オシロイバナ(オシロイバナ科)
このまま秋になるはずがない、という予想にこたえて今日はまた夏。まだツクツクボウシも、ヒグラシの「カナカナ」も聞いてませんしね。原稿がこの1週間ほどスムーズに進むなと思っていたら、涼しかったせいのようで。単純なものです。
先日からの雨で庭の雑草はすっかり元気になり、ぐんぐん穂を伸ばし始めました。ああうんざり。メヒシバ、オヒシバ、エノコログサ・・・。また雑草との競争です。
私の姑の姑が植えたオシロイバナが今年も元気に咲いています。なぜか当時印象的だったと見えて、「お宅のあのオシロイバナ、今でも咲いてますえ?」と聞く人があります。咲いてますえどころか庭中いたるところに広がって、裏の畑にまで生えてまっせ(笑)。
いろんな色がありますが、家に生えているのはこの紅色だけです。全部1株から広がったんでしょう。
オシロイバナは花と同じ色をした長いおしべがきれい。子供のころ、近所の家のオシロイバナが咲くと、そっとおしべを抜いて集めてままごとの「おそば」や「お吸い物の具」にしていました。お椀の水に浮かべるとほんとにきれいですよ。花には迷惑な遊びですが、いっぱい咲くからまあいいか、と。
オシロイバナの種を切って中の粉を出したりもしました。真っ白で良い匂いのする粉が取れるので、おしろいはこの粉で作るのかな、なんて、けっこう本気で思ってました。それはね、おしろいの空き箱に粉を入れてたからでしょ、と大人になって苦笑いしてたんですが・・・。
いや、今日この写真を撮って、指につけて擦り込んでみると・・・ほんとに良い匂いがします。!。もう、かすかなかすかな匂いですけど、自分の手の匂いとは違う、「花の名残」みたいな匂いが。
オシロイバナがあったら試してみてください。錯覚じゃないと思います。
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