「王様のデザート」
ある王様が自分のシェフに命令しました。
「今まで食べたことがないおいしいデザートを作れ」と。
シェフは試行錯誤を繰り返してデザートを作り上げると、
それを王様に献上しました。
それは大変すばらしい味で、
王様は
「こんなもの食べたことがない!」
と大声で叫び、喜びました。
いい香りが当たり地面に広がり、
町中のネズミが、次から次に宮殿に集まってきました。
宮殿の中はネズミだらけになりました。
テーブルやカーテンの下からも出てくるし、
王様のヒゲに飛びついてくるネズミにもいました。
王様はたまらず議会を招集し、
将軍や大臣など、あらゆる家来に
「このネズミをなんとかしろ」
と命じました。
家来たちは1つの解決策を提案します。
「王様、国中のすべてのネコを集めて宮殿に放し、ネズミを駆除しましょう」
王様もその意見に賛同し、
すぐに国中のネコを集める命令を出しました。
ネコを見たネズミは宮殿から逃げていきました。
しかし今度は、
宮殿全体がネコで溢れました。
王様がたまらず言ました。
「議会を招集しろ!」
そこで家来たちは、再び王様に新たな解決策を提案しました。
「今度は国中のイヌを集めましょう。
ネコはイヌが嫌いですから」
王様は兵士たちに、
すぐに国中のイヌを集めるように命令しました。
ネコたちは逃げて行きましたが、
今度は犬だらけになり、
宮殿はまたまた大混乱になりました。
困った王様がまた議会を招集すると、家来たちがいました。
「国中のトラを集めましょう」
と。
イヌは逃げ、
宮殿中はトラだらけになりました。
とても危険な状況で、
誰も部屋から出ることができなくなりました。
王様は、また議会を招集しました。
家来たちは
「ゾウにしましょう!
ゾウはトラはどうを怖がりますから」
と提案しました。
その結果、
トラはいなくなりましたが、
ゾウだらけになった宮殿の至るところに
ゾウのフンが転がりました。
「ひどい匂いだ。なんとかしろ!」
王様は家来たちに命じ、
また議会が招集されました。
家来たちは王様にいました。
「ネズミを集めましょう。
ゾウはネズミを恐れますから」
こうして、
再び宮殿の中はたくさんのネズミで溢れ、
状況はまた振り出しに戻りました。
そのとき、
王様はようやく気づきます。
「私はデザートを食べたいと思う貪欲さを持ったせいで、
こんなことになってしまったのだ」
と。
デザートがなくなり、
いい香りがしなくなると、
宮殿にようやく平和が訪れました。
(おしまい)
この話からは、王様自身の問題を作り出しているにも関わらず、
その解決策に追われていると言うことを学べます。
実は今、
こんな事は世界中で起こっているのです。
問題が生じたとき、人はその場しのぎの対処をしがちです。
でも、本当にその方法で良くなるのでしょうか?
問題の本質を理解せずに対処すると、
かえって一層の混乱と、
たくさんの時間や資源の浪費につながってしまうことに、
私たちは気づかなければなりません。
(「みやざき中央新聞」プレム・ラワットさんより)
根本解決に向かうのは、少し時間がかかりますが、
必ず解決する方向に向かっているので、大丈夫!だと私は思ってます。
ある王様が自分のシェフに命令しました。
「今まで食べたことがないおいしいデザートを作れ」と。
シェフは試行錯誤を繰り返してデザートを作り上げると、
それを王様に献上しました。
それは大変すばらしい味で、
王様は
「こんなもの食べたことがない!」
と大声で叫び、喜びました。
いい香りが当たり地面に広がり、
町中のネズミが、次から次に宮殿に集まってきました。
宮殿の中はネズミだらけになりました。
テーブルやカーテンの下からも出てくるし、
王様のヒゲに飛びついてくるネズミにもいました。
王様はたまらず議会を招集し、
将軍や大臣など、あらゆる家来に
「このネズミをなんとかしろ」
と命じました。
家来たちは1つの解決策を提案します。
「王様、国中のすべてのネコを集めて宮殿に放し、ネズミを駆除しましょう」
王様もその意見に賛同し、
すぐに国中のネコを集める命令を出しました。
ネコを見たネズミは宮殿から逃げていきました。
しかし今度は、
宮殿全体がネコで溢れました。
王様がたまらず言ました。
「議会を招集しろ!」
そこで家来たちは、再び王様に新たな解決策を提案しました。
「今度は国中のイヌを集めましょう。
ネコはイヌが嫌いですから」
王様は兵士たちに、
すぐに国中のイヌを集めるように命令しました。
ネコたちは逃げて行きましたが、
今度は犬だらけになり、
宮殿はまたまた大混乱になりました。
困った王様がまた議会を招集すると、家来たちがいました。
「国中のトラを集めましょう」
と。
イヌは逃げ、
宮殿中はトラだらけになりました。
とても危険な状況で、
誰も部屋から出ることができなくなりました。
王様は、また議会を招集しました。
家来たちは
「ゾウにしましょう!
ゾウはトラはどうを怖がりますから」
と提案しました。
その結果、
トラはいなくなりましたが、
ゾウだらけになった宮殿の至るところに
ゾウのフンが転がりました。
「ひどい匂いだ。なんとかしろ!」
王様は家来たちに命じ、
また議会が招集されました。
家来たちは王様にいました。
「ネズミを集めましょう。
ゾウはネズミを恐れますから」
こうして、
再び宮殿の中はたくさんのネズミで溢れ、
状況はまた振り出しに戻りました。
そのとき、
王様はようやく気づきます。
「私はデザートを食べたいと思う貪欲さを持ったせいで、
こんなことになってしまったのだ」
と。
デザートがなくなり、
いい香りがしなくなると、
宮殿にようやく平和が訪れました。
(おしまい)
この話からは、王様自身の問題を作り出しているにも関わらず、
その解決策に追われていると言うことを学べます。
実は今、
こんな事は世界中で起こっているのです。
問題が生じたとき、人はその場しのぎの対処をしがちです。
でも、本当にその方法で良くなるのでしょうか?
問題の本質を理解せずに対処すると、
かえって一層の混乱と、
たくさんの時間や資源の浪費につながってしまうことに、
私たちは気づかなければなりません。
(「みやざき中央新聞」プレム・ラワットさんより)
根本解決に向かうのは、少し時間がかかりますが、
必ず解決する方向に向かっているので、大丈夫!だと私は思ってます。