嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

我が逃走

2001年11月10日 23時06分42秒 | 駄文(詩とは呼べない)
俺は走った。
俺は一生懸命に走った。
こんなのはもうたくさんだった。
しかし、逃げても逃げてもソレは追いかけてくる。
飲み込まれるわけにはいかなかった。
俺はどうしても生きなければならなかった。
だから逃げた。
走って逃げた。
山を越え、谷を越え、川を越え、
山を越え、谷を越え、川を越え、
山を越え、谷を越え、川を越えた。
逃げ続ければ、いつかは平和が訪れ、
山と共に呼吸をし、花の早さで歩き、水の中で考え、
昼の光に溶け込む事が出来るのだと思っていた。
結局のところ、どうやらそれは勘違いだったようだ。
俺がどんな速さで進もうとも、
俺がどんな事を考えようとも、
俺がどんなに知らないフリをしようとも、
ソレは確実に俺を捉えているのだ。
時には大きく、時には小さく、ゆっくりとしなやかに。
また、時には荒々しく。
俺が苦しむとソイツは喜ぶ。
俺が楽しむとソイツは物静かに。
ただ一つわかっているのは、ソレは決して居なくなったりはしないのだということ。
ソレはストーカーに似ているかもしれない。
けれどソイツは俺にしか見えない。
だから誰も捕まえることは出来ない。
まったくもってやっかいだ。
だから今日も俺は命がけの全力失踪。
後ろ向きに全力疾走。
前途多難の全力失蒼。

逃げても駄目なら諦めるか、戦うしか無いのだろうか?
まだ俺は戦っていない。
生きることは本当に抗うことなのだろうか?
答えを求めてただただ明日を待つ。

昨日のピーターパンは明日死んだ。