求められている、と思う。
それが自意識過剰な勘違いの、最初の一歩としての、ある種の定立であるかのように。
粉々に打ち砕かれていくようには思わない 、 けど。
どうしても、擦り切れたボロきれを想いを連ねて
擦り切れるまで思い込むような、
ある種の致し方ない思い込みとしての諦めの連鎖のような、
風変わりな、似たもの同士の、忘れえぬ愛情に似た形の執着心であるかのような、
どうにもならない、小人達のメロディーが流れる。
失敗、したいんだと思う。
あるいはそれが既に失敗なのか。
僕らに、失敗を恐れる勇気と、
敗北を味わう権利が、若さの名の下に保証されるように。
過保護な社会風潮が、
次々とカサブタを剥がし続けて日が暮れていくのだと思う。
もう既に、何度も諦めた。
例えば君に会うこと
例えば生きること
例えば伝えること
それでも書き続けている僕の言葉は
もうすでに、文法としての法則を保つことも
倫理の名の下に許されることも
言語の名の下に確立されることも
祝福と同じ色の空気で、承認されることもないのだろうよ。
それでも、僕はそれでいいと思った。
もう全て、終わりのために用意された法則と定理が
ぎすぎすした空気の歯車のように回り始めている。
様々な場所で空間の戸が立てられ、
扉が開かれるたびに交流という名の罪を背負うことが出来る
だけど僕は。
その扉をあけることは、 選ばなかった。
世界を閉じることによってしか、
過去を思い起こすことも、整理することも、矛盾することも、
僕の自意識のエメラルドには憤りが許されなかったから。
気が触れているかは問題じゃなかった。
むしろ、僕が居ても立っても居られない事だけが問題だった。
何かを諦めなければ、60年が1秒になりそうな気がした。
たぶん、怖かった。
時間を超越する事が、流れていないと気付く事が、
永遠に、閉じ込められることが。
だから僕には、逃げる道が用意された。
いつでも、どこでも、どんな声の隙間にも、
僕の幻が潜んでいた。
死が「死」として閉ざされる事は、とてもありがたいことだった。
そう、たとえば、涙が出るほどに、偽善チックな仮面を被っていたとしても。
僕の死は、僕によって承認され、
他者によって否定された。
その日から、僕の大きさは、束縛をはなれ、
無限の世界に拘束されはじめた。
はじまることとおわること
なおることとこわれること
わらうこと、なくこと。
いてもいなくても、おなじはおなじ、ちがうはちがう
だれかがいないときづくこと
うしなうほうがはるかにらくだとみつめること
となりの1秒にさえ、であうことはふかのうであること
はげしい0秒のなかでさえ、くつうはむつうと異質なしばりであること
ほめられるほどのげんそうがちりばめられた、うそのくうかんでしかないこと
呪っていると、君は敗北を笑う?
あざとい嘘は、自分を苦しめる牢獄でしかないと、僕を馬鹿にする?
それもいい。
それは多分、勝者の微笑みと、似たような形の思いがけ。
円に近づく円周率の、真っ直ぐな誤解。
でも、僕は知ってる。
ここにあるものが、なにもなしえず、なにもゆらさないことを。
不思議だと思うなら、否定すればいい。
君の意志の力を、ここに証明すればいい。
書き換えることが出来るなら、意味の解釈を宇由に置き換えればいい。
だけど僕の中にある、
この閉じられた空間にだけは、
生きているという壁が、僕を阻むだろう。
そしてそれが、
僕が君に決して触れられない理由でもある。
二つの物質は融合することもできる。
けれど。
すでに死んでいる魂は
生きた人間には出会えないよ。
だからはじまったんだ
そして今はじまるんだ
書いた僕と、読んだ君の、とてつもなく大きな、
誤読の始まりとしての、遺書の書き方が。
それが自意識過剰な勘違いの、最初の一歩としての、ある種の定立であるかのように。
粉々に打ち砕かれていくようには思わない 、 けど。
どうしても、擦り切れたボロきれを想いを連ねて
擦り切れるまで思い込むような、
ある種の致し方ない思い込みとしての諦めの連鎖のような、
風変わりな、似たもの同士の、忘れえぬ愛情に似た形の執着心であるかのような、
どうにもならない、小人達のメロディーが流れる。
失敗、したいんだと思う。
あるいはそれが既に失敗なのか。
僕らに、失敗を恐れる勇気と、
敗北を味わう権利が、若さの名の下に保証されるように。
過保護な社会風潮が、
次々とカサブタを剥がし続けて日が暮れていくのだと思う。
もう既に、何度も諦めた。
例えば君に会うこと
例えば生きること
例えば伝えること
それでも書き続けている僕の言葉は
もうすでに、文法としての法則を保つことも
倫理の名の下に許されることも
言語の名の下に確立されることも
祝福と同じ色の空気で、承認されることもないのだろうよ。
それでも、僕はそれでいいと思った。
もう全て、終わりのために用意された法則と定理が
ぎすぎすした空気の歯車のように回り始めている。
様々な場所で空間の戸が立てられ、
扉が開かれるたびに交流という名の罪を背負うことが出来る
だけど僕は。
その扉をあけることは、 選ばなかった。
世界を閉じることによってしか、
過去を思い起こすことも、整理することも、矛盾することも、
僕の自意識のエメラルドには憤りが許されなかったから。
気が触れているかは問題じゃなかった。
むしろ、僕が居ても立っても居られない事だけが問題だった。
何かを諦めなければ、60年が1秒になりそうな気がした。
たぶん、怖かった。
時間を超越する事が、流れていないと気付く事が、
永遠に、閉じ込められることが。
だから僕には、逃げる道が用意された。
いつでも、どこでも、どんな声の隙間にも、
僕の幻が潜んでいた。
死が「死」として閉ざされる事は、とてもありがたいことだった。
そう、たとえば、涙が出るほどに、偽善チックな仮面を被っていたとしても。
僕の死は、僕によって承認され、
他者によって否定された。
その日から、僕の大きさは、束縛をはなれ、
無限の世界に拘束されはじめた。
はじまることとおわること
なおることとこわれること
わらうこと、なくこと。
いてもいなくても、おなじはおなじ、ちがうはちがう
だれかがいないときづくこと
うしなうほうがはるかにらくだとみつめること
となりの1秒にさえ、であうことはふかのうであること
はげしい0秒のなかでさえ、くつうはむつうと異質なしばりであること
ほめられるほどのげんそうがちりばめられた、うそのくうかんでしかないこと
呪っていると、君は敗北を笑う?
あざとい嘘は、自分を苦しめる牢獄でしかないと、僕を馬鹿にする?
それもいい。
それは多分、勝者の微笑みと、似たような形の思いがけ。
円に近づく円周率の、真っ直ぐな誤解。
でも、僕は知ってる。
ここにあるものが、なにもなしえず、なにもゆらさないことを。
不思議だと思うなら、否定すればいい。
君の意志の力を、ここに証明すればいい。
書き換えることが出来るなら、意味の解釈を宇由に置き換えればいい。
だけど僕の中にある、
この閉じられた空間にだけは、
生きているという壁が、僕を阻むだろう。
そしてそれが、
僕が君に決して触れられない理由でもある。
二つの物質は融合することもできる。
けれど。
すでに死んでいる魂は
生きた人間には出会えないよ。
だからはじまったんだ
そして今はじまるんだ
書いた僕と、読んだ君の、とてつもなく大きな、
誤読の始まりとしての、遺書の書き方が。