よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

寺内町の風情-奈良県御所市:御所まち

2025年02月20日 | 奈良(奈良市以外)
Gose Machi, Gose City, Nara Pref.

さてさて、「御所まち」の散策を続けるワタクシは商業都市である西御所から葛城川を渡って、
寺内町である東御所へとやって来たのでありました


明治以降鉄道や国道が葛城川の西側・西御所に通された為、東御所は西御所の発展に比べて取り残されました。
ただ、近年になって古い伝統的な町並みが見直されているそうなんですよ


東御所は宅地化が進んでいますが、細い通りには随所に伝統的な町家や歴史を感じる物品を見ることが出来ました。
この後、ワタクシは東御所の町並みを抜けて南へと向かって行きました


東御所の町並みを抜けたところに吉祥草寺(きっしょうそうじ)というお寺があります。
吉祥草寺は役行者が開基し、舒明天皇により創建されたと伝わる古寺です。
この場所が役行者の生誕地とされ、この地に吉祥草という草を用いて庵を結んだことが寺名の所以とされています


役行者はこの地に生まれ、葛城山で山岳修行を重ね、吉野の金峯山で金剛蔵王大権現を感得し修験道の基礎を築きました。
7世紀に実在した人物と考えられていますが、呪術を唱えたり、鬼を改心させて弟子にしたなど数々の伝説が伝えられています。
なにせ伝説が多い人物なので、どこまでが史実なのかわからないことが多いんですよ


再び東御所の町中に向かって歩いて行きました。昔懐かしい牛乳箱をmつけることが出来ました。
森永ホモ牛乳と書かれていますが、この「ホモ」とはhomogenizedのことでして、人工的に脂肪球を均質化させた牛乳を意味します。
均質化していない牛乳よりも消化に良いとされているのですが、その昔、小学生だったワタクシ達はそんなことを知る由もありません。
こんな牛乳箱を見た時に「ホモ牛乳ってホモの男が飲む牛乳なんかな」「ホモって男同士でアレをするんやろ。気持ち悪いで」
「ホモ牛乳があるんやったらレズ牛乳もあるんとちゃうか」などと、品性下劣なことを言い合っていたものでした。
ああ、あの頃ボクらはアホでした


東御所の町の中心に圓照寺があります。このお寺は1546年、笑雲上人(桑山源吾)により常徳寺として開山した寺院です。
1600年に西本願寺の触頭となり、1615年に圓照寺に改名。御所御坊として、大和国葛上郡を統括する布教拠点となりました


御坊の名にふさわしい、威風堂々の風格漂う本堂です。当時はさぞや大きな存在感のあるお寺さんだったことでしょう


訪れる人も少ない東御所の町ですが、そのおかげで一人静かに古の時代に思いを馳せることが出来ました

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


私は小学生の頃、大阪弁でいう典型的な「いちびり」な子どもでした。
「いちびり」は「調子に乗って騒ぐこと。目立とうとしてふざけること。お調子者」という意味だと辞書には書かれていますが、
そこにはもっと愛嬌があるというか、可愛げがある人物のような意味があるんですよ。
私はよく教師から「またいちびっとんのか」「今はいちびる時とちゃうねん」などと叱られましたが、
そう叱られる時は悪い気はしなかったんですよ。むしろ「いちびり=褒め言葉」くらいに思うアホの子でした。



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