奈良県葛城市長尾にある磐城駅は、大阪阿倍野橋駅から橿原神宮前駅までを結んでいる近畿日本鉄道(近鉄)南大阪線(39,7km)の駅です。 もともとは大阪鉄道の駅として、1929(昭和4)年3月29日に開業しました。
4両分の有効長をもつ相対式ホーム2面2線を有する無人駅です。
駅舎は上りホーム(大阪阿倍野橋方面行きホーム)の尺土寄りにあり、下りホームへは構内踏切で連絡しています。
2017(平成29)年度の1日の平均乗降人員は1,383人で、これは近鉄の全277駅中214位です。 また、南大阪線の駅では28駅中25位です。
当初、近鉄御所線(尺土駅~近鉄御所駅間=5,2km)は当駅から分岐する計画だったので、分岐のための線路も敷設されていましたが、後に御所線は隣の尺土駅から分岐することとなったので、その敷設された線路は保線車両用の側線となりました。
磐城駅が属する近鉄南大阪線は、大阪府南東部(南河内地域)の通勤通学および橿原・飛鳥・吉野方面への観光の足となっています。 また、藤井寺駅~古市駅間は数多くの古墳を避ける形で敷設されたためにカーブが多いのが特徴です。
<磐城駅の年表>
・1929(昭和4)年3月29日:大阪鉄道の駅として開業
・1943(昭和18)年2月1日:関西急行鉄道が大阪鉄道と合併したことにより、関西急行鉄道天王寺線の駅となる
・1944(昭和19)年6月1日:戦時体制下の陸上交通事業調整法に基づき、関西急行鉄道と南海鉄道が合併して近畿日本鉄道となり、同鉄道南大阪線の駅となる
・2000(平成12)年3月21日:ご乗降確認システム「フェアシステムK」導入
・2001(平成13)年2月1日:スルッとKANSAI対応カードの取り扱い開始
・2001(平成13)年10月14日:Jスルーカードの取り扱い開始
・2007(平成19)年4月1日:ICカード「PiTaPa」「ICOCA」の利用が可能になる
・2009(平成21)年3月1日:Jスルーカードの自動改札機・のりこし精算機での取扱い終了
・2012(平成24)年12月21日:駅の無人化
・2013(平成25)年3月23日:IC乗車カード全国相互利用開始によりTOICA・manaca・Suica・PASMO・Kitaca・SUGOCA・nimoca・はやかけんが利用可能になる
・2015(平成27)年8月20日:駅ナンバリングの導入
(駅 名 標)
(橿原神宮方面を望む)
(磐城駅駅舎)
撮影年月日:2015(平成27)年12月20日