本日、午後1時30分から、百条委員会が開催され、参考人に前広瀬助役、前渡辺総務部長、野口財務課長、坂井前財務課長、塚原前財務課補佐の五人を召致し開会いたしました。
本日のポイントは、①プロポーザルが実施される前に、特定の1社に売る話があったのか?②ウェルシアとの契約書がなぜ変更されたのか?という2点です。
【前提条件】プロポーザルの実施は平成18年11月~12月
【今回分かった事実】
『プロポーザル以前の内容』
①平成17年1月から町長の指示で、県に売却の相談に行っていた。
②平成17年11月1日、町長室にて、町長、助役、総務部長、財務課長、都設計で相談、11月4日に県へ売却方法を相談にいった。
③県からは、検討委員会をつくり、売却するかどうかを検討するべき、もし売却になっても透明性が必要と指導をうけていた。
④随意契約についても検討されたが、事務職員サイドからそれは無理と判断された。
『契約内容について』
①塚原補佐→野口課長→渡辺総務部長→古谷副町長と境町財務規則にもとづく通常の契約書で決裁をした。しかし町長の決裁がもらえなかった。
②町長の指示で、売りやすくするために契約書の一部を削除するようにいわれ、渡辺部長から野口財務課長に指示をし作成した。不自然だとは認識をしていた。
③最近の土地売買も提出されたが、通常、違約条項の入った契約書をつかっている。今回のような契約書はいままでにほとんどない。
④町長権限で契約書は変更された。職員は従わなければならなかったという事実。
簡単に言うと、プロポーザル以前から業者と話をしており、県と相談の結果、検討委員会が設置され、プロポーザル方式という運びとなった。そして、ウェルシアが選定され、契約となった。その契約の際、町長が企業に有利な契約書を町長権限で作製をし、議会もまた、違約条項についての質問はあったものの町長の説明を信じ議決をした。
その結果、大型スーパーはいらないと結論付けていたにもかかわらず、カスミが核テナントとして出店するということになった。
また、工事についても、町長からは建設事業として大規模な事業になり、町の業者にも良いだろうと説明をしていたが、実際は関東建設やナカノフドー建設、トヨタは森田建設工業が工事をおこなっており、町内の業者にとって良いとはいえない結果となっている。
僕個人としては、やはり、町の商店の人にも影響が出るのは明白であり、配慮がかけていたのではないかなと思います。聞く耳をもち、長として、業者に対してゲンコツをくれるときはゲンコツをくれなければならないなと実感いたしました。
上記のようなことが今回の調査特別委員会で判明いたしました。実際、違約条項がはいっていれば、このような問題は起こらなかったことは容易に理解できると思います。議会も議決をしてしまったという責任は免れないと思います。しかし、倉持議員の質問でも、議決の際になぜ違約事項がはいっていないのか?また、違反したときはどうするのか?という問いにたいし、町長は信頼関係のもと契約する。という言葉を信じ議決をした経緯があるので、やはり町長の責任も大きいと思います。
今後の方向性は、一応百条委員会の調査は今回で最終となり、今後は報告書を作成し町長に対して意見書もしくは勧告をするという予定です。