大阪市北区で行政書士・海事代理士・マンション管理士を営んでいる原田行政書士法務事務所の駅ブログ

主に学生時代から撮り続けている全国の駅の写真等をブログで毎日公開しています。

旧国鉄田川線 犀川駅!

2015年09月20日 | 

福岡県京都郡みやこ町にある犀川駅は、日豊本線の行橋駅と日田彦山線の田川伊田駅とを結んでいた全線単線非電化の国鉄田川線(26.3km)の駅でした。
もともとは、筑豊の炭鉱地帯で掘り出された石炭を周防灘に面した苅田港まで運搬するために建設された豊州鉄道の一般駅として、1897(明治30)年4月20日に開業しました。その後、九州鉄道に合併された後、国鉄田川線の駅となりました。

しかし、田川線は筑豊炭田の衰退とともに旅客・貨物とも輸送量が減少し、1980(昭和55)年12月に施行された国鉄再建法により1987(昭和62)年2月3日に第3次特定地方交通線として廃止承認されます。 地元では5回にわたって対策協議会を開いて協議した結果、1989(平成元)年2月6日に第三セクター鉄道に転換することを決定しました。

そして国鉄田川線は1987(昭和62)年4月1日の国鉄分割民営化により九州旅客鉄道(JR九州)に承継された後、1989(平成元)年10月1日に第三セクターの平成筑豊鉄道に転換されました。

犀川駅は、長い相対式ホーム2面2線を有していて列車交換可能な駅でした。
古い木造駅舎は転換時まで解体されずに残っていましたが、平成筑豊鉄道に転換後の1993(平成5)年に喫茶店なども入った新しい駅舎に建て替えられました。

 <犀川駅の年表>

 ・1897(明治30)年4月20日:豊州鉄道の一般駅として開業
 ・1901(明治34)年9月3日:九州鉄道が豊州鉄道を合併し、同鉄道の駅となる
 ・1907(明治40)年7月1日:鉄道国有法により九州鉄道が国有化され、国鉄の駅となる
 ・1909(明治42)年10月12日:国鉄線路名称制定により国鉄田川線となり、同線の駅となる
 ・1971(昭和46)年10月20日:貨物取扱い廃止
 ・1987(昭和62)年4月1日:国鉄分割民営化により九州旅客鉄道(JR九州)の駅となる
 ・1989(平成元)年10月1日:第三セクターの平成筑豊鉄道の駅となる

 
(国鉄時代の駅名標)

 
(田川伊田方面を望む)

 
(旧駅舎・ホーム側)

 
(旧駅舎正面)


 撮影年月日:1989(平成元)年2月20日