
ワルナスビ
ヨーロッパから牧草に混じって入ったとか。
こんな可愛い花を悪ナスビなんてかわいそうと言う人もいますが、
でもこれ、見てください。

分かります?このトゲトゲ。
葉の表はこうです。

で、葉の裏はこうです。

忘れもしないン十年前、高瀬川の暑い堤防で、植物採集していた私は気がつくとこのワルナスビの群落の中にいました。踏み込んでしまったのを後悔しても後の祭り。ジーパンの上から軍手の上からズクズクと刺されてどうやったらここから出られるのかと思いましたよ。それでも何とか標本は手に入れましたけどね。
家に帰って図鑑を調べて『悪ナスビ』と知ったときには「よくぞ名付けた!」と思いました。
茎ばかりか葉の表裏にも鋭い棘!牧野図鑑には“裏面の中央脈状に数本の直立した棘をもつ”と冷静に書いてありますが、これ、中央脈状だけですか?数本ですか?いや、すみません、刺されまくった恨みがあるものでつい・・・。
傷つかずには近づくこともできないあなた。なにがあなたをそうさせた?と聞きたいほどの警戒ぶり。おまけに有毒だそうで。


イヌホオズキ
同じナス科のイヌホオズキ。ああ、癒される・・・。
ほらね、トゲトゲしなくても生きて行けるのに。
でもこれも有毒。

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