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肥宝館 -貧すれば丼する-

【千葉 稲毛】 笹本爲次郎商店「鶏白湯塩ワンタン麺(1300円)」

中華のプロ・蔭山氏の鶏白湯が稲毛に降臨

JR総武本線・稲毛駅の東口から歩いて5分ほど。放医研通り沿い、イオン稲毛店を超えた先で2023年7月22日から営業する「笹本爲次郎商店」へ。ご主人の蔭山健一氏は柏「知味斎」、京王プラザホテル「南国」、恵比寿「筑紫樓」、横浜ベイサイドマリーナ「LONG」などで長年修業を重ねた中華のプロフェッショナルだ。

中華の知識を活かした鶏白湯ラーメンを引っ提げ船橋市で「壱鉄や」を、その後は鎌ヶ谷市に「鶏坊や」を創業するも経営に失敗。その後、2009年に鶏白湯ラーメンやフカヒレラーメン、そして本格中華まで楽しめる「蔭山樓 自由が丘店」を創業。これが専門店を凌駕する鶏白湯と評判を呼び、今では全国に10店舗以上を展開している。

しかし好調の中、蔭山氏が「蔭山楼」を辞め弟さんと立ち上げたのが「笹本爲次郎商店」である。屋号は祖父の名前だそうだ。さすがの実力で、2024年に業界最高権威と言われるTRYの「新店オリジナル部門」新人賞を受賞。暖簾をくぐると店内は2人がけテーブル8卓の計16席。混雑時は店内の名簿に記名して食券を購入し待つルールだ。

麺メニューは鶏白湯塩らぁめん、鶏白湯醤油らぁめん、牛骨塩らぁめん、鶏白湯つけめん、まぜそばをラインナップ。それぞれ豚ちゃあしゅう、鶏ちゃぁしゅう、辛ネギ、メンマ、のり、小松菜、味玉を追加トッピング可能である。また、自家製の焼餃子、肉焼売、ワンタン、手作り杏仁豆腐といったサイドメニューも充実。

飯モノにはご飯、卵かけご飯、すじこんご飯、ネギちゃあしゅうご飯、日替わりご飯があり、一杯飲る事も出来る。今回は筆頭メニューの「鶏白湯塩ワンタン麺(1300円)」をオーダーした。待つこと8分ほどで着丼。ブレンダーで泡立てた鶏白湯はサラリとした飲み口ながら、鶏の旨味がしっかりと抽出されており美味である。

なんと1杯に対し、親鶏の手羽先を約8本分使っており、8時間煮込んで仕上げているそうだ。嫌な臭みは皆無。カエシの塩味もちょうど良く、さらに上からはラー油とスパイスがかかっており、その風味も加わり美味である。このスープに合わせるのは浅草開化楼特製の中太縮れ麺。モッチリした食感で濃厚なスープとの相性は抜群だ。

チャーシューは低温調理の鶏むね肉が3枚。しっとりした食感でさすがの完成度だ。ワンタンは手包みで、大粒の餡には椎茸や海老のすり身なども入っているだろうか。意表を突く嬉しい味だ。さすが中華のプロフェッショナルである。そして味玉は、黄身ネットリで醤油ダレがしっかりと染み込んだものが半玉トッピングされる。

ほか彩りのレタスと水菜、揚げネギ、糸唐辛子、柚子皮が乗る。半分ほど啜ったところで別皿で提供されたカットレモンを絞れば、濃厚スープに清涼感が加わりまた良い味に。卓上にはGABANの「中華風ブラック&ホワイトペッパー」があるのでお好みで。最後まで美味しく頂いた。次回は牛骨スープや餃子、焼売も注文してみたい。

<店舗データ>

【店名】 笹本爲次郎商店
【住所】 千葉県千葉市稲毛区小仲台1-6-21
【最寄】 JR総武本線「稲毛駅」東口徒歩5分

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