goo

「中国武漢ウイルス」 の世界デーを制定すべきだ

2019年11月、中国の武漢で新型コロナウイルス感染症が発生してから、もうすぐ3年半が経つ。

この3年半の間、地球上の全世界の国々が、一体どれだけの損害を受けたか。
どれだけ多くの人々が、愛する人を突然奪われる悲しみに突き落とされたか。
どれだけ多くの人々が、感染の後遺症で人生を台無しにされたか。

みんな、よくぞ黙っていられるものだと思う。

幸いにして、自分は感染することもなく、家族や知人の多くはみな無事でいる。
しかし、この感染症で実際に被害を受けた人々は、なぜみんな黙っていられるのか。
それが自分は不思議でしょうがない。

アメリカなんぞは、この感染症による死者が100万人を超えたという。
第二次大戦での米兵の死者数、約30万人を遥かに上回る数字だ。

9.11 のテロで復讐を誓い、オバマ大統領の「Justice has been done」の声明に国中が歓喜に沸いたあのアメリカが、これだけの被害を受けていながら、どうして黙っていられるのか。
ファーウェイやなんかに対して課しているハイテク制裁とは、また別の話だ。
この感染症に関して、アメリカはもっと中国政府を問い質す姿勢を示してもいいのではないか。


「新型コロナウイルス」 ではなく 「中国武漢ウイルス」 と呼ぶべき

その点、前任のトランプ大統領は、中国の責任を厳しく問う姿勢を鮮明に打ち出していた。
「新型コロナウイルス」 でも 「COVID-19」 でもなく、「中国ウイルス(China Virus)」 と呼称し、感染症の混乱が一段落したら中国の責任を追求するとも言っていた。

しかし、2021年1月の大統領選挙でバイデン大統領に代わってから、アメリカ政府のそうした姿勢は大きく後退しているように見えるのは、残念でならない。
「中国ウイルス(China Virus)」 の呼称くらいは、トランプ大統領から引き継いでも良かったのではないか、バイデン大統領よ。

今からでも遅くないと思う。
「新型コロナウイルス」 ではなく、「中国武漢ウイルス」 と呼ぶべきだ。
そうすることで、責任の所在を明確に示すことができる。
そうでないと、亡くなった人たちとその遺族らが浮かばれないだろう?


「今さらそんなことを言っても仕方ない」 それは絶対に違う

こういう話をすると、「今さらそんなことを言っても仕方ない」 と言われる。
でも、黙ってしまったらそれで終わり、中国政府の思う壺だ。
「今さらそんなことを言っても仕方ない」 それは絶対に違うと自分は言う。

2020年の4月5月の時期、日本では 「ステイホーム」 が奨励され、みんな移動を自粛して家で大人しく過ごしていた、あの時期のニュース報道では、欧米各国の政府関係者や大手メディアから次のような激しい怒りと糾弾の声が、連日のように飛び出していたのだから。

「中国政府が隠蔽しなければ、ここまで広がることはなかった」
「騒動が一段落した暁には、中国政府は『報い』を受けることになると警告してある」
「世界経済を台無しにしておいて、何もなかったかのように戻ってこようとする中国政府の秘密主義を許すことはできない」
「コロナ危機が意味するものは、今こそ我々は中国を敵性国家として扱わねばならないということだ」
「あたかもウイルスの被害者であるかのようなメディアキャンペーンを展開し、多大な人命が失われる世界的な公衆衛生上の危機を作った責任から逃れようとするのみならず、第二次世界大戦以来最悪の世界不況を招いた」
「中国との経済的結びつきによるメリットに目がくらんだ欧米の政治家たちのナイーブさこそが問題だったのだ」
「西洋のお人好したちによる 『とりあえず中国を信用してみようか』 などという時代は、これで完全に終わった」

あの当時、これだけの激しい怒りの声があったことを、忘れてはいけない。
あれから3年が過ぎて、喉元過ぎれば何とやら・・・・、それでは駄目だと思う。
それでは責任の所在が曖昧なまま終わってしまう。


「SARS ウイルス」のときの中国政府の対応は比較的誠実だったが ・・・・

責任の所在を明確にしたって、あの中国政府が聞くわけがない、それは分かっている。
仮にどこかの国が中国に賠償請求をしたところで、中国政府は相手にもしない筈。
あの眼つきの悪いメガネの兄ちゃん(報道官)が会見を開いて、北朝鮮ばりの強弁の捨て台詞を1つか2つ吐いて終わり、どころか、その国が G7 レベルの強国でなければ中国政府から恫喝・嫌がらせを受けることになるのも間違いない。

そういえば、あの眼つきの悪い兄ちゃん(報道官)、最近見かけないがどうしたのか。
もしかして、中国のゼロコロナ政策転換による感染爆発のときに、罹患してしまったのか ・・・・

遡れば、2002年~2004年にかけて SARS ウイルスが感染拡大したとき、中国政府は例によって当初は隠蔽工作に走ったものの、内部告発もあり、対応の遅れが感染を拡大させたと最終的には認めて、謝罪をした。
中国政府にしては、それなりの誠意を見せた対応だったと思う。

それから15年後、この度の 「中国武漢ウイルス」 での中国政府の対応はといえば、あまりにもふざけているとしか言いようがなく、話にならない。
トランプ政権時、ボンベオ国務長官が連日の会見で中国の責任論に言及したのに対して、政府系メディアの人民日報、中国中央テレビが何と言って反論したかというと、

「世界平和の敵」
「口を閉じて世界の世論に耳を傾けよ」
「毒性外交をまき散らすボンベオがどこまで行けるのか見てみよう」
「人間の最低基準すら壊してしまった最低の国務長官」
「透明人間」
「これ以上、政治ウイルスをまき散らすのはやめよ」

これが、ネットの掲示板の書き込みではなく、超大国(笑)の中国政府が公式メディアを通じて出した声明に等しい内容なのだから、恐れ入る。
日本でいえば、当時の菅官房長官あたりが、他国の要人をこんな汚い言葉で罵ったりするか?
そんなことは絶対にしない。

さらに中国政府は当時、いわゆる 「マスク外交」 も展開していて、医療用品を提供してやる代わりに中国製の5G設備を導入しろなどという、恫喝まがいのことすらやっていたらしい。

あの中国政府のことだから、何を言ったところで聞く耳を持たないのは分かっている。
それでも、世界は声を大にして言い続けなければならない。
「中国武漢ウイルス」 によって世界は甚大な被害を被り、それはまだ終わっていない。
そのことを言い続けなければならない。
それはとりもなおさず、責任の所在を明確化するために必要だからだ。


「中国の武漢で発生した感染症」 この一文を世界デーの文言に入れられればそれで良い

毎年8月6日は、広島の原爆平和記念日の式典がある。
8月15日は、終戦記念日。
3月11日は、東日本大震災の追悼式典がある。
8月12日には、1985年の日航機墜落事故の慰霊祭が今も行なわれている。

世界に目を向けると、同様に、多くの記念日(〇〇デー)がある。
例えば、国連で制定されている 「国際デー」 には、次のようなものがある(抜粋)。



1月27日 ホロコースト犠牲者を想起する国際デー
03月24日 世界結核デー
04月07日 1994年ルワンダにおけるジェノサイドを考える国際デー
04月25日 世界マラリア・デー
04月26日 国際チェルノブイリ原発災害想起デー
05月08日 第二次世界大戦で命を失った人たちのための追悼と和解のためのとき
06月04日 侵略による罪のない幼児犠牲者の国際デー
08月21日 テロ被害者想起と追悼の国際デー
08月23日 奴隷貿易とその廃止を記念する国際デー
11月30日 化学兵器による全ての犠牲者を追悼する日
12月01日 世界エイズデー
12月09日 ジェノサイド犠牲者の尊厳を想起しその犯罪防止を考える国際デー

こうして見ると、地球規模で広がり今もなお続く 「中国武漢ウイルス」 による厄災の記憶・教訓を、風化させないための世界デーを制定すべきだと考えるのは、ごく自然な思考だと思う。

「中国武漢ウイルス終息記念世界デー」
「中国武漢ウイルスの犠牲者を追悼する世界デー」

世界デーのタイトルは、何でもいい。
COVID-19 でも、新型コロナウイルスでも、何でもいい。
但し、由来・概要の説明文言の中に 「中国の武漢で発生した感染症」 の文言を入れること。
その点だけは絶対に譲ってはいけない。

中国政府は猛反発し、あらゆる汚い手を使って妨害してくるだろうが、そんなことは関係ない。
中国の武漢で発生したのは、疑い様のない真実なのだから、何も間違ってはいない。
「中国の武漢で発生した」 この文言が入った国際デー制定の実現を、自分は強く願う。

そうすれば、新型コロナウイルス(COVID-19)が中国政府によって引き起こされた人災であることを人類史に永久に刻むことができ、それが犠牲者へのせめてもの追悼になる。

「中国武漢ウイルス」 の世界デー制定実現に向けて、国際社会は一致結束してほしい。
それを切に願う、
コメント ( 0 ) | Trackback ( )