2008年秋に「カーニバルには仮装して参加をする」と決心してから衣装選びに全力投球しました。
まず考えたのは、地元のおばさん達で作った市民劇団にいた時代に私が作った衣装。公爵夫人、女優、魔法使いなどの衣装を縫ったからそれを借りて行こうと考えました。ただね~、帰国する時は身軽で帰りたいので、現地で処分するかもしれないことを考えると借り物はNGですよね。簡単に作れて処分するのが惜しくない衣装を3ヶ月ほど考えていたのと同時に仮面の用意もしました。
ヴェネチアのカーニバルに行きたいと思ったきっかけは、100円ショップの小説とは書きましたが、実はもう一つ。今、パソコンを使っている私の背後の壁には、ヴェネチアのフルフェイスの仮面がかかっています。 それは主人が数年前にイタリア出張した時にヴェネチアで調達した仮面で、毎日眺めていたらお調子者の私はいつの間にか被ってみたいと思うようになっていたのでした。(*^_^*)
2008年春。どうせカーニバルには行けないと諦めて、ではどこへ行こうかな~などと近所にあるJTBのパンフレットを集めていたら、カウンターの中から顔なじみの店員が「来年のカーニバルはニースとヴェネチアがセットになっていますよ」と声をかけてくれました。「なにー?」と目の色が変わったのは言うまでもありません。
それからは、ルンルン!(^^)! 頭はヴェネチア。ところが、JTBと日本旅行のツアーは50万円を超え、更に一人部屋追加料金が25万円。(/_;) カーニバルの時期に50万円は仕方ないと思っていましたが、一人部屋にそんな大金を払えないので、また諦めかけたところ、世の中救いの手はあるんですねー。
秋になると他の会社も同じようなツアーを発売します。いつものJTBとは違う代理店でフレンドツアーのパンフレットを見つけました。ただ、フレンドツアーは名前も知らない会社でかなり不安でした。JTBの顔なじみさんに相談したところ「この会社はヨーロッパに強いはずです。うちの会社でも扱えますよ」と言うではありませんか?(-_-;) もっと早く教えてよ。と言うわけで、フレンドツアーのツアーに申し込みました。
2006年の年明けに、「来年は絶対ヴェネチアのカーニバルに行く」と、鬼も呆れて笑わない宣言を家族と友人にしたにも関わらず、その宣言はすぐに撤回しなければならない運命でした。2006年4月から2007年3月まで町内の当番制の役員をしなければならないと前任者から告げられたからです。カーニバルには10日くらいのツアーで行きたかったので、長く家を留守にしなければなりません。主人には役員お仕事は任せられなく、泣く泣く2007年のカーニバルは断念しました。その時は、「カーニバルは毎年あるのだから、ま、いっかあ」と軽い気持ちでしたが、2008年のカーニバルの日程を旅行会社のパンフレットで見て、絶叫したのです(>_<)。
確かにヴェネチアのカーニバルは開催されました。ニースのカーニバルも開催されました。でも、私はこの2つのカーニバルをどうしても同時のツアーで見たかったのです。元々イタリアに関心がなく、カーニバルのためだけにイタリアに行きたかったし、ニースは一度行っていたので朝市と花祭りを見たいって決めていましたから、どちらか片方だけのツアーだけは意味がありません。この日程が毎年続くのかと聞いても旅行会社からは返事がなく、「こんなに何年も行けないなんて私とカーニバルは縁がないのか~(/_;)」と本当に落ち込みました。諦めるのが早い性格上、カーニバルはこの時、すっぱり諦めたつもりでした。・・・・・が。