麺道を独学で極めたご主人の渾身の一杯
JR常磐線と武蔵野線が交わる新松戸駅から歩いて4分ほど。駅西側を常磐線の線路と並行に南北に流れる新坂川を新幸谷橋で渡って越えた先、あめりかふう通り沿いで2008年1月から営業する人気店「麺道 GENTEN」へ。ご主人の森山圭二氏は飲食店での修行経験はなく独学で創業。自家製麺なのだが、その製麺技術も独学というから驚く。
店内はカウンター5席と4人掛けのテーブル席2卓の計13席。麺メニューは、らぁ麺、つけ麺、あえ麺、台湾まぜそば、そして夜限定でグリルしたチャーシューがトッピングされる「グリルらぁ麺」「グリルつけ麺」もラインナップ。また毎週水曜日はピリ辛担々麺、煮干しらぁ麺、鶏白湯らぁ麺などが週替わりで登場する。
ライス、グリルチャーシュー丼、刻みチャーシューとネギ、海苔が乗る「へたれ丼」といった飯モノも用意しており、ツマミで一杯引っかけることも出来る。今回は「らぁ麺」の全部のせ(1450円)をオーダーすることに。なお麺は太麺、細麺、てもみ麺から選ぶことが出来るが、細麺がすでに完売との事で、てもみ麺でお願いした。
スープは豚骨や鶏ガラ、モミジ、鰹節、鯖節などを炊いたダブルスープ。そこに少し甘めで円みのあるカエシを重ねている。魚介風味が前面に出てサラリとした飲み口だ。しっかりと出汁の旨味は濃縮されており旨い。合わせる麺は九州鳥越の内麦を主軸に、店入口横の製麺室で打ったモチモチでコシのある多加水麺だ。
手もみで太さと厚みが不揃いなので食感が楽しく、スープとの絡みも良く旨い。チャーシューにはチルドの豚肩ロースを使用。赤身がメインで適度な脂身が入り、噛み応えあって良い味だ。ほか、黄身ネットリの味玉、香り良い海苔、歯応えある太メンマ、刻みネギが乗る。コダワリの詰まった一杯、美味しく完食した。
<店舗データ>
【店名】 麺道 GENTEN
【住所】 千葉県松戸市新松戸3-124-1
【最寄】 JR常磐緩行線「新松戸駅」徒歩4分