hiro_tagebuch

アマチュアVn&Va弾きの日記です

BR

2009-10-10 07:51:50 | インポート
バイエルン放送響(以下、BR)聴いてきました

ミュンヘンに来て半年以上経ちますが、なんとBRのオケを
聴いたのは初
ミュンヘンフィル(以下、MPhil)はそこそこの回数聴いて
きましたが、BRは(一回だけ、メンバーによる室内楽
を聴いただけで、オケは)初でした

本日のプログラム:

Ultoslawski: Konzert fuer Orchester
Tchaikowsky: Symphonie Nr. 5

Mariss Jansons: Leitung
BR Symphonie Orchester


↑ プログラムを無料で配っていました



↑ 場所はGasteig Philharmonie
普段はHerkules Saalが多いのですが、今日はGasteig



↑ 開演前の舞台
この状態だとわかりにくいかもしれませんが、配置は
弦が、1st, 2nd, Vc, Vaの近年一般的な配置です


で、前置きはこれくらい(長い?)にして、演奏の感想を


オケのサウンドが、MPhilと全然違う
人気を二分するBRとMPhilですが、同じ都市にあって、
こんなに違うのかとびっくりするくらい違います。

優劣の話ではなく、目指す音が違うんですね。
毎度のことながら、言葉で説明するのは難しく、生を聴いて
いただくのが一番(百読は一聴にしかず)なのですが、
それではアップしている意味がないので、つたない表現
ですが、ご了承下さい

MPhilは、オケ全体の響きでホール全体が鳴っている感じで、
どちらかというと温かい柔らかなサウンド

BRは、個々のパートが主張しつつ全体が融合する、
どちらかというと直接音が多いゴージャスなサウンド


最近、同じような席でMPhilのチャイ1を聴いたので、
違いが顕著に感じられて面白かっです


次は個々の曲の感想を


前プロのオケコン:
最近、ラジオで一部聴いたのですが、個々のパートが絡み合って
楽しい曲です。
これを生で、かつ個々のパートが名手の演奏を聴くと、
なんとも複雑に絡み合って、正直、かなり難しい曲だと感じました
名手達がそれぞれに絡んだパートをゴージャスに演奏していて、
もうどれを聴いていのかわからない位、驚きのうちに曲が終わりました
ってところでしょうか
アマチュアは手を出せない曲ですね


メインのチャイ5:
大泣きでした
震える位に泣いちゃいました、感動

1楽章ですでに泣き始めていたのですが、
2楽章冒頭のホルンで、大粒がポロリ
その後のTuttiでのかの有名なメロディで、
震えがとまらないくらいにボロボロ
3楽章で、少し落ち着いたのですが、
4楽章後半でまたボロボロ
終了後の「ブラボー」の声が、泣いていたために
ひっくり返ってしまいました

こっちに来てから、いろんな演奏で泣いていますが
ここまで震える位に泣いたのは初めてかも。
それくらいに感動した演奏でした


上述のように、直接音が多くてかつゴージャスな演奏なのですが、
なんとも豊かなメロディラインと、それを支える和音、そして
不思議なことに主張の強いオブリガートがまた決して嫌味に
ならずに響くんですね
個々の音色はどちらかというと固め&強めなのですが、これが
融合すると、きらびやかな絢爛豪華な音色になるんです
こういうオケ演奏もありなんだなぁ、と感心しました


そうそう、もちろん忘れてはいけないのは、音楽監督のヤンソンス
すばらしく豪華な、ままざまな表情を持った豊かな演奏です
ソロはかなり演奏者の自由任せているように見えて、全体は厳しく
統制されているように感じました。
弦の個々人の演奏の姿はダイナミックで自由に見えるのですが、
出てくる音はきっちりとコンセンサスのとれた音。不思議です。
sfやfpのニュアンス、そもそもダイナミクスの表情など、統制されて
いることがよくわかります。その結果が上述の豪華なサウンドに
なるんですから、本当に驚きですね

満席おお客さんの拍手もすごかったです
年齢層は、MPhilよりもかなり高め。何故でしょうかね

おまけですが、演奏後の花束ですが、指揮者がホルンのソリストに
渡していました。さすがです
また、以前の室内楽でVnを弾いていた女性、当時アップしたように、
かなりの名手ですが、彼女が5内で弾いていました。
豪華なわけですね


今日の演奏、聴けたこと自身、とても幸せに感じらました