皆様は、お正月、どのように過ごされましたか?
実家も親戚も都内の私は、特に帰省もせず、自宅で穏やかな新年を迎えました。
そして、そんな私が毎年楽しみにしているのが、2日と3日に行なわれる箱根駅伝です。
元々、マラソンを観る(あくまで観るだけ)のが好きでしたが、お正月という特別な時期と箱根という大好きな場所が舞台となっている、この駅伝に、いつからかとても興味を抱くようになっていました。
中でも、一番心惹かれるのは、やはり往路5区(箱根の山登り)です。
『山の神』と言われた、順天堂大の今井選手が卒業して2年。
今年はどうなるだろうと思いながら観ていましたが、『新・山の神』こと東洋大の柏原選手がものすごい快走で、往路初優勝を飾り、その勢いのまま、翌日の総合優勝につながりました。
ただ驚いたことに、優勝後、恒例となっている胴上げは行なわれず、選手一同、走ってきた道と沿道の方に向かって、深々と一礼したのでした。
これには理由があり、実は、この大会の数ヶ月前に、駅伝ランナーではありませんが、同じ陸上部員による不祥事が起き、監督も引責辞任をするなど、大会の出場が危ぶまれたそうです。
それでも、いろいろな方の尽力で出場できることになり、監督代行を始め選手達は、とにかく勝つことも大切な目標だけど、それ以前に、まず支えてくれている方たちへの感謝の氣持ちを第一に胸に抱き、走ったということでした。
また、スカウトマンでもあった監督代行が集めてきた、今の選手達は、中学・高校時代は、ほとんど無名の方たちだったそうです。
それでも東洋大にとスカウトしたのは、『今は優勝経験や記録などは出していないが、真面目に一生懸命やっている子に結果が出せないわけが無い』と信じていたからとおっしゃっていました。
真面目に一生懸命コツコツ努力すること。
結果を疑わず信じること。
試練も真摯に受け止め、めげず、感謝の氣持ちを忘れずに持ち続けること。
これらを考えると、今回の優勝は自然の流れだったようにも思えます。
いろいろなことを乗り越えてきたご褒美だったのかもしれませんね。
年の始めから、また、たくさんの氣づきを得られて、とても良いお正月になったのでした☆