日本と世界

世界の中の日本

【社説】3866兆ウォンの家計・企業負債、このままで大丈夫なのか=韓国

2020-07-15 15:54:45 | 日記
【社説】3866兆ウォンの家計・企業負債、このままで大丈夫なのか=韓国


ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2020.06.28 12:58


韓国の家計と民間企業の負債が初めて国内総生産(GDP)の2倍を超えた。

韓国銀行によると、民間信用(貸付・債権など)は3月末現在で3866兆ウォン(約344兆円)に達し、GDP比201.1%を記録した。

国際決済銀行(BIS)が統計を出す主要43カ国平均の156.1%(2019年末基準)より45ポイント高い。

まさに莫大な借金共和国だ。

不動産貸付が多い上に、産業構造調整が遅々として進まず、負債で延命する企業が増えたためだ。成長エンジンが冷え込みこの数年間は負債増加率が成長率を上回っている。

債務増加速度も急だ。

GDP比の民間信用の割合はこの1年間で12.3ポイント上昇した。弱り目にたたり目で新型コロナウイルス問題が起きた。

追い詰められた自営業者は金融会社のドアを叩き、企業は最悪に備えて現金確保に乗り出した。4-6月期には民間信用の割合がさらに急上昇する可能性が高いという意味だ。

韓国銀行は新型コロナウイルスの影響が年末まで続く場合、最大76万世帯が破産し、50.5%と半分以上の企業が利子を払えるほども稼げない事態が起きかねないと警告した。



例えそのような状況にまではならなかったとしても安心はできない。

過度な家計・企業負債はそれ自体で国の信任度を揺さぶる。

万一の場合には民間の負債問題を政府が抱え込まなければならないためだ。

銀行が不良化すれば金融システム崩壊を防ぐために国が出なければならない。

企業が連鎖倒産し大規模失業が起きないよう危機の時に救済金融を投じるのも国の役割だ。

通貨危機と金融危機を体験しながら直接目撃した光景だ。

また、韓国は中小企業向け貸付の相当部分に対し公共機関が保証人になった。中小企業が潰れれば国がそのまま負債を埋め合わせなければならないという話だ。

そのため民間負債が過度になれば国の信用等級が落ちかねない。

こうなると金利が上がり本当の問題が発生する。利子負担から消費が萎縮する。

しかもいまはインフレの心配まで出ている状況だ。後に景気回復期に入れば放出されたお金が物価を刺激するという懸念だ。

工場の自国内Uターンのような生産施設のグローバル再配置もやはりインフレを呼ぶ要素だ。

安い賃金を求めて海外に出た工場が戻ってくれば人件費負担で物価が上がりかねない。

中央銀行はインフレに金利を上げて対応する公算が大きい。家計と企業が多額の負債を抱える状況から見ると不安なことこの上ないシナリオだ。

対策が至急だ。もちろんいまのような経済危機の中で負債を調整するとして資金を引き締めることはできない。

回復傾向を見ながらどの段階でどのように措置するのか行動計画をまとめなければならない。

これは企画財政部、金融委員会、韓国銀行だけの責任ではない。

セーフティネットと産業・雇用担当官庁まで額を突き合わせるべき課題だ。資金を引き締める時に最初に打撃を受けるのは格付けが低い脆弱階層だ。

彼らを抱え込む社会・金融セーフティネットが必要だ。産業政策の側面から企業負債調整は全般的な構造調整の機会だ。

新型コロナウイルス前にも金を稼いでも利子を払えない企業が3分の1を超えた。

このまま放置することはできない。整理と業種転換誘導、労働者には第4次産業革命時代に見合った新しい職務教育をしなければならない。

これまで韓国はしっかりと負債調整をした経験が一度もない。

計画策定に時間がかかるほかない。いますぐアクションプラン策定に乗り出さなければならない理由だ。

まずは2カ月後に発表する来年度予算案に負債調整と関連した社会・金融セーフティネット策定案などを盛り込まなければならない。時間は多くない。
ためらってタイミングを逃し新型コロナウイルスのどん底から抜け出そうとする瞬間に再び負債の沼に落ちるわけにはいかない。

年金法改正、60歳から75歳で受給年齢選択、50人超の事業所で厚生年金義務

2020-07-15 14:37:51 | 日記
2020年06月12日11:30


年金法改正、60歳から75歳で受給年齢選択、50人超の事業所で厚生年金義務


無年金や貧困老人を放置すれば日本のGDPが縮小し財政悪化する


無年金や老後貧困問題

20年5月29日に年金改革法が成立し、支給年齢や体系などが変更されました。

まず今までの年金の問題点として、「年金未加入者の存在」「想定より高齢化が進んだ」「財源不足」「介護問題」などがあります。

年金未加入者の存在は深刻で、生活保護者の増加や高齢貧困、孤独死などの原因にもなっている。

日本の労働人口は7000万人だが厚生年金に加入しているのは4000万人、国民年金加入者は6700万人(両方に加入しているのは4000万人)です。

マスコミと政府が試算する受給額を受け取るのはたった4000万人、日本の総人口の3分の1の人だけです。

300万人は未年金なので老後無収入、2700万人は国民年金のみなので月4万円程度の収入になります。


6000万人は労働をしていないが、この中にもかなりの無年金者が存在すると推測できます。

「年金に加入しないのは自己責任だ」では済まない問題があり、その人たちは医療も福祉もなく消費活動もしません。

つまり無年金者は日本経済から外れた人になり、その分日本のGDPが減少して日本経済が縮小します。

日本経済を考えると不平等でも彼らを生活保護対象にし、消費経済に参加させた方が日本のGDPは増えます。

その為の財源は、まあ日銀に国債を買わせて地下室の金庫にでも仕舞っておけば良いでしょう。

もし彼らが路上生活者になるとホームレス対策費が必要になり、結局国はもっと多くの支出をする羽目になります。

アメリカやイギリスは日本のような生活保護制度が無く、ホームレス対策費としてより多くの支出をしています。

改正年金法で何が変わる?

今までは短期労働厚生年金対象は従業員数500人以上の企業だったため、中小企業の短期労働者は厚生年金に加入していなかった。

改正によって企業規模が500人から50人超になるので、厚生年金から漏れる労働者の数が少なくなる。

2つめの改正点は受給年齢の高齢者に収入がある場合、今までは月収総額28万円以上だと年金一部カットになっていた。

改正で月収総額47万円に引き上げるで、高収入の高齢者も「働くほど損をする」状況になりにくい。

60歳から64歳の労働者は約120万人だが、このうち67万人もの人が年金の一部カット対象になっていた。

3つめの改正点は「受給開始時期の選択肢の拡大」で受け取れる年齢を選べるというアレです。

今までは標準的な受給開始年齢は65歳で、選択によって60歳からや70歳までを選ぶことができた。

改正では選択肢が75歳まで拡大され、遅らせるほど一か月の支給額は多くなるが、早くすれば支給額が少なくなる。

この手の選択制では結局、標準年齢で受給開始するのが得で、自分が何歳まで生きるか不明なので計算しようがない。

70歳から受給して多く受け取ろうとしても、自分は70歳で亡くなるかもしれない。

そう考えると60歳から受け取るのが確実だが、今度は一か月あたりの金額が少なくなる。

大きな改正点はこんなところだが、「年金は持続可能か?」「財源はどうする」などの議論はなかった。

実は日本の公的年金はとっくの昔に『破綻』していて税金で支えられています。

その赤字分は国債を発行して日銀が買い取って、塩漬けにして仕舞い込んでいます。


誰かが塩漬けを取り出して騒がない限り、ずっと仕舞っておけばいいというのが政府の方針です。

今回の改正でも国民年金者と厚生年金者の格差は解消されず、平均で厚生年金者は月18万円、国民年金者は5万円以下です。

月5万円で暮らせるはずが無いので、結局老後破産して国のお金で面倒を見ています。

将来的に国民年金と厚生年金の格差は大問題になるでしょう