バンコク発20時のノンカイ行き特急列車は定刻通り発車した。その後駅郊外で一旦停止するものの（本線上のCTCと駅構内が連動してないため）1分程度で再度動き出した。初めて乗った時はここでバックを始めて元のホームに戻されたことすらある。列車には2両に１人の列車掛が乗務してて細かいことをやってくれる。
まずは予約リストを手に水を配布。特急列車のみのサービスだが2本置いたあたり、上段には予約が入っている様子。ドンムアンかアユタヤで乗ってくると思われる。そして車掌が来て切符の検札。ネット予約したプリントを見せればOK。しかしスクショの画面提示ではダメ。
寝台の設営もそのひとつ、日本でも国鉄時代は早い時間帯に発車するものは途中で列車掛が19時を目途に設営したものだが、そもそも発車後すぐなら設営しておいてあってもよさそうなものだ。いまでは日本で見られなくなった職人芸に後ろの上下を予約していた欧米人のカップルはアメージングとか言って喜んでスマホで動画撮影してた。設営後寝台に収まれば広い！昔で言うなら「開放Ａ寝台」で横幅が広い、そして下段だけに窓があり（上段に小窓はありません）テーブルもある。勿論上下の価格差はあるが、そんなもの気にはならなくなってしまう。そして食堂車からドリンクを持って販売に回って来たのだが目を疑った
ビールがある！！
車内で酒が飲めないんじゃないのか？その証拠に駅構内の売店ではアルコールを一切販売してない。しかし販売員はオレンジジュースとハイネケンの缶を持って回っているのだ。後ろの欧米人カップルもビックリで「本当に売っているのか！」と訊いて確認ののち2個買った。売ってないことは知っていたのでしょう、だから私も彼らも目を疑ったのだ。ようし、それなら食堂車で飲もう！夕食も車内で食べるつもりで空腹にしてある。
隣が食堂車でカウンター前の冷蔵庫にはハイネケンの缶（350ミリ）が70バーツとある。そこでメニュー表から食事をチョイスすると席で待っててとなった。
ともかく缶ビールですよ。このような光景が再び来る日があったとは思えなかった。とにかく極端なタイだから、極端と言えば2020年に入ってコンビニやスーパーでレジ袋の無料配布が禁止になった。ということは1バーツか2バーツで買えると思うでしょう。それがない！販売分も含めてレジ袋が禁止なった。必要ならエコバッグを買ってくれと50バーツくらいの袋を見せられた。このような「極端」がタイの気質なのだろうか？いまだによく分からない。
頼んだ食事は200バーツだっただろうか。内容はグリーンカレーにチキンを炒めたものとスープのセット。これにデザートの果物とお菓子のマフィンが付く。
タイの新型食堂車では火が一切使えない。かつての旧型車両は使えたので厨房をのぞけば中華鍋を振って炒め物や炒飯類をせっせと作っていたものだ。材料があれば裏メニューっぽいものも出てきたことあるし、かつては席まで持ってきてくれたから（いまは無い様子）、カセットコンロを設置して自席で火鍋を食べていた猛者までいた。しかし旧式の食堂車はすべて外れたそうで、新型は今後も残るけど火が使えないからレンジでチンのようなメニューが最初の頃は多かった。しかしこれを見る限りレンジでチンではない。恐らく事前に調理したものを容器に詰めて、オーダーがあればレンジでチンしてプラ器に盛っていると思う。スープは電磁調理器で温めているのではないだろうか。豆腐にえのき、キクラゲが入りパクチーも少し。とにかく冷食ではないのは一目瞭然。確かに市中で食事するよりずっと高いけども、雰囲気料を込みなら全然安い。日本ではこのように気軽に利用できる食堂車はないし、韓国にも無くなって久しいし、マレーシアも風前の灯火だ。東線の寝台列車だけだったし、ナシゴレンとミーゴレン・ビーフンゴレンの３つしかできない。あとは中国の長距離列車か、昨今の情勢からしておいそれと行けない。というか中共にはあまり行きたくない。
ほどなくして車掌や列車掛が集まってきて夕食が始まった。日本だったら食堂車で「ハチクマライス」を作ってもらったとなるだろうが、往路ということもあってみな手弁当だ。バンコクから目的地まで1往復して乗務終了なので明朝や帰りの食事とかは食堂車がつくるかもしれないが、これまた懐かしい風景だ。もしいまの日本なら「車掌が食堂車で客席を占領して夕食を食べていた」などという下らないクレームをJRに連絡するのだろうけど、つくづくへんな時代だ。そのクレームをしたところでアンタはなにか損得あるの？
代金を払って寝台に戻ると上段に客が収まってた。やっぱりドンムアンで乗ってきたようだ。私も早々に寝よう、昨夜は飛行機だからどうしても寝不足だ。
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まずは予約リストを手に水を配布。特急列車のみのサービスだが2本置いたあたり、上段には予約が入っている様子。ドンムアンかアユタヤで乗ってくると思われる。そして車掌が来て切符の検札。ネット予約したプリントを見せればOK。しかしスクショの画面提示ではダメ。
寝台の設営もそのひとつ、日本でも国鉄時代は早い時間帯に発車するものは途中で列車掛が19時を目途に設営したものだが、そもそも発車後すぐなら設営しておいてあってもよさそうなものだ。いまでは日本で見られなくなった職人芸に後ろの上下を予約していた欧米人のカップルはアメージングとか言って喜んでスマホで動画撮影してた。設営後寝台に収まれば広い！昔で言うなら「開放Ａ寝台」で横幅が広い、そして下段だけに窓があり（上段に小窓はありません）テーブルもある。勿論上下の価格差はあるが、そんなもの気にはならなくなってしまう。そして食堂車からドリンクを持って販売に回って来たのだが目を疑った
ビールがある！！
車内で酒が飲めないんじゃないのか？その証拠に駅構内の売店ではアルコールを一切販売してない。しかし販売員はオレンジジュースとハイネケンの缶を持って回っているのだ。後ろの欧米人カップルもビックリで「本当に売っているのか！」と訊いて確認ののち2個買った。売ってないことは知っていたのでしょう、だから私も彼らも目を疑ったのだ。ようし、それなら食堂車で飲もう！夕食も車内で食べるつもりで空腹にしてある。
隣が食堂車でカウンター前の冷蔵庫にはハイネケンの缶（350ミリ）が70バーツとある。そこでメニュー表から食事をチョイスすると席で待っててとなった。
ともかく缶ビールですよ。このような光景が再び来る日があったとは思えなかった。とにかく極端なタイだから、極端と言えば2020年に入ってコンビニやスーパーでレジ袋の無料配布が禁止になった。ということは1バーツか2バーツで買えると思うでしょう。それがない！販売分も含めてレジ袋が禁止なった。必要ならエコバッグを買ってくれと50バーツくらいの袋を見せられた。このような「極端」がタイの気質なのだろうか？いまだによく分からない。
頼んだ食事は200バーツだっただろうか。内容はグリーンカレーにチキンを炒めたものとスープのセット。これにデザートの果物とお菓子のマフィンが付く。
タイの新型食堂車では火が一切使えない。かつての旧型車両は使えたので厨房をのぞけば中華鍋を振って炒め物や炒飯類をせっせと作っていたものだ。材料があれば裏メニューっぽいものも出てきたことあるし、かつては席まで持ってきてくれたから（いまは無い様子）、カセットコンロを設置して自席で火鍋を食べていた猛者までいた。しかし旧式の食堂車はすべて外れたそうで、新型は今後も残るけど火が使えないからレンジでチンのようなメニューが最初の頃は多かった。しかしこれを見る限りレンジでチンではない。恐らく事前に調理したものを容器に詰めて、オーダーがあればレンジでチンしてプラ器に盛っていると思う。スープは電磁調理器で温めているのではないだろうか。豆腐にえのき、キクラゲが入りパクチーも少し。とにかく冷食ではないのは一目瞭然。確かに市中で食事するよりずっと高いけども、雰囲気料を込みなら全然安い。日本ではこのように気軽に利用できる食堂車はないし、韓国にも無くなって久しいし、マレーシアも風前の灯火だ。東線の寝台列車だけだったし、ナシゴレンとミーゴレン・ビーフンゴレンの３つしかできない。あとは中国の長距離列車か、昨今の情勢からしておいそれと行けない。というか中共にはあまり行きたくない。
ほどなくして車掌や列車掛が集まってきて夕食が始まった。日本だったら食堂車で「ハチクマライス」を作ってもらったとなるだろうが、往路ということもあってみな手弁当だ。バンコクから目的地まで1往復して乗務終了なので明朝や帰りの食事とかは食堂車がつくるかもしれないが、これまた懐かしい風景だ。もしいまの日本なら「車掌が食堂車で客席を占領して夕食を食べていた」などという下らないクレームをJRに連絡するのだろうけど、つくづくへんな時代だ。そのクレームをしたところでアンタはなにか損得あるの？
代金を払って寝台に戻ると上段に客が収まってた。やっぱりドンムアンで乗ってきたようだ。私も早々に寝よう、昨夜は飛行機だからどうしても寝不足だ。
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