兵庫県神崎郡神河町鍛冶字八重向にあるJR西日本の寺前駅は、山陽本線の姫路駅と山陰本線の和田山駅とを結び、陰陽連絡線としての役割も担っている全線単線の播但線(65.7km)の駅です。
もともとは播但鉄道の一般駅である終着駅として1894(明治27)年7月26日に開業しましたが、その後、山陽鉄道を経て国鉄播但線の駅となりました。
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の計2面3線を有していて列車交換可能な直営駅です。
2010(平成22)年5月に改築された駅舎が単式ホーム側にあり、島式ホームへは跨線橋で連絡しています。
2018(平成30)年度の1日の平均乗降人員は794人で、これは起終点駅を除く播但線の全16駅中10位です
この寺前駅は神河町の代表駅で、特急「はまかぜ」の全列車が停車します。 また、電化区間と非電化区間の境界駅となっています。
寺前駅が属する播但線は、兵庫県の中央部を流れる市川・円山川に沿って山陽本線と山陰本線を結ぶ陰陽連絡路線ですが、普通列車は電化区間の姫路駅~寺前駅間と、非電化区間の寺前駅~和田山駅間で運行系統が分かれており、1998(平成6)年3月14日のダイヤ改正以降は全線を通して運行される列車は、特急「はまかぜ(大阪~ 香住・浜坂・鳥取)」のみです。
<寺前駅の年表>
・1894(明治27)年7月26日:播但鉄道の一般駅である終着駅として開業
・1895(明治28)年1月15日:播但鉄道が長谷駅まで延伸したことにより、途中駅となる
・1903(明治36)年6月1日:播但鉄道が山陽鉄道に譲渡され、同鉄道の駅となる
・1906(明治39)年12月1日:鉄道国有法により山陽鉄道が国有化され、国鉄の駅となる
・1909(明治42)年10月12日:国鉄線路名称制定により国鉄播但線となり、同線の駅となる
・1959(昭和34)年1月 :旧駅舎が竣工
・1982(昭和57)年10月2日:貨物取扱い廃止
・1987(昭和62)年4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる
・1991(平成3)年4月1日:福知山支社から福崎鉄道部の管轄に変更される
・1996(平成8)年6月17日:午前7時頃、同駅へ「寺前 - 和田山間にダイナマイトを仕掛けた」という脅迫電話が掛かり、安全確認のため3時間余りにわたり運行を見合わせる事件が発生する
・1998(平成10)年3月14日:姫路駅から当駅まで電化されたことにより、電化・非電化の境界駅となる
・2010(平成22)年5月 :駅舎が改築される
・2010(平成22)年6月1日:福崎鉄道部が廃止され、福知山支社の管轄に戻る
・2013(平成25)年8月1日:駅構内終日全面禁煙化
・2016(平成28)年3月26日:ICカード専用簡易改札機が設置されたことにより、ICカードICOCAの利用が可能になる
(駅 名 標)
(駅 構 内)
(駅舎・ホーム側)
(寺前駅駅舎)
(駅 舎 内)
撮影年月日:2016(平成28)年1月3日
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