最初のボツ！

あー、これはダメだね。



と、師匠。



こ…これは…！



無になりかけた奴じゃ。



まっさきにボツ！



ギャー！

山村暮鳥といえば

いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな

これでもかって繰り返す

そう言えば他にもあったよ

北原白秋の落葉松

からまつの林を出でて
からまつをしみじみと見き
からまつはさびしかりけり

こんな感じだったかな？

これでもかって、落葉松。

どちらの詩も中学二年に読んだ。
このリフレインにはまり、
死ぬほど笑ったのを覚えてる。

はっ？何が可笑しかったんだ？

思春期の気持ちは…忘れた。

大人になり深く読めば
これでもかって繰り返す言葉に
情景が浮かんでくるんだけど。