緊迫の3日間
『ビデオは語る』
2011年3月13日
午後3時44分
『これはもう、
ジジイの決死隊で
いこうかなあと今、相談したんで』
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
これは、海水注入ラインを生かすために決死隊を検討する福島原発の
当時の第一原発の吉田所長のセリフです。
なんだか、昭和30年代の冒険漫画のようですね。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
同日午後4時30分
爆発した1号機の使用済み燃料プールからもやが出ている。
水がなくて燃料が発熱しているのでかなり危険ということで、
東電本店『やり方を3つ考えた』と説明が次の通り。
① 消防車で散水して注入する。
② ヘリから水。
③ ヘリから氷。
氷は3.5トン。細かく砕き、バスケットに入れてプール上空から
投入する。(桶川のヘリポートに氷は準備してある)という。
これに対して、福島第一社員
『プールの水って、3000トンくらいあって、3トンの氷。夜間と被曝を
考えれば、拙速で、効果を考えると焼け石に水。散水が現実的かな』
☆ ☆ ☆ ☆
これまた、昔の冒険漫画の1シーンのようで、わかりやすいですね。
同日午後5時15分
吉田『要するに3号機がいつ吹っ飛ぶか分かんないんで現場の
安全確保だから一同、避難させた』
1号 2号 3号 4号 と次々に発生する想定外・・
本を読むだけで緊張して、さらに脱力感に襲われそうに
なります。
毎日怖かった。あの時真実が公表されていなかったのだと思うと悲しくなります。でも真実を今さら、でもまだ知りたくない気持ちもありますね。
真実を知りたいですね。読破されたら、また読ませてください(^-^)/
完全な全公開ではないのかな?
と、いう疑問もありますが、
これまでは、公開されて
こなかったやりとりは
臨場感があります。
『安全神話』というものは
絶対に、無いのだということが
よーくわかります。
原発を輸出するときは、
この本を『サービス』で
つけるべきです(^^;