思いつくままに書くブログ

基本旅行記と日本ハムファイターズの事しか書きません。そして忖度なくものを言う。いいものはいい悪いのは悪いと。

上方落語デビュー

2015-02-05 10:39:34 | 雑記
私は落語を見に行くのは好きだが、関西に来てから”上方落語”というのは見に行ってなかった。

定席となると天満の繁昌亭くらいだし、それに座布団の前に見台を置いて拍子木をパンと打ち鳴らすスタイルと言うのが何となく馴染めなかった。とはいえね生で一度も見ないのもアレなので出かけてみました。



向かったのは天満では無く地下鉄動物園前駅の出口前にある「動楽亭」。米朝事務所の専用寄席で席亭はざこば師匠。というのもこの場所自体がざこば師匠の実家だとか。そこにマンションを建て1フロアを寄席にしたとかって聞いたことがある。



木戸銭は2,000円で中は超満員。失礼ながらこんなに人気のある寄席だとは思ってなかった。対して東京の池之端しのぶ亭はどうなんだろ?



本日の演目はこちら。トリが米團治師匠だから混んだのでしょうね。まあ私も一度見てみたい噺家であったし南光師匠も。ついつい「べかこに小米朝」と前名のほうがぱっと出てきます。話そのものは東京でも聞ける千早ふるとか祝いのしには珍しさは感じませんが(そもそも東京の落語で上方ルーツの話は非常に多い)、南光の素人浄瑠璃は十八番芸であり面白い。あのダミ声だから成せるんでしょうね。すっきりした声だったら面白くないだろうし。

中入り後の宗助師匠というのは知らなかったが話の途中で音を鳴らしてそれに合わせて進めるという手法は東京ではまず見ないので新鮮だった。話の内容自体が完全に上方噺ですしね。最初オチが分からんかったが、あとから調べて納得。だからこそ演じる人が少ないのでしょうね。トリの米團治師匠は今話題の「フランス語小噺」をマクラに挟んでからこちらも十八番の稽古屋。これは相当な技量が無いと演じられない噺だなって感じましたね。教養豊かな人でないと…。一番面白いのは「宇治の名物蛍踊り」じゃないかって気もしますけど。

ともかく2時間半と東京よりは短時間ですけど楽しい一日でした。