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その人は60歳くらいだったと思う。
いつも夕食後に自転車に乗って来ていた。
母は「友達」と言っていたが
そのおじさんを招じ入れるのに いつもご近所さんの目を気にしてこそこそしていた。
おじさんの自転車が目立たぬように 自転車を敷地内に入れて半分シャッターを下ろしていた。
母は未亡人で問題はないがおじさんの方は家庭がある。
しかし「友達」に問題はないわけで…
正直どう考えていいものやら…また、どう接していいものやらわからなかった。
初めて聞く母の甘えたような声や話し方には違和感しかなかったが
それでもお酒を飲んで泣いていた母を思うと
まだましに思えて、わたしは何も言えなかったのだった。