僕は完璧な物が好きだ。
完全な物は何よりも見栄えが良いし、
出来映えも良いし、完全であるが故の安心感もある。
全ての物事に論理的な矛盾が無ければ非常に心がスッキリする。
しかしそれは同時にとても虚無へと繋がっている。
完璧な世界は無いし
ここは歪んだ社会だし
何よりも人間が不条理で矛盾だらけだ。
本音と建て前を使い分けて都合の良い態度を取る人間や
外見だけを追求してる人間や
天才が考え出したものから役立つ部分だけを抜き取って派手な商売をする者や
人生楽しんだ者勝ちじゃーんと言って人に迷惑をかけて遊び続ける者が居たりして
なんやかやととにかく何も解らない世界なのに解ったフリ。
僕は理不尽で納得がいかない事は大嫌いだ。
なんせ世の中は束縛が多くて
嫌な事も多くてキチガイが多くて
凡人も多くて・・・
そして何よりも馬鹿ばっかりだ!!!
僕は完璧主義だ。
100点取れない時は答案に嘘八百書いて
むしろ0点を狙うタイプだ。
あるいは油性ペンでテストを受けて
「間違いは許されない!!」
と自分に完璧を強いるキチガイだ。
潔癖性で一日に5回は風呂に入るし
歯磨きしないと気持ちが悪いし
もちろん部屋は毎日掃除している。
部屋にあるTVを付けたら毎日犯罪が耐えない。
愚民共は今日も自分だけが生きる残る事に一生懸命だ。
それを見ていて俺は
「最も完全な状態は世界を無にする事だ!」
と勝手に悟って核ミサイルを発射したり、ガラス窓に銃を乱射したり。
でもまぁ、物語はここから始まるんだ。
僕はこの恵まれた不条理な国に居る限り
何も出来なくて何もする事が無くて
ただただ歳を取っていくんだ。
そんな恵まれた絶望感を背負いながら僕は旅に出る事にした。
なるべく何も無いところへ
なるべく汚いところへ
なるべくどうしようもないところへ
自由の国へ
混沌と無秩序の薄汚れた世界へ
そうして辿り着いた黒の国
そこには何かを教える学校があった。
そこでは”何か”を教えているけれど
「何か」が『何なのか』は僕にはわからない。
僕は大人になり損なった子供だから難しい事は解らないのだけど。
僕は凡人のフリをしながら当たり前のように席に座る事にした。
学校には机と椅子があり、生徒は椅子に座って授業を受けると
どこの誰が決めたか知らないが、とにかく日本ではそうなっていた。
周りを見渡せば
'肌が黒くて顔がぶさいくで頭がハゲていて身なりが汚くて不潔感が漂った頭の悪そうな目がギラギラした険悪な'
略して「どうしようもない黒人」がいっぱい居た。
生徒はそんな奴らばかりだった。
教室は国会議事堂くらいの広さだった
普通の教室にしては広すぎる
その時、
『普通って何だよ』
とどこからか声が聞こえた
僕はキョロキョロと当たりを見回して、
誰が言ったのか確かめようと思ったが
人が多すぎて確かめようが無かった。
僕はいつの間にか身につけた賢さで賢いフリをしながら
「お前ら静かにしろよ」
と周りに言った。
左隣に居た背の高い強そうな黒人が僕の左斜め前に居た背の低い黒人に向かって
「ホラ、お前のせいで怒られただろうが」
と言った。背の低い黒人は
「お前の声がうるさいから怒られたんだろ」
と反論した。
「お前、謝れよ」
「お前が謝れよ」
「お前が謝れば済むんだよ」
「ならお前が謝れよ」
僕はどっちだって良かった。
謝らなくてもいいから静かにして欲しいと思った。
隣に住んでる人のピアノの音がうるさいという理由で刺し殺した事件を思い出しながら
そりゃぁうるさいんだから殺されても文句は言えないよなぁ、と考えたけど
僕はピアノの音色はわりと気に入っていたので
まぁどっちでもいいか、と思いながらその事はもう考えないようにした。
二人は喧嘩を続けて居た。
何故か殴り合いの喧嘩に発展していた。
僕は喧嘩を仲裁しながら
「もういいよ、どっちだって。それよりもっと面白い事しようよ。」
と諭した。
その気持ちが伝わったのか伝わらなかったのか、
それは解らないけど二人は急に静かになって
今度はにこにこしながら僕に色々と自分の体験談を聞かせてくれた
道端で見つけたドブネズミの子供がどうしたとか、
チューイングガムはマズイとか
喧嘩は右から殴るよりも左から殴った方がいいとか
およそ価値の無いどうでもいいような話が多かったけど
僕に一番足りない事のような気もした。
そうやって二人の黒人がとりとめもない話をしてくれているうちに
僕は何か魔法の呪文を聞かされているような気がした。
話の内容はくだらないし、
右から左に抜けるし、
どうでも良い事ばかりなのに
とても一生懸命に自分の事を語っているんだということだけは
頭の悪い僕にもぼんやりと伝わってきた。
二人は何故か上機嫌だった。
僕の為に話をするのがとても楽しいように見えた。
この二人は僕に話をするために生まれてきたんだと思った。
そう思うと涙が出た。
この教室は狭い。
この教室は広くて狭い。
広いのにゴミのような黒人が多すぎて一人あたりの空間がせまく、
息をするだけでも部屋が熱く感じるほどだ。
そこには教師は居なかったし、誰も何も教えて居なかったし
どうにもならない黒い生物がただただしゃべり続けてるだけの空間だった。
いつまでもいつまでもだれもがしゃべりつづけてざわざわしていた。
やっぱり黒人は汚いままだし、教室は狭いままだし、
相変わらず科学技術もメディアも無い国だけど
ここはやっぱり日本じゃなくて黒の国なんだと感じた。
僕は教室の外に出て公衆電話を探したが
もちろん見つからなかった。
仕方ないから僕は日本にいる唯一の肉親である姉にテレパシーで
「俺、しばらくこの国に居るよ。大事なものはそっちじゃなくてこっちにある気がするんだ。」
と懸命に伝えて、
そして吐溜のような教室に笑顔で向かった。
完全な物は何よりも見栄えが良いし、
出来映えも良いし、完全であるが故の安心感もある。
全ての物事に論理的な矛盾が無ければ非常に心がスッキリする。
しかしそれは同時にとても虚無へと繋がっている。
完璧な世界は無いし
ここは歪んだ社会だし
何よりも人間が不条理で矛盾だらけだ。
本音と建て前を使い分けて都合の良い態度を取る人間や
外見だけを追求してる人間や
天才が考え出したものから役立つ部分だけを抜き取って派手な商売をする者や
人生楽しんだ者勝ちじゃーんと言って人に迷惑をかけて遊び続ける者が居たりして
なんやかやととにかく何も解らない世界なのに解ったフリ。
僕は理不尽で納得がいかない事は大嫌いだ。
なんせ世の中は束縛が多くて
嫌な事も多くてキチガイが多くて
凡人も多くて・・・
そして何よりも馬鹿ばっかりだ!!!
僕は完璧主義だ。
100点取れない時は答案に嘘八百書いて
むしろ0点を狙うタイプだ。
あるいは油性ペンでテストを受けて
「間違いは許されない!!」
と自分に完璧を強いるキチガイだ。
潔癖性で一日に5回は風呂に入るし
歯磨きしないと気持ちが悪いし
もちろん部屋は毎日掃除している。
部屋にあるTVを付けたら毎日犯罪が耐えない。
愚民共は今日も自分だけが生きる残る事に一生懸命だ。
それを見ていて俺は
「最も完全な状態は世界を無にする事だ!」
と勝手に悟って核ミサイルを発射したり、ガラス窓に銃を乱射したり。
でもまぁ、物語はここから始まるんだ。
僕はこの恵まれた不条理な国に居る限り
何も出来なくて何もする事が無くて
ただただ歳を取っていくんだ。
そんな恵まれた絶望感を背負いながら僕は旅に出る事にした。
なるべく何も無いところへ
なるべく汚いところへ
なるべくどうしようもないところへ
自由の国へ
混沌と無秩序の薄汚れた世界へ
そうして辿り着いた黒の国
そこには何かを教える学校があった。
そこでは”何か”を教えているけれど
「何か」が『何なのか』は僕にはわからない。
僕は大人になり損なった子供だから難しい事は解らないのだけど。
僕は凡人のフリをしながら当たり前のように席に座る事にした。
学校には机と椅子があり、生徒は椅子に座って授業を受けると
どこの誰が決めたか知らないが、とにかく日本ではそうなっていた。
周りを見渡せば
'肌が黒くて顔がぶさいくで頭がハゲていて身なりが汚くて不潔感が漂った頭の悪そうな目がギラギラした険悪な'
略して「どうしようもない黒人」がいっぱい居た。
生徒はそんな奴らばかりだった。
教室は国会議事堂くらいの広さだった
普通の教室にしては広すぎる
その時、
『普通って何だよ』
とどこからか声が聞こえた
僕はキョロキョロと当たりを見回して、
誰が言ったのか確かめようと思ったが
人が多すぎて確かめようが無かった。
僕はいつの間にか身につけた賢さで賢いフリをしながら
「お前ら静かにしろよ」
と周りに言った。
左隣に居た背の高い強そうな黒人が僕の左斜め前に居た背の低い黒人に向かって
「ホラ、お前のせいで怒られただろうが」
と言った。背の低い黒人は
「お前の声がうるさいから怒られたんだろ」
と反論した。
「お前、謝れよ」
「お前が謝れよ」
「お前が謝れば済むんだよ」
「ならお前が謝れよ」
僕はどっちだって良かった。
謝らなくてもいいから静かにして欲しいと思った。
隣に住んでる人のピアノの音がうるさいという理由で刺し殺した事件を思い出しながら
そりゃぁうるさいんだから殺されても文句は言えないよなぁ、と考えたけど
僕はピアノの音色はわりと気に入っていたので
まぁどっちでもいいか、と思いながらその事はもう考えないようにした。
二人は喧嘩を続けて居た。
何故か殴り合いの喧嘩に発展していた。
僕は喧嘩を仲裁しながら
「もういいよ、どっちだって。それよりもっと面白い事しようよ。」
と諭した。
その気持ちが伝わったのか伝わらなかったのか、
それは解らないけど二人は急に静かになって
今度はにこにこしながら僕に色々と自分の体験談を聞かせてくれた
道端で見つけたドブネズミの子供がどうしたとか、
チューイングガムはマズイとか
喧嘩は右から殴るよりも左から殴った方がいいとか
およそ価値の無いどうでもいいような話が多かったけど
僕に一番足りない事のような気もした。
そうやって二人の黒人がとりとめもない話をしてくれているうちに
僕は何か魔法の呪文を聞かされているような気がした。
話の内容はくだらないし、
右から左に抜けるし、
どうでも良い事ばかりなのに
とても一生懸命に自分の事を語っているんだということだけは
頭の悪い僕にもぼんやりと伝わってきた。
二人は何故か上機嫌だった。
僕の為に話をするのがとても楽しいように見えた。
この二人は僕に話をするために生まれてきたんだと思った。
そう思うと涙が出た。
この教室は狭い。
この教室は広くて狭い。
広いのにゴミのような黒人が多すぎて一人あたりの空間がせまく、
息をするだけでも部屋が熱く感じるほどだ。
そこには教師は居なかったし、誰も何も教えて居なかったし
どうにもならない黒い生物がただただしゃべり続けてるだけの空間だった。
いつまでもいつまでもだれもがしゃべりつづけてざわざわしていた。
やっぱり黒人は汚いままだし、教室は狭いままだし、
相変わらず科学技術もメディアも無い国だけど
ここはやっぱり日本じゃなくて黒の国なんだと感じた。
僕は教室の外に出て公衆電話を探したが
もちろん見つからなかった。
仕方ないから僕は日本にいる唯一の肉親である姉にテレパシーで
「俺、しばらくこの国に居るよ。大事なものはそっちじゃなくてこっちにある気がするんだ。」
と懸命に伝えて、
そして吐溜のような教室に笑顔で向かった。