TENNIS COACH DIARY

ハンサム木全のたわごとです

ナダルのインタビューその2(055)

2005-06-07 21:21:49 | tennis
Q:ファイナルセットの第10ゲーム、3つのセットポイントを挽回して、逆にブレークポイントをにぎったあのゲームですけど。この試合でも最も劇的だったと思います。あなたの心のなかでは、あの局面であなたはどうやってあの場面をものにしたんですか?教えてください。

ナダル:うん、憶えている、だけど英語じゃ説明できないな。(笑い)

Q:じゃスペイン語でお願いします。

ナダル:(スペイン語から訳されて)いや、もし僕が説明できなかったら、みなさんがすべてをあとからつくりあげるんでしょ。
(英語で)いや、僕のリターンが少し浅くなったんだ。彼は強力なフォアハンドを持っている。それを返すために、ベースラインから2メートル下がって構えたんだ。彼はドロップを打ってきた。僕はものすごく、ものすごく、ものすごく走った…ほんの少し遅れて、だけど届いたんだ。
そして彼へのボレーはこのあたりに行き、僕は少し止まった、センターに構えたら、彼はそれに触り、そして僕がそれを返すことができ、僕がポイントを取ったんだ、違うかい?(腕を高くあげてピースサインをしながら)(笑い)!


Q:試合の後、何を考えましたか?

ナダル:さあね、これは僕のキャリアの中でも最高の瞬間の1つだって、違うかい?とても幸せを感じたんだ。あまりに自分では信じられなくて、この感じを言い表せないな。ここで優勝するのはずっと夢だったんだ。そしてこのトーナメントに勝つことができたもんだから、たくさん練習して辛かった時のことや、もっと自分がガキだったころの事やなんかを思い出したんだ。そんな感じ。

Q:試合が終わった時、誰の顔が浮かびましたか?

ナダル:多くの人だね、違うかい?だけど、特に僕のコーチであるおじさん、だって彼がいなかったらここでプレーできなかったしね。
コメント (2)
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ナダルのインタビューその1(054)

2005-06-07 01:06:32 | tennis
 岩佐徹さんが、同じ文章を訳さないことを願いつつ(比較になりません)、つたない翻訳を試みます。とてもおもしろいインタビューです。ナダルの人間が滲み出ます。

Q;今、皆、あなたの次のトーナメントにとても期待していますが。ウインブルドンの準備としてハーレの大会には行かれますよね。

ナダル:今、僕はこのトーナメントに勝つことができてとても幸せさ。そしてどれくらい時間がかかるか知らないけど明日ハーレへ飛行機で移動するつもりなんだ。これは芝生での最初のトーナメントなんだ。そしてウインブルドンの準備のために芝生での自分のテニスを進歩させようと思っているんだ、違うかい?

Q:今日の試合で勝てた鍵は何でしたか?

ナダル:さあね。すべてのボールにファイトできたことかな。難しかった時も、試合中の問題に直面した時も、ほんとにほんとにすべてのゲーム闘って、闘って、闘ったからね。そして1セット目が終わってみると、3-1の15-40でリードしていたのにタフなタイブレークを落としてしまったんだ。
セカンドセットが始まると、落ち着きがもどり、いい感じになったんだ。ファーストセットはほんの少しナーバスになっていたからね。そしてセカンドセットとサードセットはより攻撃的に行くことが出来たんだ。
フォースセットではセットポイントを握られた場面でものすごくものすごくすばらしいプレーが出来たんだ、違うかい?

Q:あなたとしては、はじめてのグランドスラム決勝だったわけですが、何があなたを驚かせ、そして何に大しては驚かなかったですか?

ナダル:うーん、ここで勝てた事が驚いたことかな、違うかい?僕は…すばらしいプレーが出来た。今と同じように1月もいいプレーができていたんだ。今と同じように…シーズンを通してとてもいいプレーができた、そしてこの大会の前の3大会に勝つ事ができたんだ。モンテカルロで勝ち、バルセロナで勝ち、ローマで勝ち、そしてこれらがこのトーナメントでの自信につながったんだ、違うかい?

Q:あなたのファイティングスピリッツ、決して死ぬものかという姿勢(never-say-die attitude)について説明して下さい。そしてそれはどこから生まれてくるのですか?

ナダル:よくわからないね、っていうのが自然かな、違うかい?(笑)いつもコーチ、おじさん、家族が一番大切なのは闘って、闘って、えーと…

通訳:ネバーギブアップ

ナダル:そうそう、そのネバーギブアップ(笑)


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器(053)

2005-06-07 00:11:48 | tennis
 ものすごい19歳です、テニス以外にも。例えば、毎回の試合後のインタビューでも全く思慮に欠ける発言はなく、おとなです。優勝した瞬間、背中から地面に倒れ、両手を伸ばしガッツポーズ、しかし、プエルタの事を気付かってかすぐに立ち上がって握手に向かいました。

 表賞式では小さなかわいらしい女の子が表賞台までエスコートするという大会側の演出でしたが、プエルタはいっしょに歩いて行って、台の所で別れただけなのに対し、ナダルは手をつないで歩き、そして別れ際、お礼の意味で頭を撫でてあげました。

 スピーチもとても立派でした。

 人間として大人というか、器が大きいというか、そういう部分と若いのにこんな強いというのは大きな関係があると思います。世界中の人々が惹き付けられるのもうなづけます。

 写真は全国選抜14男子決勝戦より。
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