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韓国で最も「尹美香=挺対協」を知る記者の告白、「6年に亘る我が闘争」

2020-07-03 18:07:14 | 日記
韓国で最も「尹美香=挺対協」を知る記者の告白、「6年に亘る我が闘争」


7/2(木) 6:00配信


デイリー新潮

なぜ日本関連については誤報を出しまくっているのか

「水曜集会」で演説する尹美香
 
韓国における慰安婦のシンボルであった李容洙(イ・ヨンス)さんの告発によって、尹美香(ユン・ミヒャン)=挺対協(正義記憶連帯)が重ねてきた不実や悪事が露見した。



それよりもずっと前の2014年に尹美香がらみの記事を書き、刑事と民事の両方で訴えられたメディアがある。

メディア批評を展開する「メディアウォッチ」がそれで、1977年生まれの黄意元(ファン・ウィウォン)代表取締役が、先の選挙で国会議員にまでのぼりつめた尹美香との闘いを振り返る。

 
私は日本とはいかなる縁もない。ビジネス関係もない。同世代が漫画やアニメ、ゲームなど日本の文化コンテンツを好んでいたのに対し、それほど興味もなかった。

そんな私がふとしたところから韓国社会では売国奴呼ばわりされ、韓国では触れてはならない聖域である慰安婦問題に首を突っ込み、その真実を暴露しようと考えるに至ったか説明しよう。



それはまったくの偶然だった。私は十数年前から「メディアウォッチ」というメディア批評を展開するネット媒体の科学部、学術部記者を務めていた。

つまり、日本を含む海外メディアは専攻ではなかったが、「韓国のメディアはなぜ、海外ニュースの中で日本関連については誤報を出しまくっているのか」についてはいつも不思議でならなかった。

 
決してあってはならないが、メディアであれば誤報を出すことはないわけではない。だが、特定国家に関連して体系的、周期的に誤報一色になるのは、ミスや錯覚ではなく、そこに闇があることを意味する。

日本でも、『韓国「反日フェイク」の病理学』などの著書で知られる崔碩栄(チェ・ソギョン)氏と筆者は2000年代後半からインターネットを通じて知り合い、韓国社会の反日現象について話してきた。

崔氏は2010年に関連著書『キムチ愛国主義―言論の理由なき反日』を出版。

左派団体のスキャンダルや、韓国のマスコミの偏向報道の真実などに関する情報を入手してメディアウォッチに寄稿し、韓国社会に蔓延する多くの嘘を暴き、真実を白日の下にさらした。

 2013年に、朴裕河(パク・ユハ)世宗大学教授の『帝国の慰安婦 植民地支配と記憶の闘い』が出版された。本書は2007年に上梓された李榮薫(イ・ヨンフン)教授の『大韓民国の物語』と共に、慰安婦問題の核心である「強制連行説」などに対し、懐疑的立場を表明したものだ。慰安婦問題という単一テーマで出版された本としては、史上初めて異説を唱えたといえるだろう。

筆者は朴教授と政治意識や理念は多少異なるが、慰安婦問題に関連して画一化した声に疑問を感じていたという点では立場を同じくし、少数派であることからも同志と意識していた。

朴教授が2005年に『和解のために 教科書・慰安婦・靖国・独島』を出版し、韓国最大の聖域を揺さぶってからというもの、朴教授の何か役にたてないかと考えていた私は、

13年の『帝国の慰安婦』出版を好機と捉え、14年に「『従北』容疑が提起された関連団体、挺対協」という記事を執筆することになる。

 
見出し通りの内容であり、今となっては日本でもよく知られるこの記事を発表した当時、筆者はある女性記者の名を借りねばならなかった。

男性記者が女性団体の権力構造を批判することで、批判の矢面に立つことになると考えたからだ。

その後、良心の呵責から執筆記者名を実名としたが、あろうことか今度は、尹美香(ユン・ミヒャン)=挺対協から刑事告訴された。

もちろん筆者だけでなく、朴教授も挺対協やナヌムの家から訴訟を起こされ、その後も正論を述べた保守勢力や媒体らもことごとく訴えられた。

当時は朴槿恵(パク・クネ)政権で、李明博(イ・ミョンバク)政権から受け継いだ「親中反日」をベースとし、特に慰安婦問題に関しては、前政権よりも後退した感があった。

だが、中国との関係がギクシャクするようになると、日本との同盟を再び強化する方向へ舵を切ることになる。

尹美香=挺対協からのSLAPP

「水曜集会」に反対する著者の黄意元・メディアウォッチ代表取締役
 
しかし、それも文在寅(ムン・ジェンイン)政権に交代すると、日韓秘密軍事情報保護協定(GSOMIA)破棄が論じられ、安倍晋三首相と朴大統領との間で結ばれた日韓慰安婦合意についても、合意に基づき日本が10億円を拠出していた慰安婦財団が解散してしまった。

そのような流れの中で、メディアウォッチは慰安婦問題をより積極的に扱うようになる。

この間、朴教授の裁判は日韓のマスコミで大きな話題となったが、韓国のメディアで朴教授の立場を弁護したのはメディアウォッチだけだったのを思い出す。

朴教授の裁判の中で、朴教授を起訴した検事や諮問弁護士が左派政党に所属した経歴がある事実などを報じた。

朴教授は敢えて所属を問うならば左派であるから、左派が左派を攻撃する皮肉な構造となっている。

朴教授が刑事法廷で苦労しているのに比べ、メディアウォッチに対して尹美香=挺対協が起こした訴訟は、2016年11月に検察が「無容疑判定」を出し、我々が一審勝訴した。

だがこのとき、韓国では大きな政治スキャンダルが起こっていた。

朴槿恵大統領弾劾が国会で推進されたのだった。弾劾事件は、東アジア外交安保の側面から見ると、韓国を間に置いた日米同盟と中朝同盟の対決構造の中で、韓国が日米同盟へ舵を切ったことへの反動によるものだ

尹美香=挺対協は2017年2月、メディアウォッチに対して民事訴訟を起こす。

訴訟の主旨とは……我々が尹美香=挺対協のスタンスを「従北」だと定義して記事を配信したのみならず、金正日(キム・ジョンイル)への弔電や挺対協と朝鮮総連との関係性など、メディアウォッチが記述した記事は全て虚偽であり、名誉を棄損されたというものであった。

言うまでもなく、SLAPP(恫喝訴訟)に相当する類の訴訟に屈し、自身の報道を否定する不名誉に帰するわけにはいかない。

ちょうど17年10月に行われた「朴教授訴訟」の第二審で、朴教授への一審無罪判決を覆し、有罪判決が言い渡されていた。

メディアウォッチと尹美香=挺対協裁判の行方にも暗雲が立ち込めてはいたのは確かだ。

もっとも、のちに「反日種族主義」の共著者となる李宇衍(イ・ウヨン)博士のサポートを受け、慰安婦と共に聖域化された徴用工問題に関する記事を出し続けた。

 
その流れの中で、筆者は韓国における慰安婦のシンボルであった李容洙(イ・ヨンス)さんに関する記事を執筆し、彼女の経歴やその他の情報に曖昧な点が多いことを指摘した。

尹美香=挺対協との裁判でも尹美香らはもちろん、李容洙さんの証人申請の必要性を力説したが棄却された。李容洙さんが法廷に現れていたなら、慰安婦問題に大きな転機がより早く訪れたかもしれない。

100%完全勝訴、若者の確かな目
 
判決は17年10月末。メディアウォッチの100%完全勝訴だった。裁判官は「従北」の指摘をはじめ、18余りの争点の内、いかなる虚偽もなかったことを明らかにした。

この判決が文在寅政権下で出たことが信じられない。

その後の二審、日本の最高裁に当たる大法院でも一審を最終追認したのだが、一審の判決が出た1カ月後、関連性がまるで希薄な一件で筆者は拘束され、保釈されるまでの6カ月間、ソウル拘置所に収監された。その背景には文在寅政権の焦りがあったと筆者は見ている。

冒頭に触れた通り筆者のように日本と何の縁もない者にも、敢えて法的、政治的リスクを覚悟して日本を弁護する気にさせるほど「真実」には確固たる力がある。

少なくとも慰安婦問題に関して、日本は今後、確かな自信を持って韓国に対峙することを望む。そしてそれは、日韓関係の改善によい影響を与えると考える。

 慰安婦問題に関しては、すでに全ての真相がかなり前から日本では知られるところだ。そこには、日韓国民の間にある大きな認識の違い、情報不平等があるだけだ。水が高い所から低い所へ流れるように、左派政権と左派媒体がいかに妨害しようと、いつかは韓国人もこの問題の真実を知ることになるだろう。
 
現実に韓国の世論も少しずつだが変わりつつある。

筆者は十数年前から韓国のインターネット辞典などで「日本軍慰安婦」の項目を検索しているが、最近の若いネットユーザーたちがどのような反応をしているかしっかりと見ている。

日本の立場を省略し、一方的に韓国の立場だけを叙述する主流左派媒体と違い、中高年の凝り固まった物の見方から自由な若いネットユーザーたちは、日本の立場もインターネット辞典に書き込んでいる。

ニュースのファクトチェックを行うインターネット媒体も出現しており、「日本の放射能デマ ファクトチェック」というタイトルのメディアもその1つだ。

韓国に広く拡散している、福島第一原子力発電所にまつわるフェイクニュースを分析・批判するシリーズ企画記事を掲載している。

韓国では、メディアウォッチがマスコミの“反日関連誤報”を取り上げるたびに、それが「本邦初の指摘」「初出」となる笑えない時代があった。そんな時代が早く終わることを願ってやまない。

黄意元(ファン・ウィウォン)

1977年生まれ。韓国慶北大邱出身。メディア批評「メディアウォッチ」代表取締役。研究倫理問題に対処する傘下の研究所である「研究真実性検証センター」の長を兼任している。2010年に韓国鉄道大学を卒業し、韓国容認素材、カナダ系の鉄道会社であるボンバルディア(Bombardier)韓国支社、韓国釜山素材釜山交通公社にて勤務。メディアウォッチに記者として参加した後、主に科学、医療、学術問題を担当してきた。KBS視聴者委員、水道水フッ素濃度調整事業の技術支援団委員、科学中心の医学研究院院長、大韓医師協会諮問委員などを歴任。

韓国の日本大使館前の慰安婦少女像デモ反対運動に参加中。mediasilkhj@gmail.com https://mediawatch.kr/

週刊新潮WEB取材班編集

2020年7月2日 掲載


新潮社

大紀元とはアメリカから発信される中国人向けの新聞である

2020-07-03 17:58:18 | 日記
大紀元とはアメリカから発信される中国人向けの新聞である。

概要

アメリカの華僑によって設立されたメディア、新聞で、主に中国人に向けて配信される。

中国共産党に対立するスタンスでの、中国国内事情の暴露報道が特徴的。

2000年5月、アメリカ合衆国・ニューヨークで法輪功を支持する華僑たちによって設立された。

当初香港から配信されていたが、中国当局の新聞社への多発する物理的攻撃(放火など)によりアメリカに移動。

アメリカ国内に11の支社を持ち、日本やカナダ、イギリス、ドイツなど、世界30カ国にグループ社を持つ。

アメリカのワシントンDCやニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ボストン、カナダ、オース
トリア、香港、台湾では、日刊を、他では週刊発行。

2005年6月時点で、全世界での中国語版の発行は週120万部。
英語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、韓国語版も発行されている。

日本では東京都台東区に事務所を置き、中国語版を2001年、日本語版を2005年から発行。

東京都の秋葉原駅周辺の路上で紙面の無料配布などの宣伝活動をしている。

大紀元時報 UBS最新調査、約8割の企業が中国からの生産移管を計画

2020-07-03 17:48:48 | 日記
大紀元時報

ニューストップ > 経済


UBS最新調査、約8割の企業が中国からの生産移管を計画


2020年06月17日 18時25分


スイス金融大手UBSの最新調査によれば、76%の企業が中国から他国への生産移管を検討している(AFP)


スイス金融機関UBSの調査によると、中国で製造業を営む企業の財務責任者の76%が、中共肺炎(新型コロナウイルス)のパンデミックで、生産の一部を中国から他国に移管する計画があるという。米フォックス・ビジネスが6月17日、伝えた。

報道によると、450人以上の企業幹部がUBSの調査に回答した。

調査では、中国から他国への生産移転を考えているのは米企業だけではない。

北アジアの企業の85%と、中国製造業の60%が、少なくとも生産ラインの一部を海外に移すことを計画していると答えた。

この3つを合わせると、中国の年間2兆5000億ドル(約268兆円)に上る輸出額のうち、最大で30%にあたる7500億ドル(約80兆4285億円)が他国に移される可能性がある。

調査チームを率いたUBSアナリストのキース・パーカー(Keith Parker)氏は、「世界の輸出に占める中国のシェアは2000年以降、約10%増えて、14%に達した。米国、ドイツ、日本のシェアを大きく上回った。今後、バランスの再調整が起きるだろう」との見方を示した。

中国湖北省武漢市で中共肺炎が発生してから、全世界ですでに800万人以上の人が感染した。「世界の工場」と呼ばれている中国では、都市封鎖や外出禁止措置で工場の操業停止が続いたため、グローバル・サプライチェーンが寸断された。

各国の製造業は、「中国一極」や「中国依存」の見直しを余儀なくされた。

パンデミックが起きる前、中国はマスクや検査キットなどの医療品の世界最大生産国だけでなく、電子機器、アパレルなどの生産大国でもあった。

UBSの調査を受けた企業の中で、ヘルスケア企業の92%と消費者向け主要企業の89%が、すでに中国から生産を移管した、あるいは生産移管を計画していると回答した。これは、技術系企業の80%、一般消費財企業の57%などと比べて高いことがわかる。

調査対象となった米企業の82%は、米国内に生産を回帰することを検討しているが、同時にカナダ(米企業の38%)、日本(同29%)、メキシコ(同23%)などで工場を建設することも考えているという。

UBSの調査では、北アジアの企業と中国企業にとって、日本が移転先として最も好まれている。日本に次いで、ベトナムと米国も人気だという。

(翻訳編集・張哲)

中国経済崩壊で「韓国のデフレ不況突入は確実」と三橋貴明氏

2020-07-03 17:30:42 | 日記
中国経済崩壊で「韓国のデフレ不況突入は確実」と三橋貴明氏

『NEWSポストセブン』


 不動産バブルに加えて、株式バブルも崩壊した中国経済。GDP世界2位の大国が揺れている。習近平政権はなりふり構わぬ株価維持政策に出たが、それも再び暴落するのは時間の問題だ。その時には経済だけでなく社会も大混乱に陥るのは必至だろう。



 起死回生を狙ったアジアインフラ銀行(AIIB)も、実は中国が抱える悩みを解決するためだけに作られたもの。

資金提供したヨーロッパ諸国は痛い思いをすることになる羽目となる。中国経済崩壊により、世界はどうなってしまうのか。

日本はどうすればいいのか。このほど中国での現地取材と詳細なデータを読み解いた『中国崩壊後の世界』(小学館新書)を上梓した気鋭のエコノミスト・三橋貴明氏に話を聞いた。

* * *

──世界中が注目する中国の現状はどうなのか。


三橋:2015年の9月に中国に向かい、大連、オルドス、北京と周り、様々な人々に取材した。特に驚いたのはやはりオルドス。

高速道路や高層ビルなど見た目のインフラは異様なほど充実している。空気も中国とは思えないほどきれい。

ところが、人間がいない。現地に住む中国人に聞いたところ、10万人程度が住めるマンション群に暮らしているのは100人程度とか。しかも、住んでいるというよりも、オルドス市が補助金を出して、薄給の清掃員やタクシー運転手などに「住んでもらっている」状態とのことだ。




 ゴーストタウンというと廃墟をイメージするが、オルドスはインフラが整っているだけに逆に不気味な感じを受けた。

2010年までオルドスは中国で1人当たり国民総生産が中国全土で1位だったのに、主要産業だった石炭価格の暴落に加え、習近平の“大気汚染政策”が追い打ちをかけて、この有り様だ。

5年後、この街はとんでもないことになっているだろう。さらに、詳しくは『中国崩壊後の世界』を読んでいただきたいが、オルドスには驚くべき地区が存在するのだ。これはまさに中国の歪みの象徴といえるだろう。

──それでも中国が発表する経済成長率は7%近くと高いままだ。

三橋:そもそも、中国が発表する数字そのものが嘘だらけ。何といっても、地方政府が発表するGDPを全部足すと、中国国家統計局による全国GDPを日本円にして54兆円も超えてしまう。

地方政府はGDPを上げなければ共産党における出世の道が閉ざされるから、そんなことを平気でする。

直近の鉄道貨物輸送量が10%以上落ち込んでいるのに、経済成長率はびくともせずに7%などあり得ない。はじめから、7%という数字ありきなのだ。

──中国の産業構造に問題がある

三橋:中国は過剰投資しすぎた。

鉄鋼を例にとれば、中国の粗鋼生産量は年間8億トンにも関わらず、生産能力は12億5000万トン。設備稼働率は65.8%。

明らかに供給過剰だ。日本の鉄鋼の生産規模は1億1000万トン。中国は余剰供給能力だけで日本の生産規模の4倍にも達している。

中国国内の鉄鋼需要は50~60%が建設や不動産、インフラ部門が占めていた。不動産バブルが継続するという前提だ。しかし、不動産バブルは崩壊している。

 鉄鋼の供給過剰を国内で吸収することができない、ということを考えれば、AIIBの設立に躍起になるのも説明がつく。

逆にいえば、AIIBを強引に設立し、世界中から資金調達した上で、アジア各地にインフラ投資を実施していく以外に、国内の鉄鋼等の供給過剰を昇華する道は残されていないというわけだ。

供給過剰問題は鉄鋼だけでなく、自動車産業にも当てはまる。100社以上がある2015年の各自動車メーカーの稼働率は5割前後だ。すでに日米をはじめとした主要国の投資は大幅に激減している状態だ。




──中国が供給過剰状態となると、中国に資源を輸出していた資源国はたまったものではない。

三橋:現に、豪州やブラジルといった鉄鉱石を輸出してきた国々は深刻な状況に追い込まれている。ブラジルなど政治的要因も重なって、国債の格付けは下がる一方だ。石油輸出国であるロシアや中東諸国も大きな打撃を受けている。

──影響を受けるのは資源国だけではない。


三橋:最悪なのは韓国だ。韓国のインフレ率は約50年ぶりの低水準0.7%と1999年のアジア通貨危機の時よりも悪い。内需が低迷し、インフレ率が上がらない状況で、外需まで失速する。

まさに内憂外患の状況だ。しかも、韓国の場合、「製品輸出国」といて中国に依存してきた。その中国にしても同じような仕組みで発展してきた。つまり、補完関係ではなくライバル関係なのだ。

 中国企業は急速に韓国企業にキャッチアップしてきている。すでにサムスンに代表されるスマホなど6分野ですでに中国企業に追い抜かれてしまっている。

このままだと韓国は深刻なデフレ不況に突入するのは確実だ。通貨危機の再来の可能性もゼロではない。




──日本はどうなるのか。

三橋:もちろん、中国経済崩壊によって、まったくダメージがないわけではない。中国に多額の投資をしてきた企業は頭を抱えているし、爆買いも終われば旅行産業や小売業界も打撃は受けるだろう。

しかし、日本の対中輸出対GDP比率は2.5%に過ぎない。仮に中国への輸出がゼロになったとしても、日本のGDPは2.5%マイナスになるに過ぎない。



 しかも、中国の日本からの輸入は「資本財」が中心だ。日本から資本財を輸入しない場合、中国は自らも生産が不可能になってしまう。

そんなことは、中国共産党が崩壊するなど革命的かつ歴史的大事件が起きない限り、絶対にあり得ない。

山形新聞トップ 社説 香港国安法の施行 日米欧は監視強めたい

2020-07-03 17:20:23 | 日記
山形新聞トップ

社説


香港国安法の施行 日米欧は監視強めたい

中国政府による香港の統制強化を目的とした「香港国家安全維持法」が6月30日、全国人民代表大会(全人代=国会)常務委員会の会議で可決、成立し、香港政府は香港返還23年に当たる7月1日を前に、30日午後11時(日本時間1日午前0時)に施行した。

 香港では民主派政治団体が早くも解散を宣言したほか、繁華街コーズウェイベイ(銅鑼湾)で「香港独立」と書かれた旗を所持していた男性が施行されたばかりの新法違反容疑で逮捕されるなど深刻な影響が出ている。

返還の際、中国が「50年間は変更しない」と国際社会に公約した「一国二制度」の形骸化は必至だ。

 中国は「高度の自治」や「司法の独立」を認めた一国二制度を堅持し、香港住民の自由と権利を尊重して、民主化を進めるべきだ。

日米欧は協調して、中国当局が香港で人権侵害を起こさないよう国家安全法制の運用実態を厳しく監視していきたい。

 6章66条から成る新法によれば、中国政府は香港に「国家安全維持公署」、香港政府は自ら「国家安全維持委員会」を新設。

両組織は(1)国家分裂(2)政権転覆(3)テロ活動(4)外国勢力との結託による国家安全への危害-の4犯罪を摘発する。国家分裂や、国家の安全に危害を加える罪は最高で終身刑となる。

 「特定の状況」では、国家機関が香港で「管轄権」を行使できるとしており、中国の国家安全当局が香港の住民や外国人の容疑者を拘束し、本土に送って訴追できるようになる。新法の最も危険な部分だ。

 当面の焦点は、9月の立法会(議会)選挙で過半数獲得を目指す民主派を当局がどう処遇するかだ。新法は立候補者が憲法に相当する香港基本法の順守や香港政府への忠誠を誓う確認書に署名するよう義務付けており、署名を拒否すれば、立候補できなくなる可能性もある。

 中長期的には、中国・香港政府が民主派の活動と存在をどこまで制限するか注目される。外国の人権団体と共闘し、資金を受けた穏健な民主派まで罪に問うなら、基本法で保障されている言論、結社、集会の自由さえなくなってしまう。

 「自由世界の旗手」を任じる米国は、香港を抑圧した中国共産党当局者へのビザ制限措置、軍民両用技術の輸出制限など、次々と強硬策を打ち出してきた。

ポンペオ国務長官は6月30日、声明で「一国二制度を一国一制度に変えた」と中国を批判、米国が香港に認めてきた優遇措置について「一部の例外を除き廃止するだろう」と表明した。

 一方で、肝心のトランプ大統領がこのような姿勢を貫くことができるかは不透明だ。

先月出版されたボルトン前大統領補佐官の回顧録によると、トランプ氏は昨年6月の米中首脳電話会談で貿易協議を優先し、香港で起きていた大規模デモを擁護しない姿勢を中国の習近平国家主席に示している。

 ただし、中国の強権姿勢を結果的に追認するようなことになれば、世界の自由や民主主義の後退につながりかねない。日本や欧州は米国を巻き込みながら、今後足並みをそろえて中国に対していくことが重要になる。

(2020/07/02付)