よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

歴史豊かな堺の町-大阪府堺市

2025年02月13日 | 大阪(大阪市以外)
Sakai City, Osaka Pref.

さてさて、ワタクシは阪堺電車の線路に沿って大阪府堺市を北から南に向かって歩いていました


歴史を感じる重厚感がある建物が見えてきました。この建物、堺を代表する伝統工芸の老舗なんです


「堺打刃物」という文字が見えますが、多くのプロの料理人から選ばれているという切れ味鋭い「堺打刃物」は、
16世紀にポルトガルから伝わったタバコの葉を切る「タバコ包丁」をきっかけに生まれたという歴史を持ちます


その優れた切れ味により、後に江戸幕府から「堺極」(さかいきわめ)という印を入れて販売することを認められ、
やがて調理用の片刃包丁にも派生していきました。関西では和食の料理人の多くが堺の刃物を使っていると聞きます


「妙国寺前」という駅にやって来ました。「材木町」と書かれた看板が見えます。
この材木町という地名は戦国時代からある町名で、材木商の集住地であったことに由来するといわれています。
この周辺には旅籠町、宿屋町、櫛屋町などの戦国時代から残る地名が数多く残っているんです


石柱に「安永六年」の文字が見えます。安永年間といえば1772年から1781年までの間ですね。
将軍で言うと十代将軍家治の時期でして、杉田玄白と前野良沢が「解体新書」を刊行したり、平賀源内が死去した時期ですな


堺市には世界遺産にも選定された「百舌鳥・古市古墳群」もあり、大型の前方後円墳が数多くあります。
古代から近世に至るまで、堺は歴史の表舞台に位置していた町なんです


ちなみに堺出身の歴史上の人物といえば千利休が一番有名かと思いますが、利休以外にも名高い人物がいるんですよ。
行基、河口慧海、小西行長、与謝野晶子あたりは有名であろうかと思います


阪堺線の新型車両である堺トラム。そこに書かれた「堺」のロゴが誇らしげに見えますね

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


今や日本中の至る所に外国人観光客の姿を見かけますが、日本食の人気が海外で高まっていく中で、堺の刃物も有名になったんです。
外国人に人気があるのは包丁だけではなく、植木職人や庭師が使う「和鋏(わばさみ)」も人気だとか。
きっと日本人では二の足を踏むような高価な刃物でも、彼らは買い求めていくのでしょうね。



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