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SMAP 中居くん

SMAP の中居正広さんの、芸能界引退が発表されました。
予想はしていたものの、実際にそうなってみると、なかなかの衝撃を感じています。。。

と同時に、強く思うことがあります。
こういうの、もうそろそろ、やめにしませんか?
本当にそう思います。



大きな罪を犯してしまったのなら、罪を償うことは必要です。
「トラブルがあったことは事実です」と中居さん自身が声明を出したので、
何かがあったことは間違いないのでしょう。

だけど、一体何があったのか、詳しいことは何も分かっていない。
何かトラブルがあったらしい、ということと、
当事者同士の間では示談で既に解決済み、ということ。
分かっているのはこの2つだけです。

それ以外の事実関係の詳細は、未だに何も分かっていないんです。

ということは、SNS を中心に広まった「憶測」によって、こういう結果を招いた。
あれほどの国民的人気者が、「憶測」に基づく「私刑」によって引退することになった。
そういうことになりますよね。



人間、誰にだって、グレーもしくはダークサイドな一面は、あるでしょう?
それを週刊誌に書いて、暴きたてて、センセーションを巻き起こし、
それに乗っかって SNS で糾弾して、正義感を満たして充足する。
さあ次のターゲットは誰だ、みたいな。

こういうの、本当にもうやめにしませんか?

それならあれですか?
日本国民1億2千万人全員の「身体検査」を実施して、
過去の所業を全て洗い出して、
清廉潔白な者だけが、公職に就くことができる、
地上波の番組に出演することができる、
って、やるんですか?

本当にそこまでやるんだったら、中居さんがこうなったのも納得できますよ。

だって、当事者間では示談で既に解決済みの話をですよ。
その詳細が何も分かってないのに、憶測でああだこうだと批判されて、
こういうことになってしまうのなら、
同じように「私刑」の目に遭わないといけない人は、他にもいるんじゃないですか?



瀬戸内寂聴さん。
若かりし頃の不倫の恋愛体験を、御自身でも語られていました。
不倫ということは、相手の家庭を壊すなどして、他人を不幸にしたわけですから、
特に今の価値観では、厳に許容されないことです。

そういう過去がありながら、瀬戸内寂聴さんは、後に出家して尼僧となり、
講演活動や著書を通じて、多くの悩める人々を救い導く活動に生涯を捧げました。
その生き方は今でも広く称えられていると思います。

それと同じことだと思います。
「SMAP 中居くん」として、いつ TV をつけても必ず見かけるほどに
お茶の間の人気者として長年活躍してきた中居正広さんも、
多くの人に元気や励ましや慰め、生きる糧を与えてきた人だと思います。

少なくとも、このまま姿を消すのではなく、
ファンの人たちが「ありがとう」を伝える機会は、あっていいと思います。
わたしはそれほど特に SMAP のファンなわけではありませんが、
長年ご苦労さん、という気持ちはあります。

そのように労いの気持ちを添えて見送ることがなければ、
世の中の光と影のバランスから考えて、釣り合わないと思います。
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オムロンの体重計

わたしは自宅に、ホームセンターで買った安物の体重計がありました。
乗ると一応、体脂肪率などが測れることになっているやつなのですが、そこは中華製の宿命で、電源オフにしていても乾電池がすぐ切れてしまい、使い物になりませんでした。

定年間近のこの年齢なので、会社の健康診断の結果について、いろいろ言われるわけです。
会社が差し向けた保険指導員の人とリモートで面談をして、「●月までに体重を〇kg 減らす」「毎日体重測定をする」という2つの目標を立てました。



そのときの指導員さんがなかなかの美魔女で、何とかして目標をクリアーして「凄いですねー」と褒められたいという下心が湧き(笑)、その流れで、前述の中華製体重計を買ったのですが、安物買いの銭失いに終わったので、高くても日本メーカー製のいいのを買うことにして、

オムロンの体重体組成計 KRD-603T2(約 \17,000)を、amazon で注文し、使っています。
「乗るだけで "ピピッ" と測定完了、Bluetooth でスマホに自動転送」が、なかなかに便利で、
これなら、毎日体重測定の目標クリアーは確実、次の面談で指導員の美魔女さんに良い報告ができて、仲良くなれるかもしれません(笑)



体重体組成計ということで、体重の他にも、体脂肪率/内臓脂肪レベル/骨格筋率/基礎代謝/体年齢/BMI を測定可能で、取説を見ると、各指標値の意味と、なぜ体重計に乗っただけで測定できるかの測定原理が、詳細に説明されています。

電源は単4アルカリ乾電池4本で、約6ヵ月もつとのことです。
電池を入れて電源オンしたときの初期セットアップ時に、住んでいる地域がどこかを示す番号の入力を求められ、わたしは群馬県なので3番を入力。
それに何の意味があるのかというと、重力加速度の影響を補正して正確に体重測定するために、地域を指定するのだそうです、凄いですね。

"ピピッ" と測定完了したデータは、あらかじめ Bluetooth のペアリング設定をしておいたスマホに自動転送され、スマホ側に「OMRON connect」アプリを入れておくことで、測定データが蓄積されていき、月や週単位の傾向をグラフで見ることが出来るのも、なかなかに便利です。



たかがグラフで表示するだけじゃんと言うなかれ。
所謂「見える化」というやつですが、これでわたしは重要なことに気付かされました。

仕事がある月曜~金曜の間は、骨格筋率と基礎代謝は緩やかに上昇し、体脂肪率が緩やかな減少傾向を示すのに対して、基本的にゴロゴロ寝て怠惰に過ごす週末の土日にかけて、骨格筋率と基礎代謝が下がり、体脂肪率が上昇していることに、ある日グラフを見ていて気付きました。
週末になったら、ストンと下がって落ちているんです。

この年齢なので、息吹が確実に低下しているんだなと。
これでもっと歳を取って、働かなくなったら、俺、週末に死んでしまうんじゃないの(笑)
ということに、気付いてしまいました。



もちろん、その数値の振れ幅はそんなに大きくはないので、今のところは(笑)大丈夫です。
保険指導員の美魔女さんと仲良くなりたいという半分下心で始めた、毎日の体重測定によって、
思わぬ「気付き」が得られた、そんなお話でした。
プレミアムクリスタルレッドの 4代目フィット e:HEV を、まだまだ乗り回したいですから、
残りの人生は健康第一、オムロンの体重計に毎日乗って、健康管理をしていこうと思います。
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週刊文春の「人権蹂躙システム」に SNS で加担することの罪

昨年の12月26日、週刊文春によるダウンタウン松本人志さん(以下、松ちゃん)の所謂性加害疑惑報道に対し、松ちゃんが名誉棄損と損害賠償5億5千万円の訴訟を起こした裁判は、訴えを取り下げることで「双方が合意」して、終結となりました。

「強制性の有無を直接に示す物的証拠はない」ことを文春側に認めさせ、その内容を盛り込んだ声明を「双方の合意の下に」発表出来たことで十分だと、松ちゃんは判断したようです。

また、発表された声明には「これまでの会合に参加された女性の中で、不快な思いをされたり心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、素直にお詫び申し上げます」という一文が含まれ、被害者であるとされる女性側への一定の配慮も示されています。

一部報道によれば、文春側は当初「女性への謝罪とその公表」を訴訟の取り下げに同意する条件とした、つまり、例のA子さんB子さんですか? 被害を受けたと主張する特定の女性に宛てた謝罪を求めたそうですが、松ちゃん側が「その条件は飲めない」と突っぱね、双方で協議が重ねられた結果、文春側も「女性らと協議のうえ」であのお詫び文言に「同意した」とのことです。



あのお詫びの文言、わたし個人的には、いつかのガキの使いのトークで松ちゃんが言っていた
「気分を害したのなら、スイマセンw」を思い出してしまいますがw、
あのお詫びで相手側が納得したことと、それから、「強制性の有無を直接に示す物的証拠は何もない」と文春側が認めたことを、世間に示せたわけですから、「勝ち取った」と言ってもいい結果ではないかと思います。

しかし、松ちゃんの芸能活動再開の機運が、現状、全く見通しが立たなくなっているのは、
「裁判の取り下げ」という言葉に踊らされて、あたかも松ちゃんが全面降伏したかのような誤った印象を、多くの人が持ってしまっているからなのでしょう。

そんな背景もあってか、各 TV 局はきわめて慎重になっています。
「何の説明もなく復帰というわけにはいかない」というフジテレビ社長の発言もあり、
松ちゃん自身の記者会見が最低でも必要、という雰囲気になっているように思えます。

何も後ろめたいことがないなら、さっさと会見を開けばいいじゃないか。
2ch や X ではそういう意見も多く見かけます。
しかし、松ちゃんが会見を開いて説明すれば、それで TV 局の慎重姿勢は解かれ、
地上波に復帰できるのかと言ったら、そう簡単にはいかないと思います。



松ちゃんが今回、週刊文春サイドにやられたことは、記事のベースは一定の事実(=女性参加の飲み会の開催)に基づいているが、所々に嘘を書いて話を盛って『強制的な性加害を働いた』とやられたわけです。

松ちゃんが記者会見を開いた後で、あるいは、地上波の復帰が実現した後で、また同じことをやられる可能性は大いに考えられ、そうなったときに、『松ちゃんが全面降伏した』と勘違いしている人たちは、その誤った認識をさらに強めて、SNS でそれを拡散するでしょう。

その結果、文春報道で松ちゃんが受けた負のイメージが、さらに増幅されることになる。
TV 局は、その展開を恐れていると思います。

というかですね ・・・・
去年の暮れに週刊文春報道が出たときにも、思ったことなのですが、
松ちゃんを追い落としてやろうという勢力の存在を、はっきりと感じます。

週刊文春サイドと、松ちゃんを失脚させたい SNS 勢力の構成員は、
最初からこの状況になることを想定のうえで、あの『疑惑報道』の記事を出し、
それに乗っかって SNS で扇動している、この動きは連動していると思います。



『松ちゃんが全面降伏した』と勘違いしている人の中には、悪気のない普通の一般の人もそりゃいるでしょうけど、文春の『疑惑報道』の尻馬に乗っている点では、同罪だと思います。
あれは結局、何の証拠もないものだったのに、『性加害の犯罪者』のレッテルを貼る。
そんなことが許されていいんでしょうか?
やっちゃ駄目でしょう、そういうことは。

巧妙に話をすり替えて批判を加えることも、彼らは抜け目なく実行している。
『文春報道が仮に事実でないとしても、女性参加の飲み会を度々開くなど、
妻子ある男のすることじゃない、その時点で無理、TV で二度と見たくない』
松ちゃんが例え、会見を開いて説明したとしても、彼らはそう言い続ける。

何を言っている?
元々の文春報道はそういう話じゃなかった。
週刊文春サイドも認めた通り、『強制的な性加害』なんて、何の証拠もない嘘だった。
なのに、そうやって話をすり替えて批判を続けるのは卑怯だろ?

何が『性上納システム』だ。
嘘を紛れ込ませた記事を出して、煽り、他人の人生を狂わせ、それでメシを食う。
お前らのやっていることこそ「人権蹂躙システム」じゃねえか。

「社会悪」だよ、お前らのやっていることは。
木村花さんを追い詰めた連中と何が違うんだ、お前らのやっていることは?
『日本軍の性奴隷にされた』などと、どこかの国がやっていることと、何が違うんだ?
お前らのやっていることは?



世間一般の普通の人々、および TV 局は、
松ちゃんが裁判を取り下げるにあたって、「双方の合意の下に」発表された声明の内容を、
公平に評価するべきであると、そのように強く思います。

つい昨日、活動休止後としては初となる、松ちゃんの取材インタビュー記事が出ました。
それによると、相手側と合意した守秘義務もあるので、何でも勝手に話せるわけではなく、会見を開くにあたってはそこが壁になるとのことです。

必要であれば、話せる範囲で会見を開いて説明するのは、やったらいいと思います。
しかし、松ちゃん本人の元々の考えとしては、多分その気はないと思います。
あの声明で十分、他に何を言う必要があるかと、そう思っているんじゃないでしょうか。

あるいはこのまま、会見など開かずとも、それはそれで良いと思います。
あれだけのことをされて、一年間も活動休止して損害を受け、世間を騒がせたのに、
いつかのガキの使いのオープニングで
「やあ、浜田、遠藤、久し振り、どうやった?」
と何食わぬ顔して突然登場するのも、松ちゃんらしいと思います。
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クチャラーはなぜ嫌われるのか?

「クチャラー」という言葉があります。
「食事の際や、物を食べるときに、クチャクチャ音を立てて噛んで食べる人」
という意味の言葉で、ここ10年くらいの比較的最近に出来た言葉ではないかと思います。

食事のときにクチャクチャ音を立てるのは、一般的に言って嫌われると思いますが、
文化や考え方の違いもあって、例えば中国では、クチャクチャと音を立てて食べることが
食事のもてなしを受ける側のマナーであるとされていると、聞いたことがあります。
あと、YouTube で流行っている「ASMR」の動画、あれが結構な再生回数を叩き出しています。
お国柄や、人によって、いろんな嗜好や考え方があります。

しかし日本では、「クチャラー」という言葉があることからも分かるように、
好ましくない存在として悪い意味の市民権を得ている、と言えると思います。



ある日、わたしはふと思いました。
クチャラーさんが嫌われる理由は、何なのだろうと。

「気持ち悪いから」という理由をあげる人が、最も多そうな気はします。
でも、考えてみてください。
ペットの犬や猫に餌を与えると、クチャクチャ音を立てて食べますよね。
それを、気持ち悪いと言って怒る飼い主はいないと思います。

餌をもらった犬や猫は、おいしさに夢中になり、一生懸命に食べる。
そのときにクチャクチャと音がする。
それは人間だって同じだと思います。
犬や猫なら「可愛い」と言って褒められるのに、
人間が同じことをしたら、なぜ怒られるのでしょうか?



真夏に生ビールを飲んだ時も、「アーーーー!」とか「クゥーーー!」とか、
飲んだ後にみんな言うじゃないですか。
あれと何が違うんでしょうか?

ビールの美味さを貪る、快感と欲望の雄叫びですよね、あれは言わば。
クチャクチャ音を立てて食べるのも、おいしさを貪っているのであって、
生ビールの「アーーーー!」と、本質は違わないと思うわけですよ。

他には、「下品だから」というのも、理由として考えられるでしょうか。
ものを食べるときにクチャクチャ音を立てるなど、マナーがなっとらんじゃないかと。
だから眉をひそめられる、いかにも日本人らしい考え方ですが、
それほどお作法に気をつかう必要のない、居酒屋や大衆食堂のような場においても、
クチャラーさんはやっぱり敬遠されると思います。



ちなみに、わたし自身はどうなのかと言うと、クチャラーさんは好きくないです。
それはなぜかと考えてみると、確かに、理由が曖昧な部分はあります。

クチャラーさんが近くにいても、気持ち悪いとは別に思わないですが、
何でしょう、単純にムカついてくるんです(笑)
「お前、もうちょっと上品に食べたらどうなんだよ」
という、「下品だから」という理由が最も近い気はします。

その心理を、深堀りしますと ・・・・
わたしは幼少の頃、食事の際は口を閉めて食べるように、厳しく躾けられました。
ちょっと口が開いて「クチャ」とでも音がしようものなら、容赦なく張り手を食らい、
それはもう、深層心理に叩き込まれるレベルで、徹底的に躾けられました。

わたし自身、そういう風に育ってきた過去がありまして ・・・・
なので、クチャクチャと音を立てて食べる人を見ると、
「お前、何だそれ、どういう教育を受けてきたんだよ」
「俺なんか、あんなに厳しく躾けられて、音なんて全く立てずに食べれるぜ」
という気持ちになるのが、実際のところの正味の話(横山やすし)なのではないか。
自分自身そんな気がしています。

ついでに言うと、わたしは生ビールの「アーーーー!」も好きじゃありません。
何を快感にうち震えてんだよ、お漏らししてんじゃねえよ。
見ていてそう思います(笑)



クチャラーさんがなぜ嫌なのか、わたしの場合は以上のような自己分析となります。
他の人がどうなのかは、人それぞれ考え方が違うのだろうと想像するしかないですが、

匂いが臭かったり、唾が飛んでくるなどの、それほどの実害があるわけでもないのに、
クチャクチャと音がするだけであれほどの毛嫌いのされ方をするのは、
差別意識に類する忌避の感情が根底にあるのではないか、そんな気がします。
(全く何の根拠もないですが 笑)

そうなると、最近はもう、人権尊重の一辺倒、且つ SNS という厄介なツールがあります。
「汗臭い人は嫌いだ」「おっさんがパーカーを着たらダサい」と、自分の考えを言ったらすぐ炎上してしまう時代ですから、「クチャラー」呼ばわりして嫌う風潮についても、SNS で差別だと目を付けられ、避難(攻撃)の対象になるかもしれません。

クチャラーさんがいても、博愛の精神を発揮して毛嫌いせず、
やり過ごせるようになるのが、一番無難な道なのだろうとは思います。
でも、嫌なものは嫌なんですよね ・・・・・・・・(笑)
ほんとに、何でなのかよく分からないですが。
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ガッツ石松のスカイダイビング

今日は、昔見た TV の話をしてみたいと思います。
今からもう40年くらい前、1983年頃の話です。

今でいう「世界ウルルン探訪記」みたいな感じの番組だったと思うのですが、
ガッツ石松氏がスカイダイビングに挑戦する様子が、放映されました。
それを見て、当時確か高校1年だったわたしは、いたく感動したのを今でも覚えています。



芸能人、スポーツ選手のスカイダイビング挑戦は、過去にも例があります。
わたしが知っているのは、まずは、ダウンタウンの浜ちゃんです。
1999年7月31日放送の「ガキの使い」の罰ゲームで、スカイダイビングをやらされて、
最後は思わぬ感動と涙のフィナーレとなったのは、みなさんもよく御存知と思います。

もう1つは、2002年の格闘技イベント「Dynamite!」の第5試合終了後、アントニオ猪木が
上空 10,000 メートルからパラシュートで降下して、国立競技場に降り立ったシーンです。
あれもわたしの記憶に残っています。

でですね、当然といえば当然のことなのですが、
浜ちゃんもアントニオ猪木も、お付きの人が背後にピタリとくっついて、
親亀と子亀の態勢で、パラシュートで一緒に降りてきました。
つまり、一人でスカイダイブしたわけではありませんでした。

当然ですよね。
万が一何かあったら大変ですから。



ですが、わたしの記憶が正しければ、ガッツ石松氏は上空から一人で降下しました。
今から40年以上前に TV で見た話なので、もしかしたら記憶違いの可能性はありますが、
確かそうだったように記憶しています。

だからこそ、それを見たときわたしは、いたく感動しました。
お付きの人のいない、一人でのスカイダイビングでした。
そこが凄かったところだと思います。

その番組で覚えている内容は、2つあります。
1つは、外人のインストラクターからレクチャーを受け、訓練するシーンです。
パラシュートを開くタイミングについて、教わる場面では、

「one,two、three と3つ数えて、パラシュートを開け」
「タイミングが早くても遅くもだめだ」
「気が動転して数えるのが早くなるだろう、だから、こうすればいい」
「one thousand、two thousand、three thousand と数えるんだ、いいか」

そのようにインストラクターから言われた、ガッツ石松氏。
上空から降下する態勢を模して、鉄棒みたいなのにぶら下がって、訓練開始。

「ワンターザン、ツーターザン、スリーターザン ・・・・」

そこでスタジオが爆笑したのを、覚えています。
その他にも、パラシュートを開いた後に、両腕でロープを引っ張って操り、
滑空の加減(?)を調節する動作の訓練も、やっていました。



もう1つ覚えているのは、ダイブを決行したシーンです。
インストラクターの人が同乗して、直前の手ほどきをします。
乗降口から外に出て、主翼の支柱(?)に、両腕を伸ばしてつかまった体勢となります。
あとはいよいよ、その握った両手を離すだけとなりました。

「three、two、one ..... Go!」

インストラクターが号令をかけるも、
ガッツ石松氏、握った手を離せず、主翼下にぶら下がった体勢のまま。
再度、インストラクターが号令をかけ直す。

「three、two、one ..... Go!」

再び、内心の恐怖と逡巡を感じさせる、ワンテンポ、ツーテンポの間が開き、
そのまま「やっぱり無理だよ、こんなの出来るわけないよ(スタジオ爆笑)」
となって終わる展開が頭をよぎった、次の瞬間。

「あっ!」

両手を離したガッツ石松氏は、眼下に広がる光景の中に吸い込まれていき、
直後に番組は CM に入りました。



CM 明け、ガッツ石松氏がダイブを決行したシーンが、リプレイされます。
地上の TV カメラが、ガッツ石松氏のパラシュートを必死に探す、
という場面もあったのではないかと思うのですがが、それは覚えていません。

覚えているのは、地上に降り立ち「やったやった!」とガッツポーズを示すガッツ石松氏の様子と、インストラクターと再会して「これを、言われた通りに上手くやったぞ!」とでも言いたげに、パラシュートのロープを両腕で引く動作をして、誇らしげな笑顔を見せた。
この2つのシーンは覚えています。

1983年頃なので、ガッツ石松氏もまだ30代半ばと若かった頃でした。
それにしても、あのようなことをやってしまうとは、さすがは元世界チャンピオンです。

コンプライアンスに厳しい今と違って、昔の TV は何でもやりたい放題だったから ・・・・。
と思う人もいるかもしれませんが、そのような出演オファーだったなら、
元世界チャンピオンの矜持で、ガッツ石松氏は多分受けていなかったろうと思います。



あの番組を見た当時、わたしは高校1年でした(2年だったかも)。
ガッツ石松氏が手をパッと離した瞬間、「あっ!」となって、固まってしまいました。
あの瞬間の、時が止まったかのような心境は、今でもはっきり覚えています。
そして、じわじわと感動に包まれ、一緒に見ていた親父にそれを悟られないように、
中座してキッチンへ移動したことも記憶に残っています。

あれから40年以上が過ぎ、YouTube の時代となった現在。
この番組の動画が見れないかなと、度々探しているのですが、見つかりません。

「ガッツ石松 スカイダイビング」で Google 検索すると、ガッツ石松氏の天然っ振りを紹介する内容として、「スカイダイビングに挑戦する直前、"ちょっと待って、風向きを見るから"」というガッツギャグをかましたと書いてある複数のネット記事がヒットします。
それはわたしは覚えていませんでしたが、それらのネット記事は、ガッツ石松氏がかつてスカイダイビングを決行したことが紛れもない事実であることを、示しています。

その事実を補強するためにも、今回、わたしの記憶に残っている
あの番組の内容を、記事として書いておきたいと思った次第です。
いつの日か、YouTube で見れるときが来ることを心待ちにしたいと思います。
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