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Live to Tell

マドンナ・ルイーズ・チッコーネ(Madonna Louise Ciccone)。
いわゆるマドンナ(Madonna)さん。
スーパースターの、あのマドンナだ。

1984年 「Like a Virgin」

80年代洋楽が心のふるさとである自分は、マドンナのことは当然知っている。
2nd アルバム 「Like a Virgin」 が出た1984年が、ちょうど洋楽を聞き始めた頃だった。
「Material Girl」、「Dress You Up」、「Angel」、「Crazy for You」 辺りのヒット曲が、短波ラジオの KYOI を聞いていると、連日のように頻繁に流れてきた。
同じアルバムに入っている代表曲 「Like a Virgin」 は、聞いた筈だと思うのだがなぜかほとんど印象に残っておらず、MTV で見かけた記憶もない(不思議だが)。

1986年の 3rd アルバム 「True Blue」 は、大学時代に CD を買ってよく聞いた。
自分が真面目に聞いた、マドンナの唯一のアルバムだ。

1986年 「True Blue」

マドンナはその後、1992年のアルバム 「Erotica」 で、エロスに走りすぎたw
「Erotica」 の CD の裏ジャケの絵は、ちょっといかがなものかw(菅義偉官房長官)
また当時、「S●X by MADONNA」 などという写真集が刊行されたりもした。
アマゾンのレビューで 「意味が分かりません」 と書かれるほどのw、過激な写真集。
マドンナは当時、33歳。
若いうちに自分の美を形に残しておきたいという、女性心理の表れだったのか ・・・・

1992年 「Erotica」

映画 「プリティーリーグ」 の主題曲に使われた1992年のシングル 「This Used to be My Playground」 が曲も PV も良かっただけに、「Erotica」 での暴走振りは意外だった。
それだからというわけでもないが、自分はそれ以降、マドンナから遠ざかった。
しかしマドンナは、その後も音楽シーンでキャリアを重ねた。


そして気が付けば、US の Wikipedia のあの、凄まじいまでのボリュームだwww
トップページだけでなく、ディスコグラフィーのどのアルバムまたはシングルをクリックしても、凄まじい分量の解説が出てきて、とてもじゃないが読み切れない。
まさに圧巻、空前絶後にして超絶怒涛、スーパースターなのだと実感させられる。

マドンナは、80年代のデビュー当初から、所謂 Sex Symbol であり続けた。
当時のベストヒット USA 出演時のインタビューで、「(Sex Symbol と呼ばれるのは)有名になる前から分かってたわ、当然よ」 と堂々と宣わったこともあったw
自分のセクシーさを意識し、最大限にアピールしてきた。
それが行き着くところまで行ったのが、1992年の 「Erotica」 だったのか。

そんなマドンナも、現在58歳。
今でも十分美しいが、所謂女としての季節は、過ぎた感が否めない。
4年ほど前だったか、YouTube でふと 「Hung Up」 の PV を見た。
20年振りくらいに見たマドンナは、歳老いていたが、自分は真面目に感動した § ̄∠ ̄*§

「Hung Up」 の PV に登場する、ピンクのレオタード姿のマドンナ ・・・・
あれはもう、悟りに向かって修行を続ける、求道者の姿だ。
マドンナをあそこまで突き動かしているものは、何なのだろうと思う。

a man can tell a thousand lies
i've learned my lesson well


男の人は千の嘘をつく生き物だと
身に染みて分かった

hope i live to tell the secret i have learned
'till then it will burn inside of me


わたしが知った秘密を いつか話せる日が来てほしい
そのときまで それはわたしの中で灯り続ける

そんなことで、自分は90年代前半までのマドンナしか、実質語れない。
なので、自分の知る範囲でマドンナ・ベストを1曲選ぶとすれば、アルバム 「True Blue」 からの第1弾シングル 「Live to Tell」 ということになる。
歌詞全体の意味としては、恋人に裏切られた悲しみに人知れず苛まれる心情を歌った曲のようだが、↑のサビの歌詞の後半部分には、マドンナの生き様を重ねられる気がする。

エンターテイメントに生きるマドンナの、極意(the secret)は何か。
それを人々に伝えられる日が来るまで、マドンナは生涯現役を貫くだろう。



Madonna - Live To Tell
https://www.youtube.com/watch?v=IzAO9A9GjgI
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Windows ストアが盛り上がらない理由

自分は現在、Windows 10 Pro Anniversary Update をクリーンインストールした PC に、環境を構築して使用している(過去記事参照方)。
但し、その品質には満足しておらず 「我慢しながら使用している」 のが現状だ。



2015年7月29日に正式版がリリースされたときは、祭りに乗り遅れるな感に背中を押されて、メインとサブの2台の PC を Windows 10 に無料アップグレードした。
が、しばらく使ってみて、まだ完成品のレベルに達していないと判断し、元の Windows 8.1 環境に戻した経緯があった。

「UI 周りの作りが雑で小汚すぎる」

↑これが Windows 10 に対する自分の最大の不満なのだが、何度も言うように、見た目の外観があのように粗雑であるということは、中身の出来具合も推して知るべしである。
実際、2ch の Windows 10 スレを見ていても、非常に多くの問題報告が上がっているし、自分自身も多くの問題に遭遇している。

そんなことで、Windows 10 は当面スルーして様子見するつもりでいた。
が、「Windows 10 に関する実地調査」 を自分なりに行ないたいと考え、正規ライセンスを購入したうえで現在は Windows 10 を使用している。

「実地調査」 の目的の1つが、Windows ストアのウォッチングである。


Windows ストアの歴史

思えば、2012年8月の Windows 8 登場。
あのときから、マイクロソフト(以下 MS)の長い迷走が始まった。

Windows 7 の後継 OS としてリリースされた Windows 8 だったが、「デスクトップとモバイルの融合」 を旗印に導入された Metro UI が大不評を買い、不名誉な失敗作の烙印を押される結果に終わった(個人的には 8 は優れた OS だったと思っているが)。

Windows 8 の躓きにより、Windows ストアの立ち上がりもうまくいかなかった。
MS としては、Android の Google Play、iOS の App Store に相当するものを Windows の世界にも作り上げ、アプリを配信し、開発者ともども課金でボロ儲けすることを目論んだ。
それが、MS が思い描いた青写真、理想の絵コンテだった。

しかし、Windows 8 の失速により、MS の目論見は初っ端から崩れた。
その後、Windows 8.1 リリース、ストアの要件緩和など、MS は手を打ったが、ストアアプリ開発のハードルが依然として低くないため、開発者が腰を上げようとせず、Windows ストアは熱気を欠く状況が続いている。

そんな中、MS の失地挽回の最終手段(?)として、「進化する OS」 Windows 10 とともに登場したのが、UWP(Universal Windows Platform)だ。
Windows ストアが今後どうなるかは、UWP が受け入れられるかどうかにかかっている。

ユニバーサル Windows プラットフォーム (UWP) アプリとは
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/windows/uwp/get-started/whats-a-uwp

特集︓ UWPとは何か
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1506/23/news012.html

UWP の最大の特徴は、PC 版 Windows 10、スマホの Windows 10 Mobile、XBox やホロレンズなど、あらゆる Windows 10 デバイスで動くアプリが作れる点にある。
強制全画面表示を撤廃し、従来のデスクトップアプリの操作性に近付いたことも大きい。
早い話が、「PC とスマホのどちらでも動くアプリが作れて、共通のストアで配信可能になりますよ」 という夢のような戦略を打ち立てて、世界のアプリ開発者に呼びかけた。

しかし、MS にとってまたしても痛い誤算が続いた。

MS の最新スマホ OS の Windows 10 Mobile は、正式リリースから1年以上が経過して、シェアが一桁未満とまったく振るわず、MS 自身もほぼ諦めたも同然の状況である。
PC とスマホの両輪でストアを盛り上げる戦略は、またしても頓挫し、UWP アプリを動かせるデバイスは実質、PC 版 Windows 10 が走る PC またはタブレットのみとなっている。

いやいや、Windows 10 はこれからも永久に不滅だし、昨今の AI や IoT、仮想現実(VR)のブームを考えれば、UWP が陽の目を見る可能性はまだ十分ある。
ということで、MS としては引き続き、世界の開発者に UWP をアピールしていく方針のようだが、果たしてどうなるか。

以上が、Windows ストアと UWP をめぐる状況である。


ストアのアプリ総数は一体全体いくつなのか?

Android、iOS に対抗するべく Windows ストアを立ち上げたものの、MS の理想の絵コンテとは裏腹に、Windows ストアは苦戦が続いている。
Windows ストアが盛り上がっていないことは、IT 系サイトの情報を注視していれば分かるし、Windows 8 以降の PC を使っている人は、実際に Windows ストアに行ってみれば分かる。

まず、Windows ストアの場合、アプリの実数情報が秘密のベールに包まれている。

(2015年3月4日) 「Windows ストア」 のアプリ数が20万本を突破
http://taisy0.com/2015/03/04/47021.html

(2015年4月30日) 「Windows Store」 のアプリ数は64万本に
http://taisy0.com/2015/04/30/50514.html

(2015年9月28日) Windows Storeのアプリ数、まもなく70万本に到達へ
http://taisy0.com/2015/09/28/58735.html

↑のように、2015年7月29日に Windows 10 が正式リリースされた前後には、ストアのアプリ数が○○万本に達した、ということが MS から定期的に発表されていた。
しかし、その後のいつ頃から発表をやめてしまったのか、2017年3月の現時点でどうなっているかの情報は、探しても見当たらない。


↑のように、「Windows ストアのトレンド情報」 が MS から公開されてはいる。
これを見れば、カテゴリ別、国別、OS 別、デバイス別のアプリダウンロード状況が分かる。
が、それらはいずれも全体に占める割合(%)で、実数値は非公開となっている。
ストア全体のアプリ総数の実数も掲載されていない。

一方、Android と iOS のアプリ総数は、↓のように探せばすぐ出てくる。

Number of available applications in the Google Play Store from December 2009 to March 2017
https://www.statista.com/statistics/266210/number-of-available-applications-in-the-google-play-store/

Number of available apps in the Apple App Store from July 2008 to January 2017
https://www.statista.com/statistics/263795/number-of-available-apps-in-the-apple-app-store/


バージョン情報、最終更新日をなぜ隠す?

Windows ストアが盛り上がっていない状況証拠としては、もう1つ。
アプリ紹介ページに、バージョン情報と最終更新日が表示されていないことがある。

Facebook - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.facebook.katana&hl=ja

Facebookを App Store で - iTunes - Apple
https://itunes.apple.com/jp/app/facebook/id284882215?mt=8

Facebook – Microsoft ストアの Windows アプリ
https://www.microsoft.com/ja-jp/store/p/facebook/9wzdncrfj2wl

例えば、Android、iOS、Windows ストア用の Facebook アプリの各ページを見ると、Android アプリでは、「現在のバージョン:端末によって異なります」、「アップデート:2017年3月22日」 とどちらも表示されている。
バージョンの表記が多少曖昧ではあるが、表示項目自体は明確に存在している。
iOS アプリでも、「バージョン:85.0」、「更新:2017年3月23日」 となっている。

しかし、Windows ストアアプリ版 Facebook アプリのページを見ると、バージョン情報、最終更新日を確認しようと思っても、項目自体が見当たらない。
バージョン情報については 「バージョンメモ」 の欄が該当するようだが、Android や iOS のように番号を明記する体裁ではなくフリーフォーマットであり、多くのアプリではここにバージョンが明記されていない(実際に見てみると分かる)。

アプリの最終更新日が分からない点に至っては、まったく理解不能である。
例えば、ストアでアプリを探したら似たようなのが2つ見つかって、どちらにしようかとなったときに、よりアクティブに更新が行なわれている方を選ぶのは当然だろうと思う。
アプリのバージョン情報と最終更新日がそのための重要な判断基準になる筈なのに、それをどちらも表示しないのは一体どういう理由からなのだろうか?

それを見せると、「バージョン:1.0.0」、「更新:2012年10月9日」 のように、メンテナンスが行なわれないままずっと放置されたアプリばかりであることが丸分かりになるので、それを隠すためにやっているのではないか?w
と、自分は想像するが、そのように邪推されても仕方ないと思う。


Windows ストアが盛り上がらない理由

以上のように、IT 系サイトの情報を見ても、自分自身で実際にストアを覗いてみた感じでも、Windows ストアは盛り上がりに欠ける状況が続いている。
Windows 10 と同時に UWP がデビューしてから、1年半が過ぎたが、状況は変わらない。

Windows ストアが盛り上がらない理由は、何なのだろうか?
自分なりに考えてみた。

Windows ストアが盛り上がらない理由 ~ アプリ開発のハードルの高さ

1つ目の理由は、アプリ開発のハードルの高さがあると思う。Windows ストアアプリの開発には、2ch 風にいえば 「超えられない高い壁」 がある。技術的な面でいえば、従来のデスクトップアプリとは全く異なる API 体系となっていて、制限事項も多く、既存ソフトウェアを移植するにしても流用は基本的に不可能で、イチからの再設計が必要になる。

心理的な面でいえば、Windows ストアが一向に盛り上がらない現状を見れば、開発者としてもなかなか腰を上げる気にはなれないだろう。せっかくアプリを作っても使ってもらえるかどうか分からないのに、ストアアプリの開発手法を学習し、アプリを開発し、メンテナンスすることに時間と労力を割こうという気にはなれないだろう。


Windows ストアが盛り上がらない理由 ~ 既存デスクトップアプリの存在

Windows は長年に渡り、デスクトップ・コンピューティングの世界で一強支配の地位を築いてきた。そこにある意味あぐらをかいて、モバイル戦略遂行の初動が遅れたのに加えて、かつて築き上げた王国(=デスクトップ)の莫大な資産によって自縄自縛に陥っている面も多分にあるように思う。

Android でアプリを動かすには Android アプリを開発するしかない。iOS でアプリを動かすには iOS アプリを開発するしかない。まさに 「この道しかない」 ということであり、開発者は悩む必要はない。しかし Windows の場合は、無理してストアアプリを作らなくても、従来のデスクトップアプリで開発する選択肢もある。要求を満たすものが既にあればそれを横流しすれば済むし、イチから作らねばならない場合でも、ストアアプリに比べたら遥かにスピーディーに開発出来る筈だ。

既存デスクトップアプリが存在するために、ストアアプリがなかなか振り向いてもらえない。これは 「Windows の宿命」 といえるだろうと思う。


Windows ストアが盛り上がらない理由 ~ 機能が著しくショボい

既存デスクトップアプリがストアアプリ普及のネックになっているのは、ユーザー目線でも同じことが言える。Windows ストアアプリは、機能および見た目の外観(UX)が従来のデスクトップアプリよりも著しく劣っており、敬遠される大きな理由になっているように思う。

もちろん、ストアアプリにも特有のメリットがないわけではない。ストアで配布できること、PC を汚さないクリーンなインストールが可能なこと、ウイルスやマルウェアの心配がないこと、アップデートが自動で行なわれること、などのメリットを MS は当初から訴えてストアアプリの普及に努めてきた。しかし、それらのメリットを帳消しにしているのが、開発者にとっての 「超えられない高い壁」 であり、ユーザーにとっての 「機能性、UX のショボさ」 になっているのではないだろうか。

特に、後者について自分はかねてからずっと疑問に思っていた。Windows ストアアプリは、どうしてあんなにも全体的にショボいのだろうか?w あれでは、ユーザーが積極的にストアアプリを使おうという気になるわけがない。

機能がショボいとはつまり、Android 版、iOS 版アプリではフル機能が使えるのに、Windows ストアアプリ版では一部機能しか使えないということであり、そうしたケースは多々ある。2016年暮れに Adobe の UX デザインツール 「Adobe XD」 の UWP 版が公開されたが、Mac OS 版と機能的に同等ではなく 「毎月アップデートで対応していく」 として最初は一部機能の実装のみで公開されている。

Adobe のような大手ベンダーでさえそうなのだから、一般の開発者が作ったストアアプリの場合はなおさらである。Android 版、iOS 版と較べるまでもなく、こう言っては何だが 「やっつけ感」、「手抜き感」 が漂うアプリがけっこう目に付く。この辺りは、開発サイドのやる気のなさが如実にあらわれた結果なのだろうか。


Windows ストアが盛り上がらない理由 ~ 見た目の外観(UX)が絶望的にショボい

そして、止めを刺すのが、Windows ストアアプリの 「見た目の外観(UX)」 のショボさだ。それはもうほとんど絶望的なレベルでありw、言うまでもなく、Windows 10 自体の見た目の残念さと密接に関連している。

それは MS 謹製アプリも決して例外ではない。Windows 10 に付属の 「メール/カレンダー」 アプリがあるが、あれを、XP や Vista に付属していた Outlook Express や Windows Live メールと比べた場合、ユーザーは果たしてどちらを使いたいと思うだろうか? アプリを起動して、メニューやボタンを触ってみるときのワクワク感、「このアプリで一体どんなことが出来るのだろう?」 という高揚感が、Windows ストアアプリの場合はほとんど感じられない。あくまでも自分個人の感想だが、同じように思っている人は多いと思う。

起動して、ちょっと触ってみて、「あ、こりゃダメだ」 と使えないアプリ認定され、速攻アンインストール or 放置、というコースをほとんどの Windows ストアアプリは辿っているのではないかと予想する。そのときに、見た目のショボさは大きな原因になっていると思う。



間もなく公開予定の Creators Update で、MS はついに禁断の扉をこじ開けようとしている。
Windows ストアアプリ以外のインストールをブロックできるオプションが Windows 10 に搭載されることがほぼ確定的となった。

その設定はデフォルトでオフになっているので、今まで通りデスクトップアプリも自由にインストールできるとのことだが、例の強制アップデートの一件があるだけに、MS が今後徐々にストアアプリの使用をユーザーに強制してくる可能性は十分考えられる。
そういうやり方は反感を買うだけで、かえって逆効果だと思う。

そうではなく、まずは Windows ストアアプリの見た目のショボさを何とかする。
それをやるだけでも状況は随分と変わってくるのではないかと思う。
機能がショボい点については開発者に頑張ってもらうしかないが、見た目のショボさは MS のさじ加減で何とでもなるのだから、その第一歩として、Windows 10 の汚いフォントを早急に改善してもらいたい。
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Valotte

自分は、1984年、高校2年のときに、80年代洋楽の世界の門戸を叩いた。
その頃の一時期、ジュリアン・レノン(Julian Lennon)のファンだったことがあった。
書店で売っていたポスターを買って家に帰り、部屋に貼ったりとかしていたw

きっかけは、1984年10月に発表されたデビューアルバム 「Valotte」 だった。
80年代洋楽シーンで、ジュリアン・レノンは彗星のようにデビューした。

「Too Late for Goodbye」
「Valotte」
「Say You're Wrong(偽りの涙)」

デビューアルバムからは、↑この3曲がヒットした。
当時、短波ラジオ局の KYOI を聞いていると、これらの曲が実に頻繁に流れてきた。
特に、アルバムのタイトル曲 「Valotte」 を初めて聞いたときは、衝撃を受けた。
一度聞いただけで、お、これはいい! となった。

本屋で洋楽雑誌を立ち読みした結果、「Valotte」 というアルバムだと分かり、その足ですぐレコードショップに向かい CD を探した。
何件もハシゴしてさんざん探し回ったが、「Valotte」 のカセットはあるのに CD は見つからず、半分涙目で家路に就いたw
そんなこともあったくらいに、自分は一時期ジュリアン・レノンに入れ込んでいた。

1984年 「Valotte」
1986年 「The Secret Value of Daydreaming(デイ・ドリームの街で)」
1989年 「Mr. Jordan」
1991年 「Help Youself」
1998年 「Photograph Smile」

ジョン・レノン(John Lennon)の偉大な遺伝子を受け継ぐ男。
そんな肩書を引っ提げて、彗星のようにデビューしたジュリアン・レノンだったが、ディスコグラフィーの経歴は意外なほどに地味である。
1998年の 「Photograph Smile」 を最後に、音楽シーンから一度姿を消した。
しかし、2011年、「Everything Changes」 でシーンに復帰した。

2011年 「Everything Changes」

ジュリアン・レノンのベスト盤は、やはりデビュー作の 「Valotte」 ではないかと思う。
サウンドの雰囲気、素朴な歌詞、そして、あのアルバムカバー。
何から何まで、すべてがジョン・レノンをあまりにも彷彿とさせる。
親の七光りがどうとか、外野からいろいろ言われたこともあったと思う。
そういう御託を突き抜けた、等身大で自然体のジュリアン・レノンが作った名盤だと思う。

むしろ、それ(=脱ジョン・レノン)を変に意識しすぎた結果が、2作目以降の試行錯誤ではなかったかと、個人的には思う。
ジュリアン・レノンの持ち味は、偉大な父親から受け継いだテイストにある。
それを意図的に排除する必要は、なかったと思う。



ヒット曲の PV では、2nd アルバムからのシングル 「Stick Around」 が有名どころか。
特撮を駆使したことで話題を呼び、MTV で9週連続2位を記録した。
デビューアルバムからの第1弾シングル 「Too Late for Goodbye」 の PV も印象的だ。
曲を演奏するジュリアン・レノンを見守るパントマイムのシルエットが、最後、ピストルで撃たれたように腹部を押さえて倒れる。
それを見て、ジュリアンが笑みを浮かべる、ラストシーンの余韻がいい。

高校時代に自分を虜にした名曲 「Valotte」 の PV は、以前に探したときは見当たらなかったが、近年、ジュリアン本人が降臨して PV 動画を投下してくれているようである。
質素な作りだが、デビュー間もないジュリアン・レノンの瑞々しい魅力が溢れる PV だ。

Julian Lennon - Valotte
https://www.youtube.com/watch?v=IrR-vqvxOnk
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Seasons Change

エクスポゼ(Exposé)の名前を、洋楽ファンなら聞いたことがあるだろう。
1987年の 1st アルバム 「Exposure」 で華麗にデビューした、女性3人組のグループだ。

デビューアルバムからのヒットシングルを Billboard Top 100 に4曲も食い込ませた最初のグループとして知られる、と Wikipedia を見ると書いてある。
そこまでの偉業を成し遂げたグループだとは、正直知らなかった。

ただ、グループの来歴は若干複雑な様相を呈しており、万事順調なわけでもなかったようだ。
「女性3人組」 と↑で書いたが、デビューアルバム 「Exposure」 のジャケット写真に写っているあの3人でデビューするまでに、多少の吸った揉んだがあった。

Alejandra Lorenzo
Sandra Casañas
Laurie Miller

1984年に結成されたエクスポゼは、当初は↑この3人組だった。
そして、1985年に 「Point of No Return」、「Exposed to Love」 の2曲のシングルを出し、ダンスチャートにおいてどちらもそこそこヒットした。

しかし、デビューアルバム 「Exposure」 のレコーディングを1986年から1987年にかけて行なっている最中に、↑の3人は全員グループを去ることになった。
その理由としては、3人の一部あるいは全員が 「スター性に乏しい」 とみなされてクビになっただとか、各々が自らの意志でグループを去ったのだとか、諸説あるようだ。
いずれにせよ、総員が入れ代わったニュー・エクスポゼが、↓の3人で新たに結成された。

Ann Curless
Jeanette Jurado
Gioia Bruno

この3人によってレコーディングは継続され、あのジャケット写真も撮影された。
そして、デビューアルバム 「Exposure」 は1987年にリリースされ、「Come Go with Me」、「Point of No Return(re-release)」、「Let Me Be the One」、「Seasons Change」 の4曲を Billboard Top 100 に食い込ませる偉業を成し遂げた。

最初のアルバムがいきなり大ヒットしたエクスポゼは、1989年の 2nd アルバム 「What You Don't Know」、1992年の 3rd アルバム 「Exposé」 も手堅くヒットさせる。
3rd アルバムで Kelly Moneymaker が新メンバーに加わり、4人組となった時期もあったが、2006年の再結成はデビューアルバム 「Exposure」 の3人で行なわれ、現在に至っている。



自分が覚えているエクスポゼの曲は 「Seasons Change」 だけで、あとは知らないw
1987年当時、ベストヒット USA などの洋楽番組でチャート紹介時に流れていたのを見聞きして、メロディーが何となく耳に残っていた。
それを、この2月上旬にインターネットラジオで久し振りに聞いた。

それからわずか一ヵ月の間に、お世話になったコミュニティーを去ることになった。
おっさんくらいの年齢になると、生きていればいろんなことがある。
それでも、あの出来事は辛かった。

seasons change, feelings change
it's been so long since i found you
yet it seems like yesterday
seasons change, people change
i'll sacrifice tomorrow
just to have you here today


季節はうつろい 人の心はうつろう
あの日から こんなに長い時が過ぎているのに
まだ昨日のように覚えている
季節は変わり 人々は変わっていく
あなたと今 一緒にいられるなら
明日を生贄に捧げてもいい


「Seasons Change」 の歌詞について、"The song's lyrics describe relationships fading away due to the changes brought about by time" と Wikipedia には解説されている。
読んで字の如く、曲タイトル通りの分かりやすい歌詞の内容であり、それだからこそ人々の共感を呼び、ヒットに繋がったのだろう。

どんなに素晴らしい日々、人との繋がりも、永遠には続かない。
季節が移り変わるのと同じように、人の心も変わり、皆それぞれの道に旅立っていく。
昔、TV で流し聞きしていただけの 「Seasons Change」 が、辛い体験を経て、こんなにも身にしみるときが来るとは思わなかった .....w

Exposé - Seasons Change
https://www.youtube.com/watch?v=Yqk6y5Hmy9s
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いつも洋楽がなぐさめてくれた

1984年、85年、86年のあの頃が、高校時代の青春でした。
おっさんは、もうそんな年齢を迎えています。

陸上部の練習に汗を流していた高校2年のときが、1984年でした。
大学受験を目前に控えた1986年の年明け早々、スペースシャトルチャレンジャー号の事故が起きたときの衝撃は、今も脳裏に残っています。
両親も兄弟も、お爺ちゃんもお婆ちゃんも、飼っていたインコも、みんな元気でした。
当時の記憶は、わたしの人生の羅針盤のようなものになっています。

そして、1984年、85年、86年のあの頃は、80年代洋楽の黄金時代でした。

Like a Virgin(Madonna)
Time After Time(Cyndi Lauper)
Purple Rain(Prince)
Miss Me Blind(Culture Club)
The Reflex(Duran Duran)
Lay Your Hands On Me(Thompson Twins)
Fortress Around Your Heart(Sting)

・・・・ などなど、多くのスターが珠玉のヒット曲を次々と生み出した、あの頃。
あのまさに、80年代洋楽の黄金期に、わたしは洋楽の世界の門戸を叩きました。
あの時期の記憶、皮膚感覚が、わたしの心のふるさとです。

あれから、時は流れて ・・・・
おっさんの人生の時計の針は、あの頃で止まったままになっています。




振り返れば、いつも洋楽を聞いて生きてきました。
高校時代は、勉強の合間に短波ラジオで洋楽ばかり聞いていました。
大学に進むと、バイトして買った CD プレーヤーで洋楽を聞く毎日を過ごしました。
その後、技術が進歩し、Walkman に洋楽を詰め込んで旅することができるようになりました。

今では、インターネットの発達により、同じ時代を生きた洋楽ファンと思いを共有できます。
その役目は SNS の独壇場に思えますが、ブログメディアだって負けていません。
洋楽に重ねた青春の思い出を、自分の言葉で文章に綴る。
それを、この広いネット空間のどこかで、名もない一人の洋楽ファンが見て共感する。
それもまた、小さな交流の輪の一つに違いありません。
本当に素晴らしいことだと思います。

わたしも縁あって、この数年間、とあるコミュニティでそうした交流をさせていただきました。
そこでの日々は、わたしにとって、遠い青春時代を1つ1つ振り返るのと同じでした。
止まっていた時計の針が少しずつ動き始めたような、喜びと充実感がありました。
そこで知り合いお世話になりましたみなさまには、本当に感謝しています。

そのかけがえのない日々は、あまりにも突然に終わってしまいました。
辛い決断でしたが、自分の生き方を曖昧に誤魔化すことはできませんでした。
一時は、洋楽から離れようかとも思いました。

でも、傷ついた心を癒やしてくれたのは、やっぱり洋楽でした。
おっさんの人生は、これまでもずっと、こんなことの繰り返しでした。
始まりがあれば終わりあり。
ここでまた、あの素晴らしい日々の続きを綴っていけたらと思います。
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