Gokasho, Higashi Omi City, Shiga Pref.
さてさて、五個荘金堂へとやって来たワタクシなのですが、昨日のブログにも書きましたが五個荘金堂は
近江商人発祥の地の一つとして知られています。そして、金堂地区の中には商人屋敷を見学できる場所が数カ所あるのですが、
ワタクシはその中の一軒に入って行くことにしました。
この家は外村繁邸というのですが、外村繁は、昭和10年「草筏」が芥川賞候補、昭和13年池谷賞を受賞、
昭和31年「筏」が野間文学賞を受賞した滋賀を代表する作家だそうです。ただ、ワタクシはこの人の作品を読んだことはありません。
上記した「草筏」という作品は、出自である近江商人の世界を客観的に描いた作品だそうです。
建物の中に入っていくと「川戸」と呼ばれる施設がありました。
五個荘金堂の町は愛知川が琵琶湖にそそぐ扇状地の湧水を活用して、町中に水路をめぐらしています。
「川戸」はその水路の水を各戸に引き込んで生活に活用するものなんです。
野菜や鍋、釜を洗ったり、淡水魚を飼ったり、防火用水の役割もはたしました。水路とともに生きる生活が見えてくる気がします。
この建物は外村宇兵衛家の分家として江戸時代末期に建てられた屋敷で、総面積2395㎡・建物面積496㎡もあるんですよ。
中庭も立派なもので、近江商人の豊さを窺い知ることが出来ますな。
外村宇兵衛という人なのですが、呉服類の販売を中心に東京、横浜、京都、福井などに商圏を広げ、
明治時代には全国長者番付に名前を連ねたそうなんですよ。ワタクシが子供の頃も長者番付というのは残っていましたが、
今にして思えばとんでもない個人情報を全国に知らしていたんですよね。
長者番付を見たイタリア人が「日本ではこんなものを載せるのか。イタリアでこんなことをやってみたらどうなると思う?
誘拐事件の被害者候補リストを新聞に載せるようなものだぜ」と言っていたのを覚えています。
歴史を感じるこの建物では、これまで何度も映画やテレビドラマのロケが行われたそうです。
ワタクシは見ていないのですが、2022年に公開された映画『線は、僕を描く』では、三浦友和さん演じる水墨画の巨匠・篠田湖山の私邸として、
こちらの部屋で撮影が行われました。同映画では他に、青山霜介(横浜流星さん)と篠田千瑛(清原果耶さん)が
筆を執り成長していくシーンなどにも外村繁邸が使用されているそうです。
五個荘で撮影が行われた映画『天外者 』では、三浦春馬さん演じる五代友厚の自宅という設定で撮影が行われたそうです。
NHKの朝ドラ『べっぴんさん』では、ヒロイン・坂東すみれ(芳根京子さん)の父・五十八(生瀬勝久さん)の実家として使用されています。
ただ、ワタクシは『べっぴんさん』は見ていたのですが、その記憶が全然残っていないんですよ。
ではでは、金堂の町並みの方に向かって行くとしましょうか。
使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2
最近の住宅建築って洋風化が進み、床はフローリングで和室はほとんど無い家が当たり前になってますよね。
でも、私は歳をとってきたせいか「畳の上で寝転がるのはいいなぁ」「縁側でボーッとするのはいいなぁ」と思うんです。
やっぱり身体の中には日本人のDNAがあるのでしょうね。
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さてさて、五個荘金堂へとやって来たワタクシなのですが、昨日のブログにも書きましたが五個荘金堂は
近江商人発祥の地の一つとして知られています。そして、金堂地区の中には商人屋敷を見学できる場所が数カ所あるのですが、
ワタクシはその中の一軒に入って行くことにしました。
この家は外村繁邸というのですが、外村繁は、昭和10年「草筏」が芥川賞候補、昭和13年池谷賞を受賞、
昭和31年「筏」が野間文学賞を受賞した滋賀を代表する作家だそうです。ただ、ワタクシはこの人の作品を読んだことはありません。
上記した「草筏」という作品は、出自である近江商人の世界を客観的に描いた作品だそうです。
建物の中に入っていくと「川戸」と呼ばれる施設がありました。
五個荘金堂の町は愛知川が琵琶湖にそそぐ扇状地の湧水を活用して、町中に水路をめぐらしています。
「川戸」はその水路の水を各戸に引き込んで生活に活用するものなんです。
野菜や鍋、釜を洗ったり、淡水魚を飼ったり、防火用水の役割もはたしました。水路とともに生きる生活が見えてくる気がします。
この建物は外村宇兵衛家の分家として江戸時代末期に建てられた屋敷で、総面積2395㎡・建物面積496㎡もあるんですよ。
中庭も立派なもので、近江商人の豊さを窺い知ることが出来ますな。
外村宇兵衛という人なのですが、呉服類の販売を中心に東京、横浜、京都、福井などに商圏を広げ、
明治時代には全国長者番付に名前を連ねたそうなんですよ。ワタクシが子供の頃も長者番付というのは残っていましたが、
今にして思えばとんでもない個人情報を全国に知らしていたんですよね。
長者番付を見たイタリア人が「日本ではこんなものを載せるのか。イタリアでこんなことをやってみたらどうなると思う?
誘拐事件の被害者候補リストを新聞に載せるようなものだぜ」と言っていたのを覚えています。
歴史を感じるこの建物では、これまで何度も映画やテレビドラマのロケが行われたそうです。
ワタクシは見ていないのですが、2022年に公開された映画『線は、僕を描く』では、三浦友和さん演じる水墨画の巨匠・篠田湖山の私邸として、
こちらの部屋で撮影が行われました。同映画では他に、青山霜介(横浜流星さん)と篠田千瑛(清原果耶さん)が
筆を執り成長していくシーンなどにも外村繁邸が使用されているそうです。
五個荘で撮影が行われた映画『天外者 』では、三浦春馬さん演じる五代友厚の自宅という設定で撮影が行われたそうです。
NHKの朝ドラ『べっぴんさん』では、ヒロイン・坂東すみれ(芳根京子さん)の父・五十八(生瀬勝久さん)の実家として使用されています。
ただ、ワタクシは『べっぴんさん』は見ていたのですが、その記憶が全然残っていないんですよ。
ではでは、金堂の町並みの方に向かって行くとしましょうか。
使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2
最近の住宅建築って洋風化が進み、床はフローリングで和室はほとんど無い家が当たり前になってますよね。
でも、私は歳をとってきたせいか「畳の上で寝転がるのはいいなぁ」「縁側でボーッとするのはいいなぁ」と思うんです。
やっぱり身体の中には日本人のDNAがあるのでしょうね。
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仰るように、新しく建つ住宅のほとんどは
洋室ばかりで和室がないですね。
わが家には和室が2室ありますが
やはりくつろぐには和室が良いです。
わが家の近くには畳屋が2軒ありますが、
2軒とも廃業しています。
庭も立派ですね、おぉ~シンガーのミシン迄置いてある・・・
近江商人の繫栄が分かります。
川戸もいいですね。
数々のドラマのロケにも使用。
畳と縁側、大好きです。
実家に帰ると、ほっとします。
凸
いつもながらの説明も詳しくて有り難いです。
急に寒くなってます体調にお気をつけ下さいね。P
今はフローリング、冬は寒いです
ぽち
鯉か何かいていい時間が過ぎています
和室は絶対いいですね
フローリングにお布団は引けませんもの
立派なお屋敷です
畳の上でごろ寝 縁側で花火見ながらビール
たまにはのんびりするのもいいですね
全室フーリングに 庭の見える部屋は
床の上に 畳ゴザに
映画やドラマのロケにも使われているん
ですね。
私も朝ドラ見ていますが、このお屋敷が
使われた事など知りませんでした。
今こうして知ってから観ると、とても
興味深く観た事でしょうね。
畳の部屋、家も2部屋ありますが、畳に
座る事は殆どなく、イスに座る生活
ですね。
でも、無くしてしまうのは寂しいです。
足踏み式のシンガーミシン、懐かしいです。
そして、縁側と吊り灯篭、子どもの頃を
思い出して懐かしいです。
今日も「金堂地区」の立派なお屋敷の
ご紹介、とても興味深かったです。
当時の豪商の生活が解ります。
屋敷内に水を引くなんて・・。
現代では夢の世界です。
なかなか見る機会がありませんので
ここに掲載してくださって
ありがとうございました。
感謝、感謝です。