愛しのボニー

元保護犬
2020年9月21日没(推定10歳)
ラブラドール・レトリバーのボニーの思い出

家族にまつわる話2

2021-09-02 13:03:14 | 思い出

 ※この記事は近々削除します

 

父の体調が悪くなり、検査、そして入院。

入院先は茨城県…父の出身地の病院に決まった。

家からは遠いのだが父が希望したのだった。

 

姉(高2)は本当の病名を知っていたが

わたし(中3)と弟(中1)は「肺炎」とだけ聞かされていた。

 

母は父に付き添い、病院に泊まりこんでいた。

週末になると代わりに姉が病院に行く。

 

誰もいない家、朝家を出たその時のままの部屋。

家はもはや「闇」としか言いようのない暗い場所になってしまった。

そんな家でわたしたち姉弟は暮らしていた。

母は家事が苦手で、元々ほとんどのことを姉とわたしがしていたため、困ったことはなかったが

母が疲れて帰ってくるのを見るのはつらかったし、飲めないお酒を飲んで泣いているのを見るのは悲しかった。

 

数カ月経っても父は戻ってこなかった。

 

そして…どういうわけかカラスが群がってギャーギャーと鳴く声が凄まじかった早朝、

訃報を知らせる電話を受けたのだった。