2017.12.23 11:30
産経
慰安所の帳場人が残した「日記」に強制連行の記述なし…読み解いた学者が韓国に苦言 『朝鮮出身の帳場人が見た 慰安婦の真実』崔吉城著
「慰安婦問題」が収まらない。朝日新聞が慰安婦虚偽報道を撤回し、日韓合意がなされても沈静化せず。
それどころか大阪市がサンフランシスコ市との姉妹都市解消を表明し、韓国国会が慰安婦の日を制定する始末。そんな状況下で出版されたのが本書だ。
韓国出身の文化人類学者である著者は、日本軍占領地で慰安所の帳場人をしていた朝鮮人、朴氏が残した日記を分析した。
韓国では、日本軍による朝鮮人女性強制連行の決定的資料とされているもの。
著者は戦後のバイアスのかかっていない日記原本にあたり、朴氏の足跡を訪ねて現地調査も行った。
日記には、日本軍占領地でのバイタリティーあふれる朝鮮人の事業活動が随所に描かれている。
慰安所の経営も彼らの事業の一つだ。
朴氏は異国の地から宮城遥拝(ようはい)をし、慰安婦とともに開戦記念式に参加して皇軍の武運長久を祈る典型的な皇国臣民であった。
慰安婦の強制連行に関わる記述も全くなく、「性奴隷」はおろか、「虐げられた朝鮮人」もこの日記には登場しない。
著者は韓国に対して、はっきり苦言を呈している。
「韓国が、セックスや貞操への倫理から相手を非難することは、韓国自身を語ることに繋(つな)がっている。…いつか本人に戻るブーメランのようなもの。ただちに中止すべきである」
著者は韓国でタブーとされている米軍慰安婦について述べ、韓国メディアから容赦ないバッシングを受けたが屈せず、本書でも学者としての客観的な姿勢を貫いている。
(ハート出版・1500円+税)
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