリタンクに汲み置きのものを 自由に使えますが
飲用に限られているので 手を洗うことができず、それがちょっと不自由でした。
手を洗うといえば、ここには バイオトイレが設置され
中にはいっているオガクズが発酵することにより 排泄物の分解をうながすということで
使用後は、横にある自転車を漕いで オガクズを撹拌するよう指示されていました。
そして 夕刻、小屋の前では いつの間にか宴会が始まっていました。
雲間には 星も輝いていて、お天気は崩れてくるという予報が出ていますが
もしかしたら、明朝は 桂月岳からご来光が望めるかもしれません。
「明日はどうしようかなぁ 」 そんなことを考えながら シュラフにもぐりこみました。
3日目
淡い期待もむなしく、夜半には嵐になりました。
強い風と雨に耐え切れなくなった テント組が、石室に避難してきました。
そして、朝6時過ぎ
小屋番さんからの指示は
『 天候悪化が予想されるので、層雲峡への下山ルート以外へは NG 』 というものでした。
身支度をして外に出ると
雨の中に立って 小屋番さんが声をかけてくれます。
「黒岳山頂まで頑張れば、風向きが変わるから・・」
その言葉に励まされるように歩き出すと
横殴りの雨と、飛ばされそうな風が襲いかかってきました。
お花畑のチングルマもエゾコザクラも ひきちぎれそうです。
斜面にさしかかると 足元から風が這い上がってきて
何度もよろけながらも 姿勢を低くして、一歩一歩進むだけでした。
そして、斜面に広がる チシマツガザクラのカーペットを見た時
昨日のうちに山頂まで行かなかったことを 深く悔やみました。
風の止み間のほんの一瞬に写真を撮り
山頂を素通りして 反対側に下り始めると
うそのように風は弱くなり
雨の量が増してきました。
登山道には緑があふれ
トカチフウロやトリカブトが咲いています。
雨をよけて、何とか写真を撮ろうとする私
次は絶対 防水カメラを買おうと思いました。
チシマノキンバイソウらしきお花が
斜面いっぱいに広がり
こんな光景が何度も目に入ってきます。
晴れていたら きっと見事だったことでしょう。
時折 ガスがきれると 山並みが見え
そしてすぐまた隠れてしまいます。
降りしきる雨の中
何人もの登山者が頂上をめざしていきました。
明日の予報も良くないと聞いていますが
どうか 好転してくれますように・・・。
眼下に、黒岳ペアリフトとロープウェイ駅、層雲峡のホテルが見えてきました。
あとはもう ゆっくり 滑らないように下るだけです。
そして、濡れ鼠になって下りてきた層雲峡は、すっかり雨があがっていました。
チシマノキンバイソウ/タカネトウウチソウ/ダイセツトリカブト?
トカチフウロ/ハイオトギリ?/エゾヒョウタンボク(蕾)
そんなわけで、3日目のレポは 簡単に終わってしまいましたが
今回出会った 可愛い動物たちを見ていただこうと思います。
白雲岳避難小屋に ムカゴトラノオの花を食べにきていました
前足で茎を押さえて お花を食べる エゾシマリスです。
いっぱいにふくらんだ 頬袋が たまらなく 愛らしい
こちらは、登山道にでてきた キタキツネです。
まだ子供に見えますが、母親と はぐれたのでしょうか
ひとしきり私たちを見てから 潅木の中に消えました。
キタキツネは層雲峡の温泉街にもよく現れるそうです。
最後は、短い夏の間 大忙しの蝶です。
多くの蝶を見ましたが、モデルさんになってくれたのはこれだけでした。
初めて訪れた大雪山は 想像以上に雄大で
そこに咲くお花は 種類・量ともに多く、圧倒されっぱなしの3日間でした。
9月上旬に始まるという 見事な 紅葉も見てみたい
近いうちにまたきっと・・・ そんなふうに思わせてくれる 山でした。
レポが ついつい長くなってしまいました。
最後まで見ていただいて ありがとうございました。
大雪山(4) 黒岳
でも最後だけって事で
今回の大雪山は大満足だったのでは・・・??
やっぱりシュラフを担いで、食料担いで・・こんなに沢山歩くのは体力も
必要だね・・。
思い出に残る夏山第一弾でしたねー
行って見たいと思うような素晴らしい山を見せていただきました・・Σd(ゝ∀・)ァリガトォ♪
北海道の美味しい食べ物のレポは無いの??
それも楽しみだけど・・(⊃∀`* )エヘヘ♪
可愛いリスさんとキツネさんに会えてよかったですね。でも、雨でお花をあまり楽しめなくて残念でした。山の天気は難しいですね。今週末は、実家に帰っており、どこも行けそうにない。。。もとい昨日の夕方、伊吹山にユウスゲを見に行きました(笑)。
今年の7月 北海道のお天気が
気にしていた限りでは 不安定でしたね。
そんななか、まあまあ ついていたのではないかと思います。
初日は、慣れない重い荷物が大変でしたが
二日目はアップダウンが少ないので、milk さんならお散歩気分ですよ。
美味しい食べ物ね♪
食べるのに夢中で、写真が少なくて・・(^-^*)
今週はご実家ですか。
伊吹山には今頃ユウスゲが咲くのですね♪
花の伊吹山、一度行ってみたいです。
山のお天気は、難しいですね。
麓と山の上ではずいぶん違いますし
それに、高山で吹かれると、とたんに危険が増してしまいますしね。
アッキーマッキーさんも、お出かけのときは、気をつけてください。
花が綺麗。
雄大な景色がすごい。
でも、大変そう・・・。
シュラフや食糧で重くなったザックを担いで
何日も歩けそうにないわ・・・。
はなねこさんを、ますますあこがれの眼で見てしまいます(笑)。
大雪山の花の旅、堪能させていただきました♪
お花畑がほんとうにきれい。小動物もとってもかわいい。
避難小屋もなかなかいい感じですね。
あふれるほどに咲いている花々に圧倒させられて、
いいな、私も行きたいな…って、もう、時間があんまりないのに
どんどん行きたいところが増えてくる。
困った困った。
あのリス 可愛いでしょう♪
夢中でお花を食べていて、見飽きなかったです。
重くなったザックは大変でも
そんなにタフなコースを歩いたわけではないのよ。
あこがれの眼で見てくださるのは、かまいませんけど・・・(^-^;)
北海道の山、まだでしたか・・
今回泊まった避難小屋は、夏季には管理人が常駐しています。
私たちは、歩きも避難小屋泊まりも初心者なので
アクシデントを懸念して、このコースに決めました。
ふたつの小屋とも、感じのよい管理人さんでしたよ。
pallet さん、時間がないなんて言わないで・・
行きたい山がどんどん増えて困ってしまうのは私も同様ですが
マイペースでね♪