11月27日はノーベル賞制定記念日です。
1895(明治28)年の今日(11月27日)、スウェーデンの化学者アルフレッド・ノーベルが、自分が発明したダイナマイトをはじめとするさまざまな爆薬の開発・生産によって得た財産を人類の平和に寄付するという遺言状を書きました。そして彼の死後、ノーベル財団が設立され、1901(明治34)年にノーベル賞の第1回受賞式が行われ、5名が受賞しました。
スウェーデン王立科学アカデミーに寄付されたノーベルの遺産を元にした基金168万ポンドの利子が、物理学・化学・生理学医学・文学・平和事業の5分野に貢献した人に贈られ、その後、ノーベル財団とは別に、スウェーデン国立銀行の設立300周年祝賀の一環としてノーベルの死後70年後にあたる1968(昭和43)年に新たに経済学賞が追加されました。この経済学賞についは、ノーベル財団は「ノーベル賞ではない」としており、この賞を正式名称(「アルフレッド・ノーベル記念スウェーデン国立銀行経済学賞」)または「ノーベル」を冠しない「経済学賞」と呼んでいますが、一般にはノーベル賞の一部門として扱われることが多いです。
ノーベル賞の選考は、「物理学賞」「化学賞」「経済学賞」の3部門についてはスウェーデン王立科学アカデミーが、「生理学・医学賞」はカロリンスカ研究所(スウェーデン)が、「平和賞」はノルウェー・ノーベル委員会[が、「文学賞」はスウェーデン・アカデミーがそれぞれ秘密裡に行います。
毎年ノーベルの命日である12月10日に、平和賞はノルウェーのオスロの市庁舎で、その他の5部門の賞はスウェーデンのストックホルムのコンサートホールで授賞式が行われ、受賞者には、賞金の小切手、賞状、メダルがそれぞれ贈られます。
そして、授賞式終了後、平和賞以外はストックホルム市庁舎(1930年まではストックホルムのグランドホテルの舞踏室)にて、スウェーデン王室および約1,300人のゲストが参加する晩餐会が行われます。