思いつくままに書くブログ

基本旅行記と日本ハムファイターズの事しか書きません。そして忖度なくものを言う。いいものはいい悪いのは悪いと。

稚内での夕食 食べ飲み処よしおかでほっけ定食を

2023-12-25 07:25:58 | 2023年の旅行記(国内旅行)
風呂上がりなので酒を飲む、さっき西條で買ったものをアテにして。



毎度ながら刺身を。にしんの刺身が480円で販売してた、北海道の人は当たり前に思うだろうけど本州に住んでいるとまず食べられない、”足が早い”すぐに鮮度悪くなるし、そもそもニシン売ってない。小骨がどうしても残るしちょっと気になるが、わさびついているけど添えられている針生姜と共に食べればすごくさっぱりと美味しい。

とにかく北海道のスーパーの刺身はポテンシャルが高すぎなんですよ。だがしかし、これで今夜の食事と言うわけにもゆかず、20時頃に食べに出かけます。周辺には居酒屋は何軒かあるが、さすがにどこがいいとか分からないので検索して向かう、ホテルからは徒歩5分くらいかな。



しかし稚内の駅前は空き地が目立つな。老朽化で空き家で解体したというのもあるだろうし、私の近所はここ3年くらい、長くそのままになってた木造家屋を解体する例が増えている。実は稚内の場合は大火によると思われる、平成14年に火災があって古い店舗から出火して全焼25、半焼2とある。今夜のホテルもその焼けた場所を安く買い叩いたのかまでは知らないが、その場所に建ってる。それに初めて稚内に来たのは1985年の夏に家族旅行で車で来たが商店街は賑やかだった。駅の観光案内所で斡旋してもらい旅館に泊まったのだけは覚えている。それと初めてコカ・コーラライトを飲んだのも、なんとも薬っぽい味がしたものだ。



居酒屋たか、日本最北端の居酒屋と言われている。これより北に居酒屋は存在しないらしい。一応周囲は歓楽街になっているが廃業して真っ暗なスナックビル?があった。店先にはメニュー表が貼られており値ごろで焼魚にソウハチもある。宮脇俊三ではないので「ソウハチ、ソウハチ」と唱えなくても覚えていられるが食べたくなってきた。ソウハチにおでんをいくつか頼んでそれがいいかなと。

しかし店先には「今日は21時まで」と貼り紙。時間は20時10分、窓から中が見えて先客は3人だけ。こりゃあ悪天候で土曜なのに客が少ないから早仕舞いするということだな。このまま入ってもどうせ門前払いされるだろうし、そうでなくてもちょっと落ち着かないね。残念ながら却下。ほかの店も丁度のれんを下げる店もあったりで、まだ20時を過ぎたばかりなんですけどね。



結局入ったのはホテルのそばの「よしおか」という店。居酒屋ではなく大衆食堂だ。ガラガラと開けると先客は1組、店員の姿が見えない。すみませーんと呼ぶと婆さんが出てきたのでひとりでいいですかと言うと「どうぞ!」。カウンター席に座るよう指示。非常にぶっきらぼうでサバサバした接客で本州から来た観光客なら面を喰らうかもしれない。しかしこれが北海道の素の接客なんで、本人に悪気はさらさらないのだが誤解されやすい。





メニューを見るとそれほど品数は多くない、チャーメンというのがみえるが稚内のB級グルメであんかけ焼きそば。ただし麺は蒸し麵は使わず茹でた麺を炒めて使う。だがここにもソウハチがあるではないか。ということで婆さんに「ソウハチ、あるかい?」と訊いた。それが悪かったのかどうか、「ソウハチ、あるよ。あるけどもソウハチってこんな手のひら大の魚だよ。それが2枚だけどいいのかい?」と無知な観光客に向かって言う感じ。そりゃあこの店で一見客はホテルの宿泊客に違いない。こうしている間に若い男がひとり入って来て横のカウンター席に座る。ホテルのロビーで見た顔。先客だって鈴鹿にF1を見に行った話で盛り上がっているから東京か名古屋か、はたまた三重県か。

そして婆さんは「ホッケのほうが食べがいがあるからそっちにしなさい」と言う、それで1,000円という価格なので「ホッケは半身かい?」と訊けば「半身、そんなけち臭いことしないよ。1匹、1枚まるまんま」と。じゃあホッケ定食にする、200円アップで定食になるので。それと瓶ビールを。



「兄さん、悪いね」と言いながら最初は酌をしてくれ、厨房に向かって「カウンターさん、ほっけ」とオーダー。どうやら夫婦で切り盛りしてるようで爺さんが作っているのだろう。ちなみに横の人はせっかくなのでホタテの刺身を食べたかったようだが「兄さん、悪いこと言わないからタコにしな、タコがきょうはおススメだから。今の時期のホタテはすべて冷凍ものだからそんなに美味しくはない」と。そりゃあ生ホタテは夏から秋にかけてだろうが、この婆さん正直者すぎる。商売っ気があるのかないのか、面白い。そして隣の客に先にタコの刺身が届く、ホッケは焼くのに時間かかるから。しかし熱燗とタコの刺身だけというのは見てて寂しい、私ならもう一品は頼むね。



「兄さん、これはおばさんからのサービス」とタコとホタテの刺身が出てきた。ホタテはおススメしないと言っておきながらホタテが出てくるのは面白いが嬉しいね。ホタテは十分に甘くておいしく、こりゃまた飛びそうな感じで充分におススメできる旨さだと思うのだがな。そして隣の客にはなんのサービスもなし。サービスとは言うが定食頼んだ人に一律出しているのかなと思ったり。



運ばれたホッケはとにかく大きい、これで1,000円はお値打ち。最初はそのまま食べて、味が足りなかったら醤油かけなさいと言うが最初から少しかけてみると期待通りだ。醤油が脂でパーッと弾く。旨い美味い。そして定食ですからご飯と味噌汁がつくがこれまた丼飯でてんこ盛り…、味噌汁の具はベビーホタテだ。これで200円アップならお値打ちでしょう。今度は商店街の寄り合いみたいな4人組がやって来て「母さん、奥の座敷でいいかい?」「みんないつもの生4つでいい」。地元客も来る店です。その後も2人客来たが満席で門前払い。予約席の札がある卓があり、ほんとうに予約席らしい。というのも私の席にも予約席の札があったが婆さんは気にしないでと横に撤去したから。

「ご飯、もう少しもって来るかい」というので遠慮しておきます、そしてどこから来たなんて言うから三重県だがもともとは岩見沢だというと、稚内も雪が多い街だが岩見沢は輪をかけて多い街だという、確かに。冬を考えたらもう住みたくはないといっておく。ただし他人に「岩見沢は住むところではない」とは言われたくはない、新潟の居酒屋であった話。会計するとホッケ定食1,200円に瓶ビール700円で1,900円。居酒屋で飲むよりはずっと安上がり、本当はもう一杯飲もうと思ったがホテルに戻ってからにしよう。もう一度温泉に入って温まりたいね。

あとから確認すると口コミの評価は高い店だねココは。




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