Toyosato Old School Buildings, Toyosato Town, Shiga Pref.
さてさて、3月13日〜14日にワタクシは家人と滋賀県の方にキャンプに行ってきました。
目的地のキャンプ場は米原市にあるのですが、キャンプ場に向かう途中でどこかに立ち寄ろうということになり、
家人がまだ行ったことがない豊郷町にある豊郷小学校旧校舎群に行くことにしたんです
。
1937年(昭和12年)、豊郷小学校出身で丸紅の専務取締役であった古川鉄治郎が私財を投げ打ってこの豊郷小学校を建設しました。
当時としては珍しい壮麗な鉄筋コンクリート造の校舎は、「白亜の殿堂」や「東洋一の小学校」との異名を取ったそうです。
また、暖房設備など当時最先端の技術を惜しみなく使用し、その総工費は365,000円に上っています。
この金額は当時の村予算の10倍に相当したということですから、これは驚きですね
。

現地に着いてビックリ。なんと校舎は大規模な修繕工事が行われていました。
校舎の中には入ることが出来るようですが、家人に一番見せてあげたかった講堂の中には入ることが出来ません。
でも、せっかくですので校舎の中に入ることにしました
。

この校舎は新校舎の建設に伴い解体されそうになったのですが、住民たちの猛烈な反対に合い、
今は町立図書館、町教育委員会室、子育て支援センターなどに利用されています。
よくぞ解体されなかったものだと思いますが、それだけこの校舎には地域住民の愛着が強かったのでしょう
。

「地歴室」なんて部屋があったんですねぇ。地理好き、歴史好きのワタクシがこの小学校に通っていたとしたら、
この部屋に入り浸っていたかもしれませんな。この校舎は滋賀県にゆかり深いウィリアム・メレル・ヴォーリズが設計したのですが、
古川鉄次郎がヴォーリズに設計を依頼した時に、素晴らしい話が残っているんです。
以前にこのブログで旧豊郷小学校を紹介した時に書いたことと同じことを書きますが、
ワタクシはどうしてもこのことを書かずにはいられないのです
。

古川鉄次郎はヴォーリズに小学校時代の思い出を語ったそうです。
自分は何をしてもノロマで、小学校時代はよくみんなにからかわれたり馬鹿にされたりしていた。
そんな自分に担任は「君は何をしても時間がかかる。でも、君はどんなことでも絶対に最後までやりとげるじゃないか。
それが君の素晴らしさだ」と言って童謡の「ウサギとカメ」を歌い、
「いいか。君はカメかもしれない。でも、最後は努力するカメが勝つんだ」と言ってくれた。
その先生の言葉をずっと忘れたことは無い。その先生がいてくれたから、今の自分があるのだと
。

その話を聞いたヴォーリズは、豊郷小学校に通う子供たちに鉄次郎の心を伝えたいと思い、
階段の手すりにウサギとカメのオブジェを作ったそうです
。

この話は豊郷小学校で語り継がれてきたことでしょう。だからこそ卒業生である住民達は、校舎の解体に反対したのでしょう。
ワタクシはこのオブジェを見るたびに、愚直であっても努力することの大切さを教えられる気がするのです。
そして、「努力すれば報われる」と信じることが出来た時代が、今となっては羨ましくも思えるのです
。

「けいおん!」というアニメをご存知の方も多いことだと思います。女子高生がバンドを組み、軽音楽部を作っていくという物語なのですが、
このアニメで彼女達が通う高校の建物は豊郷小学校旧校舎群をモデルにしているんです。
そのことから、ここ豊郷小学校旧校舎群は「けいおん!」の聖地とされまして、
全国から「けいおん!」のファン達が集まる場所にもなったんですよ
。

旧図書館の2階には、ファンから寄贈された「けいおん!」ゆかりのグッズ、楽器などが所狭しと飾られているんです。
この日も「アニメ好き」という感じの若者が、グッズや楽器の写真を何枚も撮っていました。
でも、彼から見るとワタクシは「アニメ好きジジイ」に見えたかもしれないですね
。

図書館の1階にある観光案内所で地元産のお米が売られていました。
「キャンプの夕食にちょうどいいわ」と家人が買い込んだのですが、確かに美味しいお米でありました
。
使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2
「ウサギとカメ」ならカメを、「アリとキリギリス」ならアリを評価し、自分もそうあろうとしたのが古き良き日本人だったことでしょう。
しかし、「しんどい仕事を背負うくらいなら役職に就きたくない」「就職しても自分に合わないと思えばすぐに退職する」というのが、
今の若い人たちの多くの意見だそうです。愚直に努力することは、もう美徳ではなくなったのでしょうかねぇ。
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さてさて、3月13日〜14日にワタクシは家人と滋賀県の方にキャンプに行ってきました。
目的地のキャンプ場は米原市にあるのですが、キャンプ場に向かう途中でどこかに立ち寄ろうということになり、
家人がまだ行ったことがない豊郷町にある豊郷小学校旧校舎群に行くことにしたんです


1937年(昭和12年)、豊郷小学校出身で丸紅の専務取締役であった古川鉄治郎が私財を投げ打ってこの豊郷小学校を建設しました。
当時としては珍しい壮麗な鉄筋コンクリート造の校舎は、「白亜の殿堂」や「東洋一の小学校」との異名を取ったそうです。
また、暖房設備など当時最先端の技術を惜しみなく使用し、その総工費は365,000円に上っています。
この金額は当時の村予算の10倍に相当したということですから、これは驚きですね



現地に着いてビックリ。なんと校舎は大規模な修繕工事が行われていました。
校舎の中には入ることが出来るようですが、家人に一番見せてあげたかった講堂の中には入ることが出来ません。
でも、せっかくですので校舎の中に入ることにしました



この校舎は新校舎の建設に伴い解体されそうになったのですが、住民たちの猛烈な反対に合い、
今は町立図書館、町教育委員会室、子育て支援センターなどに利用されています。
よくぞ解体されなかったものだと思いますが、それだけこの校舎には地域住民の愛着が強かったのでしょう



「地歴室」なんて部屋があったんですねぇ。地理好き、歴史好きのワタクシがこの小学校に通っていたとしたら、
この部屋に入り浸っていたかもしれませんな。この校舎は滋賀県にゆかり深いウィリアム・メレル・ヴォーリズが設計したのですが、
古川鉄次郎がヴォーリズに設計を依頼した時に、素晴らしい話が残っているんです。
以前にこのブログで旧豊郷小学校を紹介した時に書いたことと同じことを書きますが、
ワタクシはどうしてもこのことを書かずにはいられないのです



古川鉄次郎はヴォーリズに小学校時代の思い出を語ったそうです。
自分は何をしてもノロマで、小学校時代はよくみんなにからかわれたり馬鹿にされたりしていた。
そんな自分に担任は「君は何をしても時間がかかる。でも、君はどんなことでも絶対に最後までやりとげるじゃないか。
それが君の素晴らしさだ」と言って童謡の「ウサギとカメ」を歌い、
「いいか。君はカメかもしれない。でも、最後は努力するカメが勝つんだ」と言ってくれた。
その先生の言葉をずっと忘れたことは無い。その先生がいてくれたから、今の自分があるのだと



その話を聞いたヴォーリズは、豊郷小学校に通う子供たちに鉄次郎の心を伝えたいと思い、
階段の手すりにウサギとカメのオブジェを作ったそうです



この話は豊郷小学校で語り継がれてきたことでしょう。だからこそ卒業生である住民達は、校舎の解体に反対したのでしょう。
ワタクシはこのオブジェを見るたびに、愚直であっても努力することの大切さを教えられる気がするのです。
そして、「努力すれば報われる」と信じることが出来た時代が、今となっては羨ましくも思えるのです



「けいおん!」というアニメをご存知の方も多いことだと思います。女子高生がバンドを組み、軽音楽部を作っていくという物語なのですが、
このアニメで彼女達が通う高校の建物は豊郷小学校旧校舎群をモデルにしているんです。
そのことから、ここ豊郷小学校旧校舎群は「けいおん!」の聖地とされまして、
全国から「けいおん!」のファン達が集まる場所にもなったんですよ



旧図書館の2階には、ファンから寄贈された「けいおん!」ゆかりのグッズ、楽器などが所狭しと飾られているんです。
この日も「アニメ好き」という感じの若者が、グッズや楽器の写真を何枚も撮っていました。
でも、彼から見るとワタクシは「アニメ好きジジイ」に見えたかもしれないですね



図書館の1階にある観光案内所で地元産のお米が売られていました。
「キャンプの夕食にちょうどいいわ」と家人が買い込んだのですが、確かに美味しいお米でありました


使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2
「ウサギとカメ」ならカメを、「アリとキリギリス」ならアリを評価し、自分もそうあろうとしたのが古き良き日本人だったことでしょう。
しかし、「しんどい仕事を背負うくらいなら役職に就きたくない」「就職しても自分に合わないと思えばすぐに退職する」というのが、
今の若い人たちの多くの意見だそうです。愚直に努力することは、もう美徳ではなくなったのでしょうかねぇ。
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365,000円とはどのくらい
値打ちのあるお金でしょうかね。
その頃「千円普請」といって
千円あれば家が建ったそうです。
戦時中ですよね。
その時代に、当時の村予算の10倍の
金額で小学校を建設。
素晴らしいですね。
ウサギとカメの話、うっすらと憶えてます。
愛妻さんに見せる事ができて、良かった
ですね♪
凸
いいお話をありがとうございました
古川鉄治郎氏の言葉、そして担任の先生の言葉が
印象に残りました
人並みに歩調を合わせようと焦る日々(^^;)
でしたが
コツコツとカメさんの生き方でいいと解り気が楽になりました
コンクリートなのに作りがモダンなのが時代を感じさせます
ウサギとカメの話 その話を最後まで実践
していく努力凄いですね
聖地巡礼楽しいですね
☔こちらは雨で外出を控え皆さんの所へブログ訪問し楽しんでいます!
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🔶今日も元気で頑張りましょ~👋・👋!
昔40年近く前
食品メーカーに勤める新入社員だった私は
滋賀県の担当をしていました。
学校給食の営業で滋賀県中の、栄養士のいる学校を回っていました。
写真の学校 なんとなく見覚えある気がします。
もう大昔のことでハッキリとはしませんが…
3歳くらいは下の世代。さる大手に就職
海外勤務が多く、本社に戻っても過酷
だったようで総括部長まで行きましたが
酷い鬱と癌を発症。今は休職してそのまま
退職に持って行くつもりのようです。
現在は全ての枠から離れて人間らしくなっているようです。その反対に息子の長男は
バージニア工科大学卒業して今29歳ですがすでに5回くらい転職しており、息子と孫の生き方に考えるものがあります。
親父のような大手にしがみつくのではなく
全く考え方が柔軟な孫、、。どっちがいいかわかりませんが、さて〜〜
立派な校舎ですね。
ウサギとカメのお話
覚えています。
努力することは大事なことですね。
今自治体は
聖地巡礼作りに必死ですよ。
デ・ニーロは
本当に素晴らしい役者さんですもんねぇ。
未だに活躍されているのが凄いっ!!!
昭和12年に村予算の10倍の値段で作った校舎、素晴らしいです
ウサギとカメの話は良いですね
覚えてます