思いつくままに書くブログ

基本旅行記と日本ハムファイターズの事しか書きません。そして忖度なくものを言う。いいものはいい悪いのは悪いと。

タイの寝台列車は食堂車が無くなっても食事には困らない! フアヒン駅の朝粥

2023-02-06 08:29:11 | 2023年の旅行記(海外旅行)
発車後ほどなくして車掌が回って検札。タイの鉄道は改札が無いので検札しないと無賃乗車を防げません。ネット予約してプリントした紙を見て検札印かわりのサインを。そして回り終えると最後部の寝台を組み立ててない1区画に戻る。どうやらそこが基地の様子。車内は7割くらいは埋まっているでしょうか、外国人3にタイ人7くらいの割合で日本人はほかに見えません。この車掌、することなくなるとYouTube見るのはいいんだけどなぜイヤホンしないの?スピーカーで結構な音量で見るなよ、煩いだろ。しかもスピーカーのままで子供に電話までするしで。

日本ならすぐに大炎上だけどタイではこれが当たり前。鉄道に関する職務をしていればそうでないときは何をしても咎められません。日本と違って30分以上走り続けるのはごく普通のことだし車掌することが無いんだよ。そして私はスマホの画面を見ると5Gの電波を掴んでることに気づく。窓の外は家一軒見えないような真っ暗闇の中を走っているのに。いわゆる「なんちゃって5G」なんだろうけども、それでもこんな場所にまで設備投資しているTrueはすごいね。検索すると鉄道や幹線道路に沿って5Gになっているのがわかった。そしてすることも無いので早々に寝る…

気づくと23時になるところで



このあたりを走っている、スラタニーの手前のようである。ハートヤイから250キロほど進んでいるがバンコクまでは700キロ近く残っている。でも5時間でこれだけ進むとはかなりの俊足である。実は外を目を凝らしてみると全区間ではないが複線化工事しているのがわかる。いずれは電化する時代が来るかもしれないが、それほど本数が多くも無いので複線にする必要あるのかなあ?とは思う。ともかくここでハートヤイのスーパーで買った弁当を。



白飯の上に卵焼きがのっただけの弁当で25バーツ。その味なんだけどもほとんど味がついてない…。そうだ、KFCで貰ったケチャップにチリソースがあるぞ、それをかければ食べられる! 見当たらない。使わないからとっておいたのに、布団の隙間も探したけども諦めた。我慢して食べる。



デザートにヨーグルト買ったんだけど明治とは思えないほどの甘ったるさで酸味が無い。タイでは甘いのが好まれるのかな?そうこうしていると列車はスラタニー着で結構乗りこんできた。プーケットの最寄りだから欧米人が多いな、カーテンの向こうでがそごそ音がする。上段が空いてたのでそこに収まる人かなとカーテンちらっと開けると

おいお前!ワシの靴になにしやがる!

ブロンドヘアのファラン(タイ語で欧米人のこと)が私の靴を持っているから注意するとなにやらごにょごにょ。バックパックを私の寝台の下に収めたいから動かしたようだが、その程度のバックパックなら寝台の中に入るだろうに、荷物棚もあるんだし、まあいいけども。ということで本気で寝る。

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4時頃に目が覚める、列車は停車しているが外は真っ暗で、小さな駅で列車交換で止まっているようだ.Googleマップで確認するとKhao Chairatという駅で1日に1本だけ普通列車が停車するのみで衛星写真も確認すると駅前に道が1本だけ延びて、沿道に小さな集落と商店があるだけのような所。寝るときにカーテンは閉じないけど誰かに見られるわけもなく月明かりが眩しい夜。そして手持ちの時刻表で推測するに1時間程度は遅れています。となるとバンコク着は14時になるのかなあ?また寝よう。



こんな感じで朝日が差し込んできて目を覚ます。正しい起床のしかただと思う。



そしてどこまでも平原、これぞアジアの鉄道旅って感じですよね。クイブリ?という駅を過ぎたあたりで時間は7時です。



ざっくりと50分くらいは遅れているのかなあ。まずはトイレで朝のお勤めを。



線路のバラストがはっきりと見えますね。日本も昔は垂れ流しで「停車中は使用しないでください」と入口にプレートが貼られてたものだし、つい数年前に停車中にトイレで用を足して出たら年寄りに「停車中にトイレはマナーがなってない」と言われたことがある。トイレはとっくに垂れ流しではないですよと言ったのだが「嘘をつくな!」。この人の頭の中は30年くらいまで思考停止していると思ったね。Wikipediaには2002年3月にJR北海道の車両が最後とあった。



列車はフアヒンに到着、7時39分。定刻6時59分なので丁度40分遅れ、少しずつ遅れは取り戻していますね。





ホアヒンとも表記され、どっちが正しいのか、タイ語に近いのかはわかりませんがリゾート地です。よってここで降りるファランもちらほら、上段の男は寝てますがね。そのため寝台の解体ができない、終着近くなると強制的に解体になるけども、12時過ぎに着く列車なので車掌も無理に起こすようなことはしない。ちなみに彼女が3つ離れた上段に寝ているようだ。要はカップ理で切符を買ったが遅かったのでばらばらになった模様。



ちょっと車内探検、スンガイコーロック編成の寝台車で一代前の車両。梯子が固定で邪魔くさいのなんのって。そして車内になんとお粥、タイ語ではジョークの売り子が乗り込んできた!聞けば17バーツで高い!、まてよ…17リンギットじゃないんだ、17バーツなんだ頭がまだ寝ているぞ。思いっきり安いじゃないか、昨夜の弁当25バーツでした。80円もしないんだね、即購入を決断!



唐辛子が入った酢の袋と赤い唐辛子の袋も貰ったけど、鷹の爪のほうはいらんね。酢のほうは回しかけて混ぜるとさっぱり味になりそう。具は海老がメインでそこに肉団子も2つ入ってた。菜はレタスのような。



なんといっても列車に乗ってこんな朝食を愉しむことができるなんて、食堂車のなき今思ってもみなかったです。日本から無くなった鉄道旅がここにある。



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